名探偵コナン APTX4869はクローン？
黒の組織はクローンの研究に関わっているのではないかについてです
黒の組織の目的の一つにクローン開発が密接に関係している可能性があると思います
(１)：作中のクローンの扱い
烏丸の年齢面での謎からして烏丸は今クローンになっているのではないでしょうか？
作者は現実空間にも実在するものを作中で後々出す前に何らかの具体的なワードや固有名詞を描写しています
現在の98巻までの作中で「クローン」というワードは出ていません
しかし今までの設定の伏線とは違いあまりにも組織の本質にかかわるために「クローン」という具体的なワードを出していないのではないでしょうか？
また明らかにクローンを暗示させるような描写が作中のあちらこちらに見受けられます
(２)：クローンと思わせる伏線？
⚪単行本の38巻では灰原は「まあ安心しなさい…
私の研究の目的はそんな夢のような薬じゃないわ…
この地球の殆どの人間にはその価値を見いだせない愚かしい…
そう…この小さな国の女の子にしか必要とされない雛人形のような物だもの…。」 と言うセリフが出てきました
つまり雛人形はある人物と同じＤＮＡを持つクローン人間ということでしょうか？
常識的に考えて大半の一般人にとって「同じ意識・記憶を持つもう一人の自分」なんて必要ないですよね
「この小さな国の女の子にしか必要とされない…」は技術の利用者が限定されているのかもしれません
⚪次に28巻でコナン一行が不老不死の人魚伝説の伝わる美國島を訪れた時の回ですが
観光者リストの中に日本政府高官と一緒にジンとウォッカのコードネームである「黒澤陣」「魚塚三郎」と灰原の本名である「宮野志保」が記載されています
作者はこのシーンを伏線と仰っていたようです
もしかすると不老不死関係の技術開発について黒の組織は日本政府と接触・協力しているのではないでしょうか？
しかし作者は黒の組織の目的は不老不死ではないと否定しています
⚪37巻で高飛車な女がシステムソフトの開発者だった板倉卓に電話越しに「We can be both of God and the Devil.
Since we're trying to raise the dead against the stream of time.
（我々は神でもあり悪魔でもある。なぜなら時の流れに逆らって死者を蘇らそうとしているのだから…）」というような内容の会話をしていました
また調べてみるとクローン開発というのは生命倫理観からすると「人が神の役割の領域に踏み込もうとしている」と指摘され危険視されているようです
「死者を蘇らす」はクローン人間を作るということでしょうか？
⚪また板倉卓のこの場面は小説の「フランケンシュタイン」の
物質に生命を吹き込むことに成功し
墓場から持ち出した死体を使って「怪物」を造り出したフランケンシュタイン博士の境遇とかなり似ています
⚪75巻の安室さん初登場時回のウェディング・イブ事件では
異性一卵性双生児という深い医学的知識に基づいた事件であり悲しいお話でもありました
この時蘭ちゃんが「DNA鑑定なら姿を変えてみんなを騙してる人もすぐにわかっちゃうね！」と発言していました
この回は赤ん坊の時に巻き込まれた火災で両親が死亡したことで
身元不明のまま赤の他人同士として教会で育てられた婚約していたカップルという少し難しいお話でもありました
ここでのポイントは異性同士の双子でDNAが同じになるのは極めて稀な事例とされており
それによって生まれた女性はターナー症候群により低身長になりやすくなるそうです
実際に初音の身長は140後半と成人の日本人女性の平均身長159cmに比べると低い身長となっています
⚪ちなみに作者はAPTX4869の設定を描く際にわざわざ医師に取材や確認した上で創作されたそうです
クローン技術についても作者はかなり医学的事実を認知していてもおかしくないですね
⚪少し余談ですがまたAPTX4869の成分である「アポトーシス」や「テロメアーぜ活性（テロメラーゼ活性）」も現実世界にありどちらもガン細胞に関連しているため癌を治すための薬ではないかと言われているようです
コナン連載開始の1994年〜組織編の構想が大まかに完成したとされた時間軸の頃には
1996年の現実世界で話題になったクローンの羊（羊のドリー）をきっかけに再生技術やクローン技術の開発が盛んになりました
また2000年代には中国では猿のクローン技術が成功したとニュースにもなっており海外からも良い反応ではありませんでしたがこういう内容のニュースを見て取り入れた可能性は十分に有り得ると考えています
⚪ベルモットの不老の謎を「今のベルモットはシャロンと同じDNAを持つクローンではあるけどシャロンとは別人である」と考えることも出来ます
クローン人間の場合は確かにオリジナルと一致する反面
指紋は同一にはならないとされているようですし
ベルモットの不老は組織の開発した薬はベルモットが宮野夫妻を強く嫌悪しているの影響なのではないでしょうか？