あと数歩届かず! 全統小テスト(小3・6月)の結果」からの続きです。⇒

 

前回の浜学園・公開学力テスト、そして四谷大塚・全国統一小学生テストで、(算数だけは)偏差値60と好成績だったゆうくん。この調子を維持してほしいところです。
テスト会場から出てきたゆうくんは、満面の笑みです。「ボク、算数は100点だったかも!」本当かな? 本当だったらすごいねー。

そんな訳ねーーーーーーーーよ!!!!!!!!

甘い。甘すぎです。実力不相応の奇跡など、そう何度も続かないのです。

偏差値60など、所詮は単発のマグレでしかありませんでした。おそらくボリュームゾーンに逆戻りです。結局のところ、偏差値50前後がゆうくんの現在の実力値なのでしょう。敗因はいつもの通り、特性によるケアレスミスですね。

 

毒親パパ「(印付けしなかった、ゆうくんの)嘘つき! 嘘つき! パパと約束した通り印付けしなかったら、今だって偏差値60なんて取れなかったんじゃないの!? ゆうくんは、ゆうくんは、泳げないクラゲなんでしょ!? ・・・あ」
(妄想の中の)ゆうくん「そんなふうに、思ってたんだ・・・」
すいません。記事タイトルはパパが最近ハマっているヨルクラ(夜のクラゲは泳げない)のネタです。いえ、ネタでなく本当に、たまたま良かっただけの偏差値に浮かれていないで、現実を見据えて2人で地道にやっていくしかないですね・・・。


実力相応の偏差値50ジャストに戻った算数から振り返ってみましょう。
※ 例示の問題文は、実際の出題から意図的に改変しています。

(1)計算問題
合っていてくれ! ここまでケアレスミスがあると、偏差値50にすら届きません。

(2)一行問題(植木算)
最近は毎回必ず出題される植木算。必ず1つズレてしまうので、解き直しでは重点的に特訓しています。今回もテスト直前に、これまでに出題された植木算を解き直してから本番に挑みました。

直線じゃなく、池の周りの本数にアレンジされてるぅうーーーーッ。

植木算は直感で立式しないで、絵を描くように徹底してもらいました。絵は描いています。でも、その絵が間違っています。池の周りに10本の木を植えた場合、木と木の間は10区間です。

ところがどっこい。

ゆうくんの絵は、池の周りに9本の絵を描いています。解き直し特訓で、「木と木の間の数=木の本数-1」という先入観で凝り固まった結果、問題文には「10本」と書かれているのに、勝手に「9本」で絵を描いています。いやいや、木の本数は「-1」にならないってば。正答率は70%。池の周りバージョンも典型題の範疇なので、間違えちゃ駄目です。

あー、もう、どうしたもんやら。「できない子」が陥りやすい典型的パターンの、解法丸暗記、応用力ゼロです。丸暗記にならないよう、図を描かせるなど教え方には気を配っているつもりですが、それでもダメですね・・・。

(3)一行問題(数字カード)
5枚の数字カードがあります。3枚並べて3桁の数字を作ります。作ることのできる数字のうち小さい方から10番目の数はいくつ?

はい。ゆうくんは、5桁の数字を作っています。いつもと同じミスパターンの、問題文の読み間違いです。解き直しノートに「読み間違い」と、何回書いても、何回書いても、治りません。
問題文に印付けしたら、成績問わずおもちゃを買ってあげる「ニンジンぶら下げ」作戦も不発。直前まで何度も何度も約束を守るよう言い聞かせても、意地でも守りません。

中学受験で最も大切な特性は「素直さ」である。この真実を前に、心がくじけそうです。

(4)群数列
これも最近は、ほぼ毎回出題されていますねー。解き直しで重点的に特訓してきたはずですが、得点にはつながらず。

解き方自体は合っていました。ただ、群からはみ出た分を数える時に1つズレていますね。途中まで合っていようが、ゼロ点はゼロ点です。仕上がり不足です。正答率は28%。高くありませんが、難題とまでは言えなくなってきました。繰り返し出題されることで、解ける子が増えてきているのかな?

(5)買い物
値段表を見ながら、買い物をする問題です。掛け算と足し算なので、ここを落とした子は少ないんじゃないでしょうか。大人から見るとすっごい簡単に見えますが、「値段表と問題文を見比べながら解く」のが、子供にとっては難しいのかな? まあ、正答率78%なので、大半の子はクリアしている問題ではあります。

ニンジン1本12円、ジャガイモ1個6円です。ニンジン3本、ジャガイモ4本でいくらでしょうか?

ゆうくんの答え。12×3=36。6×4=24。うんうん。ここまでは合ってるよー。値段表から正しい単価を見つけています。合計は、30+24=54。

何でだーーーーーーーーッッ。

一瞬前に自分で計算した数字が、すっ飛んでいます。36が、30に化けたようです。これが起こると、点数も偏差値もガタガタに崩れます。かつて偏差値30を叩き出した時も、このミスパターンを多発させたのが主因でした。
たぶお式のおかげでミスが減ってきたかと思いましたが、気のせいでした。たぶお式のボリュームゾーンのお子様と比べて、積み上げたプリント枚数も、1枚を処理するのに要している時間も、圧倒的に非効率的ですからね。成果が出るはずもなかったのです。都合の良い夢を見ちゃダメですね。

(6)図の周りの長さ
浜学園はテストもスパイラル。最近は初見問題が減ってきて、見たことのある問題が増えてきました。この問題も、先々月(4月)に類題が出ていて、ゆうくんは数え間違えていましたね。あと、つい1週間前の全統小にも出題されていて、そちらも間違えていました。

シンプルに数えて足し算していくだけです。

ゆうくんの答え。1+2+2+1+2=9。

ああああああああーーーー(絶望。

もちろん答えは「8」です。小学1年生で間違えないんじゃね? 小問1で間違えたので、続く小問2、小問3と連鎖的に間違えていきます。もうここだけで大失点です。しゅーりょー。

国語の振り返りなんかは、後日に追記します。

 

⇒「地頭論再び! 全統小の偏差値40と偏差値60のシミュレーション」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!