名探偵コナン 火傷赤井は誰？！
ジョディの追憶とお花見の罠の火傷赤井についてです
今回はあの時の「火傷赤井は本物の赤井秀一なのか」
「変装しているなら誰なのか」
「赤井の姿をしているのはなぜなのか」が気になりました
また火傷赤井はこれまでに帝都銀行と米花百貨店にて登場して
さらに世良真純の前に現れていました
これらを踏まえて考えると変装であればこれらの火傷赤井は「全て同じ人物なのか」
「複数の人物が変装しているのか」でしょうか？
この火傷赤井の目元を見ると本物より目が大きく幼顔の愛らしい描かれ方をしているように思いました
変装技術が施せるのはベルモット、工藤有希子、怪盗キッドの三名ですがこの時点では工藤有希子と怪盗キッドは安室透と会ったことも接点もないので施せるはずがありません
(１)：火傷赤井の正体
この時の赤井秀一と火傷赤井が同一人物ではないという根拠
⚪一つ目は利き手が違うこと
帝都銀行での火傷赤井はコナンくんを助ける際に右利きで銃を撃っていました
本物の赤井秀一は左利きです
単純に左腕を怪我していたのではというとも考えられますが
あの場にいた人質達は手を縛られたまま逃げ惑っていました
しかし火傷赤井は手を縛っていたガムテープを何らかの方法で切っていました
これは銃を撃てないほどの怪我をしている状態ではないということでしょう
しかもジョディと違い口のテープはそのままでした
可能性としては口を使わずに強引に引きちぎったとも考えられます
⚪二つ目はジンが本物と思っていない
単行本の67巻 File：701より抜粋
ジン「その百貨店に赤井らしき男が入ったという情報は確かだ...そいつが亡霊かどうかは、俺がこの目で見て判断する...」
「もしも、亡霊じゃないとわかったら...その時はお前に亡霊になってもらうぞ…キール」
「赤井が生きていたら～」とキールに銃を突きつけていたジンは火傷赤井を見て一瞬赤井秀一と思ったようだがその後はあっさりと撤退命令を出しています
このことから火傷赤井は本物でないことになります
本物の赤井やバーボン以外の人物の変装であった場合はジンはキールを責めるでしょうし
第三者であったとしてもキャンティに笑いかけた組織を挑発する男に対して何者だ？といった反応を示すと考えられます
⚪三つ目はベルモットとバーボンが作戦を実行中
ジンが火傷赤井のツラを拝もうとしていた所をベルモットが塞ぐように入ってきました
単行本の67巻 File：704より抜粋
ジン（赤井…秀一）「…ベルモット」
ベルモット「（内緒話）」
ジン「…あの方の許しは、受けているのか？」
ベルモット「ええ…ボスは慎重居士…石橋を叩き過ぎて壊しちゃうタイプだから…」という会話が出てきました
米花百貨店のベルモットとジンとキールの会話からベルモットがあの方の許可を得て何かを行っていることが分かりました
またジンのセリフから「相変わらず気にくわねぇ野郎だ」と
（バーボン）の独断専行について「シャーロック・ホームズのような探偵」のような行動していることも分かります
つまり火傷赤井はバーボンであると言うことです
だからこそバーボンはコナンくんを守る条件としてベルモットに変装してもらうように交渉しその代わりにベルモットとの約束を守るためにコナンくんを助けたという訳です
⚪四つ目は変装である
単行本の67巻 File：700より抜粋
ジョディ「このキャップの後ろに入ってるワンポイントは、このデパートのオリジナルデザイン！つまりここの限定商品よね？」
「これをここに買いに来た客のこと覚えてないの？」
女性店員「は、はい…それにお客様が言われるような方が来られたという話も聞いていませんけど…」
という会話から米花百貨店オリジナルの帽子を買いに頬に火傷のある人は買いに来ていないことからこの時は安室透として変装せずに買いに来ていた可能性が高いと考えられます
またここで変装か協力者の存在を匂わせていたことからバーボンがベルモットに協力してもらって変装をしていた事もほぼ確定しました
帝都銀行で記憶喪失の（話せない）ふりをしたのも火傷赤井が赤井秀一の声を演じることができないからという訳です
沖矢昴やコナンくんを見てわかる通り変声機が必要なはずです
現時点で変声機なしで他人の完全な声真似ができるのはキッドとベルモットのみとされています
さらに米花百貨店で赤井秀一の変装と思われる沖矢昴の前に姿を現していることから火傷赤井は赤井秀一とは別人ということになります
⚪五つ目は人が多い場所を選んでいる
単行本の67巻 File：703より抜粋
ジン「いや、むしろ好都合だ…スナイパーの殺気が人混みに掻き消され…逃げようにも身動きがとりづらくなる…」
ジン「この真上で狙いを定めているキャンティーや地下の出口を張ってるコルンにとっちゃ狩りやすい獲物だろーよ…」との事
確かに帝都銀行、米花百貨店、そして後に登場する探偵事務所前と毎回人が多くオープンなスペースに登場しているように思います
赤井秀一は小五郎襲撃事件の時も「下手に足止めして街中で銃撃戦になれば一般人に被害者が出かねない～」と一般人の安否を気にして街中でうろつくことを避けていました
黒の組織は火傷赤井が映った帝都銀行強盗事件の映像を見てマークしています
米花百貨店に入ったとの情報を得てから外で射撃するために待ち伏せまでしていました
絶対に目立ちますし分かりやすいと思いますけども
火傷赤井の行動からニュースの映像を見てFBIや黒の組織がやってくる事も想定の内だったのでしょう
赤井秀一は死んだとされる自分が堂々と街中を歩いていたらどうなるかくらいはわかるっているでしょうからね
本物の赤井秀一であれば街中で一騒動が起こることは避けると思います
結果的には組織は撤退することになりコナンくんの機転でお客さん達は店内に戻って行きました
この時の火傷赤井は一般人の安全への配慮を全くしていないのでこの時はまだコナンくんの敵として描いていたのでしょう
バーボンは冷徹な人間なので自分の気持ちや本当は助けたい気持ちを抑えて組織の人間に徹しているのでしょう
ジョディ達の気持ちを弄んでいるのもキールに対して気を遣う必要もないのです
⚪六つ毛利目小五郎に送ったメール
単行本の67巻 File：704より抜粋
男性客「ん」
コナン「え？」
蘭「あ！あの人なんじゃない？すみません！もしかして今"ありがとう"ってメール届きませんでした？」
男性客「あ、ああ届いたけど…」
蘭「じゃあこの推理はあなたが！」
男性客「いや…こんなメール知らないよ…」
蘭「え？でもあなたの携帯のメールですよね？」
男性客「あ…もしかしたら、さっき俺の携帯を拾ってくれた人かも…」
男性客「これ、あんたの携帯か？ って渡してくれたんだよ…黒い帽子を被った右のホオに火傷の跡がある目つきの悪い男にね」
この場面では男性客の携帯をハンカチを使って拾っていました
バーボンは普段から白い手袋をしているので指紋を残さないためなのでしょう
後に公安警察であることが判明するのですがこの時は黒の組織の人間として捕まらないように細工し跡を残さないようにしてたのでしょうね…今では職業病ですが
⚪七つ目キールとジンの会話
単行本の67巻 File：703話より抜粋
キール「ねぇ、彼はこの事知っているの？」
ジン「彼…誰の事だ？」
キール「バーボンよ…」
ジン「さあな…ベルモットと同じく奴も秘密主義者…どこで何をやっているかわからねぇよ…」
ウオッカ「そういやぁ、バーボンも赤井の事を嫌ってやしたね…ジンの兄貴以上に…」
ジン「奴はそれ見た事かと鼻で笑う…そんな奴の面は拝みたくねぇからな…」
単行本の67巻 File：704話より抜粋
ジン「フン…独断専行か…相変わらず気にくわねぇ野郎だぜ…」
キール「え？誰のこと？」
ジン「…お前の言うとおり…小説の中だけにして欲しいもんだぜ…シャーロックホームズのような探偵はな…」
ベルモットの一言でジンは射撃命令をやめて撤退します
火傷赤井について納得したことからベルモットはあの火傷赤井についてジンに説明したと考えるのが自然だと思います
これがボスからの撤退命令ならあの火傷赤井について疑問は持つはずです
このことからジンはベルモットから火傷赤井の正体を聞いて納得したという訳です
またジンの発言がベルモットに向けられたものでもないですよね
ウオッカの「赤井のこと嫌ってました～ジンの兄貴以上に…」や
ジンの口調からジンはバーボンのことを前から気に食わなかったことがわかります
だからこそ"相変わらず気にくわねぇ野郎だぜ"となるのでしょう
「ベルモットと同じく奴も秘密主義者」はベルモットも秘密主義者だがジンが強調して言いたいのはベルモットが秘密主義ということではなくバーボンも秘密主義者だという事
そのバーボンが独断専行しているからジンはむかついたんですね
バーボンはコナンくんにも「探偵のような奴」と言っていますし
シャーロック・ホームズのような探偵に当てはまる人物は探偵のようなバーボンについての発言でありキール曰くバーボンは探偵としてのスキルを持っておりコナンくんにも探偵のような奴と言われていました
またホームズは変装も得意だったと言われています
赤井秀一は毛利小五郎のメアドを知らないのですが
その一方で組織はキールが毛利小五郎とやり取りをしていたので組織に戻ったキールから聞けば簡単に手に入れることが出来ます
キールは「バーボンが動き出した！」と知らせてくれていましたし
また赤井秀一はコナンくんが頭の切れるだけの普通の少年ではないことを知っています
しかし組織の人間でそれを知っているのはベルモットだけでありそのことは他のメンバーには秘密にされています
早く事件を解決するために小五郎に推理のメールを送っているが赤井秀一ならコナンくんが推理するのをもう少し待ってばいいのでそんなことする必要ありません
コナンくんが色々と調べて動いていますので赤井秀一の行動からは不自然ですね
火傷赤井に記憶がありちゃんと喋れることは米花百貨店での行動から証明されていますし
ジョディも「記憶は戻ってる」と考え直していました
記憶喪失のふりをしてジョディやキャメルの前に出てくる動機は無いですから
赤井秀一は偽装死（死を持って）することで組織に水無怜奈を信用させて戻しました
当初は生きている姿を晒してはそれが無駄になります
これはもう赤井秀一とキャメルによって破綻してますしキールは首の皮一枚繋がっただけの状態です
またジンは赤井が生きていると分かったら水無を裏切り者として殺すつもりでいます
実際に銀行強盗の事件で火傷赤井を見た組織は百貨店で待ち伏せし呼び出されたキールは危うく殺されかけていました
こうした事態も想定していれば簡単に姿を現して計画を無駄にすることはないはずです
ましてや堂々と組織の前に姿を現しキャンティを見てニヤリと笑うなんて行動は自殺行為ですからね
ただしこの時の本物の赤井秀一は沖矢昴として火傷赤井の前に出てきたり女性店員に冷やかしをして困らせていましたし素顔のまま外を出たりしているのでキールの安否はぞんざいになり最早計画は無駄になっています
バーボンはキールに対して気を遣う必要はないですが沖矢昴はキールが居なくなると情報を貰えなくなりますので気を遣うべきなのはコナンサイドでしょう
⚪八つ目バーボンも秘密主義者
黒の組織の面々は基本的に報連相も出来ていない上に秘密主義者が多いのですが
その中でも特に秘密主義ということはジンの知らない水面下で何かを企んだりしていることになります
バーボンの行動をジンがしっかり把握していたらそれは秘密主義ではないですし
そもそも黒の組織は報連相もしなければ秘密主義者の集まりみたいなものなので同族嫌悪のようなものです
火傷赤井が米花百貨店に現れた時はジンは火傷赤井を赤井秀一本人だと思ってやってきています
赤井が死んだことを信じていない
バーボンは赤井が死んだことを信じていませんでした
記憶喪失のふりをしてFBIの周囲をうろつくことがその調査していたとすれば火傷赤井への変装の動機へと繋がります
またジン以上に赤井秀一を嫌っているということは既に赤井を死んだと放っておいたジンと違い未だに執着しているのではと考えられます
ただこの時はまだ赤井秀一が生きてる確証はなかったのですが
ミステリートレインで赤井秀一が手榴弾を投げなければ生存しているという確信にはならなかったのです
現在、赤井秀一の死を知っているのは限られた人物は
来葉峠でシボレーの爆破に巻き込まれた事実を知っているのは黒の組織とジョディ、キャメル、ジェイムズなどとコナンくんとキールとす
また火傷赤井が本物でなかった場合は変装となるが
元恋人のジョディや同僚のキャメルやジンでさえ見間違えるほどの変装を施せるのはベルモットくらいです
FBI側は赤井秀一が死んだと思っているので赤井の変装で街をふらつく必要はないですし変装もできないのでジョディやキャメルは火傷赤井に翻弄される側でしたね
コナンくん側は赤井秀一が生きていることがバレたら都合が悪いのでコナンくんも火傷赤井に驚いており火傷赤井は帝都銀行ではコナンくんを銃で助けたがそれができる適任者がいません
そうなると消去法で残るのは組織側ですが彼らも赤井秀一は死んだと思っておりジンも火傷赤井の計画は知らなかったくらいでベルモットの一言で納得しました
なので赤井秀一の死を信じていなかったのがバーボンだけです
バーボンはライの実力を認めているので簡単に死ぬはずがないと考えていたのでしょう
またバーボンは観察力と洞察力に優れた探り屋でコナンには探偵のような奴と思われています
火傷赤井は毛利小五郎にコナンくんも驚くほどの名推理を送っていましたがこれがバーボンなら納得出来ますね！
ただジンもかなり洞察力や推理力は高いですし最近ではRUMは工藤優作に匹敵するほどの実力者である事が判明しましたがバーボン、ベルモット、キールのピンチは未だに変わらないのでこれからどうなっていくのでしょうか？