近そうで遠い発達障害とギフテッド」からの続きです。⇒

 

自分の子供のIQって、気になりませんか? 気になりますよね。ただ、簡易検査ならともかく、心理士の先生による正式な検査を受ける機会って、普通はあまりないと思います。ただ、そう簡単に受診できるものでもなくて、予約に数か月待ちみたいな記事も見掛けますね。
療育では効果測定の一環として、発達検査(知能指数の検査)をしてもらうことがあります。どんな感じで検査が進むのかご紹介します。

児童発達支援事業所(または放課後等デイサービス)によっては、任意で自費(公費補助の対象外)ですが、心理士による発達検査を受けることが出来ます。料金の相場があるのかどうか分かりませんが、うちの場合は1万円でした。決して安くはありませんが、結構「重い」検査なので納得はできるお値段です。

発達検査にも何種類かあるのですが、ゆうくんが受けたのは「田中ビネー知能検査」というタイプです。実年齢(CA)に対する精神年齢(MA)との差から、知能指数(IQ)を算出してくれます。
あくまで実年齢に対する数値であり、年齢が上がると母集団の知能も上がっていきます。中学受験組の皆さんにとっての、偏差値みたいなものですね。

検査の流れですが、90分の長丁場です。ボクは正直、ささっと終わるものだと甘く考えていました。その間、心理士の先生と子供の1対1で、カードやおもちゃを使ったテストが延々と50種類近く試されます。
つらいよ! これ、大人でもつらいって!
検査を最後まで受けられるだけで、もうそれなりの知能ありって判定しちゃって良いんじゃないでしょうか。それぐらいに長く、淡々と続きます。ゆうくんも後半はぐにゃぐにゃになって、机に突っ伏したり床に転がったりしていました。
あれ? 知能検査じゃなくて、体力検査とか忍耐力検査でしたっけ?(そんな訳ありません。)

ゆうくんは必要な時に、自分の言葉で話すことができません。そのため、ぬいぐるみの持ち込みを許してもらいました。ゆうくん自身で話せない時でも、ぬいぐるみを通して、ぬいぐるみのセリフとして話すのは平気みたいです。
親のボクでも、その理屈は良く分からないのですが……。マンガやアニメには、そういう腹話術的なキャラクターって出てきますよね。実際に見るのは我が子が初めてです。何なの? ゆうくんは生まれながらにして中二病なの?

答える時は単語だけ。単語だけでは答えられないようなテストでは、ぬいぐるみの首を傾げて「わからない」のポーズをします。心理士の先生は、そんなゆうくんに辛抱強く相手してくれました。90分もの長時間、本当に頭が下がる思いです。

予定時間を大きくオーバーして、長い長いテストを終えると、その日はそれでお終いです。結果は後日に教えてもらうことになります。

 

⇒「IQ検査で大事なのは、IQじゃない」に続きます。

 

最初から読む◆ 「中学受験」に療育っ子がチャレンジ!
◆ 「家庭学習」で四谷大塚の授業に追いつきたい!
◆ 「療育」(発達グレー)のあれこれ!