~side翔~
麻衣に・・・なんて話したらいいだろうか?
言いづらい。
だけど、言わなくちゃいけない。
「ねぇ、翔君」
先に話しかけてきたのは麻衣の方だった。
「麻衣・・・」
「私たち・・・もう終わりなのかな?」
唐突に・・・麻衣は聞いてきた。
「急に・・・なんだよ?」
「急・・・?急じゃないよ」
「え・・・?」
「もう、ずっと前から。こうなるだろうって思ってた。やっぱり紗希ちゃんには勝てないって。あの日・・・やっぱりやめよって言われた時から。あの後考えた。雨に打たれながら。翔君はきっと妹の呪縛から抜けられないんだろうなって」
麻衣はすべてを悟っていた。
僕の表情から。
見ているだけで・・・何があったのかわかる麻衣。
「僕・・・あの日。あの後、紗希に告白したんだ・・・」
「翔君からなんだ?」
「ああ。そしたらOKしてくれた。すごく意外だったけど」
「意外?」
「ああ。そりゃあそうだろ。相手は妹だぜ?兄のこと普通は好きになんてならないだろ?」
「お互いに普通じゃないんだよ。紗希ちゃんも翔君も」
「そう・・・かもな」
「まあ・・・さ」
麻衣は椅子から立ち上がった。
「人間の中で普通な人なんていないんだよ」
「へ・・・?」
「人間だれしも、普通じゃない一面を持ってる。だからみんな異常。知ってる?異常がどこからか」
「知らない」
「3%未満。そこからが異常。みんな何かで3%未満のものを持ってる」
「絶対?」
「ううん。持ってない人もいるらしいよ」
「じゃあ、その人は普通じゃん」
「それも違うんだよ。普通の人たちがこの世にいるのも・・・3%未満。だから・・・」
「普通という名の異常ってことか」
「そういうこと」
興味深い話だ。
人間だれしも普通と思われる人が持っていない部分がある。
特別な部分を。
まあ、みんなが同じだったら個性ってものが存在しないのだけれど。
「異常を持ってるってことは正常ってことだよ」
麻衣は、情報処理の教科書をカバンの中から取り出した。
そして、微笑む。
「それはどうも・・・」
「あ、紗希ちゃんがOKすること意外って言ってたじゃない?」
「うん?」
「意外でも何でもないよ。私・・・最初から気付いてた」
「最初・・・?」
「図書室で、紗希ちゃんに会った時から」
「あの時から・・・か」
「うん。鈍感な翔君以外は誰でもわかるよ。あれを見たら」
「だから・・・嫌味を言ったってことか」
「そうだよ。あと今気付いたんだけど。私大介君に利用されてたかも」
「どういう意味?」
キーンコーンカーンコーン。
3時間目の始業のチャイムが鳴った。
「本人に聞いてみれば?」
机に顔を伏せて寝ている大介。
それを麻衣は指差す。
「聞きづらいよ」
「そう?それとなく聞いてみれば?それか・・・」
「それか?」
「妹との恋愛相談でもしてみればわかるかもよ?」
麻衣は踵を返して、歩き出す。
「じゃあ、私パソコンルーム行ってくるから」
僕の方を見ずに言った麻衣に「うん」
僕はそう頷いて、大介の肩を叩いて彼を起こした。
「ふぁあ?なんだよ・・・」
「なんだよじゃねぇよ。もう3時間目始まってるぞ?」
「まじでか・・・」
大介は伸びをする。
「起きた?」
「起きたけど・・・もう今から行くのはめんどくさいな」
「まあ、それは同感」
「だろ?」
「ああ。なぁ、大介」
「ん~?」
大介は欠伸をしながら僕を見る。
「相談・・・あるんだけど」
僕のその言葉で大介の顔が少し引きしまった。
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押してくれると嬉しいです!!
大介は・・・麻衣を利用したらしいです。
それがどういう意味か。
分かる人は分かると思いますが。
明日は小説は休みです。
日曜なのに!!
すいません。。
ブログ紹介も延びてしまってすいません。
明日も一応ブログ書くので見てくださいね!!