6限が終わって下校の時間になる。
みんなカバンの中に教科書を入れて次々に教室から出ていく。
麻衣と目があった。
麻衣はなにも言わず、僕の横を通り過ぎていく。
あの後、麻衣と話すことは1度もなかった。
いつも明るい麻衣。
だけど、今日はすごい静か。
友達からも心配されていた。
・・・ごめん。
僕は麻衣の背中に謝り教室を後にした。
ごめん。
その言葉以外は浮かばなかった。
友達から恋人になったら。
もう元には戻れない。
だから恋人になるのには勇気がいる。
告白するのは勇気がいる。
だって、今までの関係すべてを壊してしまうことになるのだから。
僕も・・・。
壊す気持ちで紗希に告白したし・・・ね。
廊下を歩いていると、携帯のバイブ音が鳴った。
紗希から電話がかかってきたみたいだった。
『もしもし?』
『あ、翔?今どこー?学校終わったよね?』
『終わったよ。なんで、電話・・・?』
『帰り、自転車後ろ乗せてほしいなぁと』
『もともと乗せる予定だったよ。歩きで帰れる距離じゃないだろ?』
『さすがお兄ちゃんだね』
ドクン・・・。
お兄ちゃん。
その呼び名にいちいち反応する。
その呼び方が好きだから。
そういう訳じゃなくて。
昔。
何度も大好きだと言ってくれた紗希はその頃、僕のことをお兄ちゃんと呼んでいたから。
『よくわからん。とりあえず、僕近くのコンビニにいるから』
『わかった。じゃあまた後でね』
明るい紗希の声。
『うん。バイバイ』
『バイバイ』
僕は電話を切って、駐輪場に向かう。
駐輪場で自転車を探し、見つけて鍵を差しこみ自転車に乗った。
風を浴びながらコンビニまで向かう。
そよ風が気持ちいい。
なんて、そんなことは思わないけど。
コンビニに着くと、そこには早くも紗希が到着していた。
「早いね」
「そう?翔が遅いだけです」
舌を出して笑う紗希。
「じゃあ、帰りますか?」
「うん。帰ります」
紗希は荷台に乗って、僕の肩に手を乗せた。
小さな手の重みが僕の体に伝わってくる。
嬉しい。
と同時に・・・。
うん。何ともいえぬこの気持ち。
言葉では表すことができない・・・。
信号に引っ掛かって僕はブレーキをかけて自転車を止めた。
「この後どこ行くの?」
「どこって・・・。家に向かってるんだけど?」
「・・・ぶー」
不満そうな声が聞こえて、僕は紗希の方を振り返る。
紗希は頬をふくらましていた。
「なんだよ?」
「恋人だったら寄り道するもんじゃない?」
「まあ、確かに。じゃあ、どこ行く?」
「運転手にお任せします」
信号が青になる。
と同時に僕はペダルを漕ぎ始める。
「なんだそれ」
とりあえず僕は道なりに自転車を進めていく。
坂を上って、下って。
狭い道を通って、大通りを通って。
高速道路・・・はさすがに通らないが。
「こっち、右行かない?」
「右?いいけど・・・」
初めていく道だった。
いつもは左に行くT字路。
ここを右に行くと知らない道だ。
住宅地が並ぶ道。
このままだと行き止まりじゃないのか?
なんて事を思ったりする。
だけど違った。
住宅街を抜けて、その先に広がっていたのは・・・。
広大な海だった。
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一昨日のアクセス数が異常だったんですけど、昨日もかなり高かったです。
おかげで、まだ65位。
今までにないような順位をキープしています。
もうすぐ落ちていくと思いますけどww
で、なんでこんな上がったのかを考えたんですけど、
誕生日だから!とかじゃなくて。
・・・あれですw
あえて言いませんww
ある方のおかげだなぁと。
あとで、お礼をしなければ!ww
では、明日は海のシーンです。
頑張ります!w