27話 聞いてみたら? | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side翔~


麻衣に・・・なんて話したらいいだろうか?


言いづらい。


だけど、言わなくちゃいけない。


「ねぇ、翔君」


先に話しかけてきたのは麻衣の方だった。


「麻衣・・・」


「私たち・・・もう終わりなのかな?」


唐突に・・・麻衣は聞いてきた。


「急に・・・なんだよ?」


「急・・・?急じゃないよ」


「え・・・?」


「もう、ずっと前から。こうなるだろうって思ってた。やっぱり紗希ちゃんには勝てないって。あの日・・・やっぱりやめよって言われた時から。あの後考えた。雨に打たれながら。翔君はきっと妹の呪縛から抜けられないんだろうなって」


麻衣はすべてを悟っていた。


僕の表情から。


見ているだけで・・・何があったのかわかる麻衣。


「僕・・・あの日。あの後、紗希に告白したんだ・・・」


「翔君からなんだ?」


「ああ。そしたらOKしてくれた。すごく意外だったけど」


「意外?」


「ああ。そりゃあそうだろ。相手は妹だぜ?兄のこと普通は好きになんてならないだろ?」


「お互いに普通じゃないんだよ。紗希ちゃんも翔君も」


「そう・・・かもな」


「まあ・・・さ」


麻衣は椅子から立ち上がった。


「人間の中で普通な人なんていないんだよ」


「へ・・・?」


「人間だれしも、普通じゃない一面を持ってる。だからみんな異常。知ってる?異常がどこからか」


「知らない」


「3%未満。そこからが異常。みんな何かで3%未満のものを持ってる」


「絶対?」


「ううん。持ってない人もいるらしいよ」


「じゃあ、その人は普通じゃん」


「それも違うんだよ。普通の人たちがこの世にいるのも・・・3%未満。だから・・・」


「普通という名の異常ってことか」


「そういうこと」


興味深い話だ。


人間だれしも普通と思われる人が持っていない部分がある。


特別な部分を。


まあ、みんなが同じだったら個性ってものが存在しないのだけれど。


「異常を持ってるってことは正常ってことだよ」


麻衣は、情報処理の教科書をカバンの中から取り出した。


そして、微笑む。


「それはどうも・・・」


「あ、紗希ちゃんがOKすること意外って言ってたじゃない?」


「うん?」


「意外でも何でもないよ。私・・・最初から気付いてた」


「最初・・・?」


「図書室で、紗希ちゃんに会った時から」


「あの時から・・・か」


「うん。鈍感な翔君以外は誰でもわかるよ。あれを見たら」


「だから・・・嫌味を言ったってことか」


「そうだよ。あと今気付いたんだけど。私大介君に利用されてたかも」


「どういう意味?」


キーンコーンカーンコーン。


3時間目の始業のチャイムが鳴った。


「本人に聞いてみれば?」


机に顔を伏せて寝ている大介。


それを麻衣は指差す。


「聞きづらいよ」


「そう?それとなく聞いてみれば?それか・・・」


「それか?」


「妹との恋愛相談でもしてみればわかるかもよ?」


麻衣は踵を返して、歩き出す。


「じゃあ、私パソコンルーム行ってくるから」


僕の方を見ずに言った麻衣に「うん」


僕はそう頷いて、大介の肩を叩いて彼を起こした。


「ふぁあ?なんだよ・・・」


「なんだよじゃねぇよ。もう3時間目始まってるぞ?」


「まじでか・・・」


大介は伸びをする。


「起きた?」


「起きたけど・・・もう今から行くのはめんどくさいな」


「まあ、それは同感」


「だろ?」


「ああ。なぁ、大介」


「ん~?」


大介は欠伸をしながら僕を見る。


「相談・・・あるんだけど」


僕のその言葉で大介の顔が少し引きしまった。




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大介は・・・麻衣を利用したらしいです。


それがどういう意味か。


分かる人は分かると思いますが。


明日は小説は休みです。


日曜なのに!!


すいません。。


ブログ紹介も延びてしまってすいません。


明日も一応ブログ書くので見てくださいね!!