目指す中学と、目指す理由の振り返り(後編)」からの続きです。⇒
 

ゆうくんは浜学園と四谷大塚のお世話になっていますが、通塾はしておらず、基本はオンラインです。ただ、テストの時だけは校舎に行っています。テストを受けるだけなので、他の塾生と会話する機会はありません。それなりに大規模校舎なので、かなりの人数が一堂に集まります。
そんな状況にも関わらず、地元駅で同じ校舎の子から声を掛けてもらいました。ゆうくんの後姿を見ただけで。

すっげーーーーーー!?

どーいう観察眼してんの!? 天才? これが天才児というお子様なの? あとうちの地元駅、毎日200万人ぐらい利用客が行き交っていますからね? 顔見知りであっても、うっかり気を抜くと雑踏に流されて見失います。そんな中からゆうくんのことを見つけ出してくれたのって、凄すぎじゃね?

せっかく声を掛けてもらったのに、コミュ障のゆうくんは反応できません。本当なら、友達になってくれるといいのなー。この辺りは、通塾しているとお友達もできて、色々と心強そうですよね。ゆうくんだと孤立して逆効果かな?


さて、本題です。結果としてはいつも通り偏差値50前後。ボリュームゾーンのど真ん中です。ただ、偏差値50台前半から、40台後半に転落しました。この成績だと、応用コースの受講資格も得られません。ダメですね、安定しませんね。
※ 例示の問題文は、実際の出題から意図的に改変しています。ちなみにこのブログでは、お伝えしやすいようにポイントだけを抑えて、シンプルにしているので、ご了承ください。実施の出題は、もうちょっと難しいです。


国語から振り返っていきましょう。

今回は説明文。しかし、これまでと大きく異なる点があります。従来の説明文って、生物とか理科系のお話しが多かったんですよね。なので物語文に比べると、ゆうくん的に多少は読みやすかったです。
ところが今回のテーマは、「自分みがき術:めんどくさがりを卒業」。

なんじゃこりゃーーーー!?

小学3年生には馴染みがなさすぎじゃね? いや、こんな自己啓発本を呼んでいる小3の子がいたら、逆に怖いってば!
印付けを短時間で切り上げて、問題を解く約束を守れませんでした。後半白紙。読む速度不足に伴う、不戦敗です。馴染みのない類の文章だったおかげで、普段と比べてさらに読むのに苦戦したそうです。

前回は印付けを減らして、問題を最後まで解くことで成績もちょっと上がったんですけどね。「これならいける!」と手ごたえを感じましたが、気のせいだったみたいです。


続いて算数です。小2までは思考系&初見の難問が多かったのですが、小3になると解法を正しく使えれば解ける典型題の割合が増えた気がします。
同じ単元は学年で1度しか習わず、次に習うのは1年後、みたいな年単位のスパイラルが組まれています。ただ、月テストで定期的に出題することで、月単位のスパイラルを構成しているように見受けられます。

要するに前に出た問題が、ちょこっとだけ変化して再び出題されるという訳です。

(1)天秤問題
・ア×2+イ=4 で釣り合っています。
・イ×2+ウ=7 で釣り合っています。
・ウ×2+ア=7 で釣り合っています。
・ア、イ、ウはそれぞれいくつ?

見覚えありませんか? はい。このブログでも紹介した2月の出題です。解法としては3つの式を合算すると答えが見てくるパターンです。
前回はボールの重さでしたが、今回はカードになって再登場です。解き方もほぼ同じ。むしろ前回より簡単になっていました。前も間違えているので、解き直しノートを作って当時は解けるようにしたはずの問題です。

解き直しノートが、機能してないーーーー!!!!

本人曰く「ノートは作ったけど、作ったノートを見て来なかったし」。忘却曲線ってやつですね。きれいさっぱりリセットされていました。うーん。

(2)論理パズル
これも常連ですね。しかし、アレンジのパターンが多すぎて、解法の丸覚えが通用しない分野です。算数というより、国語じゃね? ゆうくん苦手なんですよねー。

 

太郎くんは花子さんより前。三郎くんは次郎くんより前。花子さんは次郎くんより後ろ。太郎くんは最後ではない。では、太郎くんが誰の後ろだと分かった場合に、並び順が確定するでしょうか? 的な問題です。
花子さんの後ろは矛盾するのでNG。三郎くんの後ろだと、三郎<太郎<次郎<花子と、三郎<次郎<太郎<花子の2パターンがあり得るためNG。次郎くんの後ろなら、三郎<次郎<太郎<花子で確定するので、こちらが答えです。メモとか取らないと、大人でも頭の中だけで考えると難しいんじゃないでしょうか?

(3)群数例
あー、はいはい。またですかー。四谷大塚では習っていませんが、浜学園では小2で習っています。
以前は、1・2・3 ・2・3・4 ・3・4・5 みたいなやつでした。今回は、1 ・1・2 ・1・2・3 ・1・2・3・4 みたいに、群の長さが変化していくタイプに、じわじわっと難易度アップです。また、5が5回目に出てくるのは、最初から何番目? みたいな聞き方をしてきます。典型題ではありますが、テスト本番で初見だとキツいと思います。


以上の応用問題(応用クラスの生徒向け問題)は、応用クラスの最下位すべり込みを狙うなら、幾つか間違えても問題ありません。
今回、ゆうくんが偏差値50に届かなかった原因。それは基本問題を落としたせいです。

(4)等差数列
10、13、16、19・・・の数列で、10番目の数字は?

y=10+3×(x-1)なので、答えは10+3×9=37。まだ公式としては教えていませんが、代わりに「+3」を「9回」繰り返すと教えています。ゆうくんの誤答は10×3=30。
ダメじゃん! 3周ぐらいスパイラル回しているはずですが、それでも定着していません。指摘すると思い出すんですが、テスト本番では思い出せなかった様子。というか10番目なんだから、力技で書き出して確認すべきですが、その辺りをサボりました。正答率は74%。偏差値転落の主犯その1です。

(5)掛け算
鉛筆が1本10円。消しゴムが1個20円です。それぞれ2つずつ買うと、合計いくら?

ゆうくんの答え。10×2=20円。20×2=40円。ふむふむ。ここまではいいいぞ。答えは、10+40=50円。

10×2=20円はどこいったーーーーーー!!!!!!

ゆうくんはワーキングメモリが劣っており、特性を無理に何とかしようとしないで下さいと、心理士の先生からもアドバイスいただいています。一瞬前に自分で計算して書いたことを、次の瞬間には忘れています。ケアレスミスは、本当に対策が難しいです。正答率は73%。偏差値転落の主犯その2です。

(6)辺の数
複雑な図形の、辺の数(辺の長さ)を数えるだけの問題。解法などある訳でもなく、地味に数えるしかありません。1つズレてました。惜しい。でもゼロ点です。こうした問題を確実に拾えるか否かが、基本クラスと応用クラスの境界線ですね。

(7)場合の数
百点阻止のラスボス問題として、ほぼ必ず出題されますね。組み合わせパターンを書き出していく訳ですが、とにかく時間を費やしてしまうため、基本的には「捨てて良し」です。ただ、書き出すパターン数が少ない場合には、サービス問題に化けたりもします。

1、2、3のカードが、それぞれたくさんありました。3枚の組み合わせで3桁の数字を作った場合、大きい順に並べていくと5番目の数字はいくつですか?

ゆうくんの誤答は321、312、231、213、132。正解は333、332、331、323、322。お分かりいただけたでしょうか? 「それぞれたくさん」という条件を飛ばし読みしています。文章をしっかり読み込まないで、「1枚ずつしかない」と思い込みで進めた結果です。アプローチ自体は惜しかったんだけどなあ。

全然理解できていない、という訳ではないですよね。でも、点数や成績につながるには、あと一歩が足りません。忘れちゃってたりとか、ケアレスミスしやったりとか。この辺りを完璧に仕上げないと、応用クラスの最下位にもすべり込めません。
先々月、先月と、ようやく1歩進んだと思いましたが、再び2歩下ってしまった4月の結果でした。残念。

 

⇒「人生初! 偏差値60の浜学園・公開学力テスト(小3・5月)」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!