love storys  ~17歳、私と君と。~ -82ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「ここ、絶景だと思わない?」


紗希が言った。


坂道の上の方、ガードレールに体重を預けながら海を見る。


「うん。けっこう近くに海があるもんなんだな」


「知らなかった?」


「全く。紗希は知ってたのか?」


「知ってたよ。たまに、一人でブラブラ自転車漕ぐ時があるから。その時にたまたま見つけた」


「そうなんだ」


広大な海は視界には収まりきらないほどの大きさ。


沼とか川とかとは違って澄んでいて、綺麗だ。


「砂浜の方までいかない?」


紗希が言った。


「うん、いいよ」


僕は、近くに止めた自転車に乗る。


紗希が荷台に乗ってきて、僕は自転車を走らせる。


下り坂。


ブレーキを軽く握り少しづつペースを落としながら走行する。


「何、その安全運転?」


「いや・・・歌であるじゃん。長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せて、ブレーキいっぱい握りしめて・・・なんとかって」


「ああ・・・。私は、勢いよく下りたいな」


「・・・わかったよ」


僕はブレーキを握りしめていた手をハンドルだけに持ち替えて猛スピードで下っていく。


「わぁ・・・速いね」


「紗希のリクエスト通りだろ?」


「うん。ありがと」


下り坂が終わったところで僕は自転車を止めた。


「なんかあっという間だったね」


「そりゃあ、あのスピードだったからな」


僕は自転車の鍵を抜き取り、砂浜に降りるための階段を下りる。


砂浜への第一歩。


いきなり、ローファーに砂が入った。


「翔・・・!ちょっと待って!」


急いで降りてくる紗希。


僕はそんな紗希を無視して海の方へ歩いていく。


制服。


こんな恰好で来る場所じゃない。


そんなことはわかっているけど・・・。


さっきまで波が来ていた場所まで行ってみる。


だけど、次に来た波は弱くここまで届かない。


「何してるの?」


紗希が横に立って僕の手を握った。


「何も・・・」


僕は紗希に笑顔を見せる。


波の音。


風の音が交互に聞こえる。


「ねぇ・・・翔」


「ん?」


大きな波が来た。


その波はさっきとは比較にならないもので。


ザアァァァ。


僕らの足元まで来て、通り過ぎていく。


ローファーの中が水浸しになる。


・・・冷たい。


「私たち、恋人だよね?」


「うん」


「だったら・・・」


紗希は一度下を向いた後・・・。


「キスしたい」


そう言った。


恋人なら普通で当たり前の行為。


ごく自然な行為。


こんな宣言してまですることでッもない。


流れの中でできるものだ。


だけど、僕らは特別。


普通の恋人とは違う。


簡単にはできない。


麻衣は・・・簡単にあっけなく僕にキスをした。


それは、他人だから。


でも・・・兄妹だと・・・。


法律では、禁止されているのは結婚。


キスすることは禁止されてはいない。


違法ではない。


なら、すればいい?


それも違う。


なぜ、法律で禁止されていないのに兄妹がキスをしないか。


そんな前例がほとんどないのか。


それは、道徳的であり当たり前だから。


しないことが普通だから。


「だめ・・・かな?」


「キス・・・したら、兄妹の一線を完全に越えるね」


僕は苦笑した。


「越えてもいいじゃん。私たち・・・恋人なんだから・・・」


「そうだね」


僕は紗希の肩に手を乗せて、そっとキスをした。


波が・・・また僕達の足元を濡らしていく・・・。


この波にいつか・・・僕達は浚われていくのかもしれない。





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昨日の記事なんですが、誤字あったので直していたら、


公開をしなくて、下書きにしてしまいました。


夜中に見てくれている方、申し訳ありません。


夜に直していたので・・・。


明日は紗希編。


明後日、し明後日は大介編、麻衣編に一話ごとに変わります。


書きかたいところがあるので。


sideを作ると物語自体はすすまないんですが、


これはこれで大事なので・・・。


是非読んでください!


そして、もう30話です。


まだ終わらないですが、これからもよろしくお願いします。




6限が終わって下校の時間になる。


みんなカバンの中に教科書を入れて次々に教室から出ていく。


麻衣と目があった。


麻衣はなにも言わず、僕の横を通り過ぎていく。


あの後、麻衣と話すことは1度もなかった。


いつも明るい麻衣。


だけど、今日はすごい静か。


友達からも心配されていた。


・・・ごめん。


僕は麻衣の背中に謝り教室を後にした。


ごめん。


その言葉以外は浮かばなかった。


友達から恋人になったら。


もう元には戻れない。


だから恋人になるのには勇気がいる。


告白するのは勇気がいる。


だって、今までの関係すべてを壊してしまうことになるのだから。


僕も・・・。


壊す気持ちで紗希に告白したし・・・ね。


廊下を歩いていると、携帯のバイブ音が鳴った。


紗希から電話がかかってきたみたいだった。


『もしもし?』


『あ、翔?今どこー?学校終わったよね?』


『終わったよ。なんで、電話・・・?』


『帰り、自転車後ろ乗せてほしいなぁと』


『もともと乗せる予定だったよ。歩きで帰れる距離じゃないだろ?』


『さすがお兄ちゃんだね』


ドクン・・・。


お兄ちゃん。


その呼び名にいちいち反応する。


その呼び方が好きだから。


そういう訳じゃなくて。


昔。


何度も大好きだと言ってくれた紗希はその頃、僕のことをお兄ちゃんと呼んでいたから。


『よくわからん。とりあえず、僕近くのコンビニにいるから』


『わかった。じゃあまた後でね』


明るい紗希の声。


『うん。バイバイ』


『バイバイ』


僕は電話を切って、駐輪場に向かう。


駐輪場で自転車を探し、見つけて鍵を差しこみ自転車に乗った。


風を浴びながらコンビニまで向かう。


そよ風が気持ちいい。


なんて、そんなことは思わないけど。


コンビニに着くと、そこには早くも紗希が到着していた。


「早いね」


「そう?翔が遅いだけです」


舌を出して笑う紗希。


「じゃあ、帰りますか?」


「うん。帰ります」


紗希は荷台に乗って、僕の肩に手を乗せた。


小さな手の重みが僕の体に伝わってくる。


嬉しい。


と同時に・・・。


うん。何ともいえぬこの気持ち。


言葉では表すことができない・・・。


信号に引っ掛かって僕はブレーキをかけて自転車を止めた。


「この後どこ行くの?」


「どこって・・・。家に向かってるんだけど?」


「・・・ぶー」


不満そうな声が聞こえて、僕は紗希の方を振り返る。


紗希は頬をふくらましていた。


「なんだよ?」


「恋人だったら寄り道するもんじゃない?」


「まあ、確かに。じゃあ、どこ行く?」


「運転手にお任せします」


信号が青になる。


と同時に僕はペダルを漕ぎ始める。


「なんだそれ」


とりあえず僕は道なりに自転車を進めていく。


坂を上って、下って。


狭い道を通って、大通りを通って。


高速道路・・・はさすがに通らないが。


「こっち、右行かない?」


「右?いいけど・・・」


初めていく道だった。


いつもは左に行くT字路。


ここを右に行くと知らない道だ。


住宅地が並ぶ道。


このままだと行き止まりじゃないのか?


なんて事を思ったりする。


だけど違った。


住宅街を抜けて、その先に広がっていたのは・・・。


広大な海だった。




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一昨日のアクセス数が異常だったんですけど、昨日もかなり高かったです。


おかげで、まだ65位。


今までにないような順位をキープしています。


もうすぐ落ちていくと思いますけどww


で、なんでこんな上がったのかを考えたんですけど、


誕生日だから!とかじゃなくて。


・・・あれですw


あえて言いませんww


ある方のおかげだなぁと。


あとで、お礼をしなければ!ww


では、明日は海のシーンです。


頑張ります!w

授業をさぼって教室で二人きり。


その相手が女の子なら嬉しいシュチュエーションなのかもしれない。


「・・・本気で言ってんの?」


大介は苦笑しながらそう言った。


「軽蔑・・・してもいいよ」


僕も苦笑で返す。


「いや・・・軽蔑はしないけど、そこまで・・・妹のことが・・・」


「ああ・・・大好きなんだ。誰よりも」


「はぁ・・・そっか。これからは、どうする気なんだ?」


大介は腕組をして壁に寄りかかった。


呆れ気味の顔だ。


「どうするって?」


「付き合っていくんだろ?デートもあんまりできないぜ?」


「手を繋がなければ仲のいい兄妹ってだけだから大丈夫だろ」


「好きな人が隣にいるのに手を繋がない・・・。我慢できんの?」


「今までだって、ずっとそばにいたんだから」


「今まではお互いが気持ちに気づいてなかったからだろ?それに・・・」


「なんだよ?」


「紗希ちゃんの方はきっと我慢できなくなる」


確信がある。


そんな言い方だった。


「え・・・?」


「紗希ちゃんは・・・兄妹で付き合うことがどれほど罪深いものなのか知らない。まして・・・なんで兄妹が結ばれることがいけないことなのか。そのことすら分かってないだろうからな」


「どれだけ、お前は僕の妹のこと知ってんだよ」


「お前の次に・・・知ってるつもりだよ」


「それ・・・まさか・・・」


その言葉の意味。


なんとなくわかる。


鈍感な僕でも。


「俺は紗希ちゃんのことが好きだ」


照れることなく言った言葉は何か重みがあるような気がした。


チャラくて、女たらしで経験値がめちゃくちゃ高い大介。


そんなやつが真剣に・・・。


真剣な恋愛感情を抱いている。


初めて聞いたんだ。


大介が・・・誰かを好きって言った・・・その言葉を。


「初・・・耳だな」


動揺を隠せない僕。


「そりゃそうだ。言わないようにしてきたからな」


「僕達・・・親友だろ?」


僕は自分が紗希を好きだってこと。


付き合っていること。


何でも話してきた。


言いにくいことでも。


だって僕は・・・。


大介を信頼していたから。


そして、今やっとわかった。


麻衣が言おうとしたことが。


これ・・・だったんだ。


利用・・・か。


麻衣を利用して、僕と麻衣をくっつかせて、紗希を奪う。


そうすることだったのかもしれない。


「言って・・・どうするんだ?」


「どうするって・・・?」


「他の相談ならするが、これだけは翔。お前にはどうにも解決できない問題だろ?」


「それは・・・」


「だから言わなかった。そして、この想いは封印することに決めた」


「封印・・・か」


「ああ、封印だ。諦めるわけじゃない。お前の妹を奪う気でいる。・・・いつかな」


「今回はずいぶん真剣な恋なんだな」


「珍しくな」


恋に真剣な大介。


こんな彼を見ていると・・・紗希を譲った方がいいんじゃないかなって思う。


僕といるより大介と一緒になった方が幸せになれるし。


僕と居ることは、枷になる。


最終的に辛い道しかない。


恋ってのは最終的に三つの結末がある。


結婚してハッピーエンドか。


別れてバッドエンドか。


それか・・・。


死別。


基本的にはこの3択だ。


この3択のうち、僕と紗希に残された選択肢は2つ。


別れるか、死別するか。


結婚するという選択肢はない。


だからこそ・・・。


僕と一緒にいることは、いいことではない。


幸せにはなれない。


紗希の苦しむ姿を見たくない。


辛い顔を見たくない。


涙を見たくない。


なら・・・大介に・・・。


そんなことを一瞬でも考えた自分は最低。


「なぁ・・・翔」


「なに?」


「一度選んだ道はもう戻ることはできない。その道をまっすぐ進むしかないんだぜ?その先どんな結末が待っていてもな」


「・・・」


重みのある言葉。


それは、過去に戻せない時間の中で苦しみ・・・もがいて。


それでも何もできなかった人。


そんな人が言うようなセリフだった。


聞いたことがある。


昔、大介の目の前で起きた悲劇を・・・。


「まあ、進むしかない道の中でも・・・きっとまた曲がったり違う道が現れるかもしれないしな・・・」


大介は外を眺めた。


三時間目。


晴天。


太陽がまぶしく輝く空を・・・。





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昨日は・・・う~ん。


何とも言えない一日でした。


何やってんだか自分・・・みたいな。


コメントやなうで祝福のお言葉ありがとうございます!


今日はなんか、篠崎君が紗希に言ったのと似たようなシーンになりましたが。。


すいません。


ここから、道徳が問われるシーンへと入っていきます。

毎日連絡をくれる恋人、嬉しい? ウザイ? ブログネタ:毎日連絡をくれる恋人、嬉しい? ウザイ? 参加中
本文はここから



All About 「恋愛」 迷った時は1分電話で恋に火をつける!
All About 「恋愛」 連絡をくれない男の本音



久々のブログネタですがww



これ、難しい問題ですよね。



いや。難しくないか。



僕は、毎日来ると「うざい」とか思うんですけど、



それが、急にメールの回数が少なくなったら不安になります。



だから、最初に始まったペースのままがいいですね。



そうすれば不安にならないので!



・・・めんどくさい人間ないんですよ。



前に、付き合った彼女は凄まじい勢いでメール来てイライラしてたかもww



めちゃくちゃハート多いし。



さすがにあれはきついかもですww



ハートはたまにでいいんだよ!!



みたいなw



そういえば、さっき他のブログネタで肉食か、草食かロールキャベツか



みたいのがあったんですけど、



ロールキャベツは考えた人すごいなぁと思いつつ・・・。



実際、男の子はどれがいいんでしょうか?



参考にお聞かせください!!ww



で、めちゃくちゃ話変わりますけど・・・。



今日は僕誕生日です!!



どんどんぱふぱふー♪



10代ラストということで・・・。



何かを頑張ります!!


なにを頑張るかは考え中です。



まあ、今は小説とサークルを。



そして学校を。



これからもよろしくお願いします!



明日は小説更新しますね~。

~side翔~


麻衣に・・・なんて話したらいいだろうか?


言いづらい。


だけど、言わなくちゃいけない。


「ねぇ、翔君」


先に話しかけてきたのは麻衣の方だった。


「麻衣・・・」


「私たち・・・もう終わりなのかな?」


唐突に・・・麻衣は聞いてきた。


「急に・・・なんだよ?」


「急・・・?急じゃないよ」


「え・・・?」


「もう、ずっと前から。こうなるだろうって思ってた。やっぱり紗希ちゃんには勝てないって。あの日・・・やっぱりやめよって言われた時から。あの後考えた。雨に打たれながら。翔君はきっと妹の呪縛から抜けられないんだろうなって」


麻衣はすべてを悟っていた。


僕の表情から。


見ているだけで・・・何があったのかわかる麻衣。


「僕・・・あの日。あの後、紗希に告白したんだ・・・」


「翔君からなんだ?」


「ああ。そしたらOKしてくれた。すごく意外だったけど」


「意外?」


「ああ。そりゃあそうだろ。相手は妹だぜ?兄のこと普通は好きになんてならないだろ?」


「お互いに普通じゃないんだよ。紗希ちゃんも翔君も」


「そう・・・かもな」


「まあ・・・さ」


麻衣は椅子から立ち上がった。


「人間の中で普通な人なんていないんだよ」


「へ・・・?」


「人間だれしも、普通じゃない一面を持ってる。だからみんな異常。知ってる?異常がどこからか」


「知らない」


「3%未満。そこからが異常。みんな何かで3%未満のものを持ってる」


「絶対?」


「ううん。持ってない人もいるらしいよ」


「じゃあ、その人は普通じゃん」


「それも違うんだよ。普通の人たちがこの世にいるのも・・・3%未満。だから・・・」


「普通という名の異常ってことか」


「そういうこと」


興味深い話だ。


人間だれしも普通と思われる人が持っていない部分がある。


特別な部分を。


まあ、みんなが同じだったら個性ってものが存在しないのだけれど。


「異常を持ってるってことは正常ってことだよ」


麻衣は、情報処理の教科書をカバンの中から取り出した。


そして、微笑む。


「それはどうも・・・」


「あ、紗希ちゃんがOKすること意外って言ってたじゃない?」


「うん?」


「意外でも何でもないよ。私・・・最初から気付いてた」


「最初・・・?」


「図書室で、紗希ちゃんに会った時から」


「あの時から・・・か」


「うん。鈍感な翔君以外は誰でもわかるよ。あれを見たら」


「だから・・・嫌味を言ったってことか」


「そうだよ。あと今気付いたんだけど。私大介君に利用されてたかも」


「どういう意味?」


キーンコーンカーンコーン。


3時間目の始業のチャイムが鳴った。


「本人に聞いてみれば?」


机に顔を伏せて寝ている大介。


それを麻衣は指差す。


「聞きづらいよ」


「そう?それとなく聞いてみれば?それか・・・」


「それか?」


「妹との恋愛相談でもしてみればわかるかもよ?」


麻衣は踵を返して、歩き出す。


「じゃあ、私パソコンルーム行ってくるから」


僕の方を見ずに言った麻衣に「うん」


僕はそう頷いて、大介の肩を叩いて彼を起こした。


「ふぁあ?なんだよ・・・」


「なんだよじゃねぇよ。もう3時間目始まってるぞ?」


「まじでか・・・」


大介は伸びをする。


「起きた?」


「起きたけど・・・もう今から行くのはめんどくさいな」


「まあ、それは同感」


「だろ?」


「ああ。なぁ、大介」


「ん~?」


大介は欠伸をしながら僕を見る。


「相談・・・あるんだけど」


僕のその言葉で大介の顔が少し引きしまった。




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大介は・・・麻衣を利用したらしいです。


それがどういう意味か。


分かる人は分かると思いますが。


明日は小説は休みです。


日曜なのに!!


すいません。。


ブログ紹介も延びてしまってすいません。


明日も一応ブログ書くので見てくださいね!!