love storys  ~17歳、私と君と。~ -6ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

相手とする恋の証。


これの順番が普通とは違う由紀と直樹は未だに手もつなげずにいた。


キスをした後、2人は何度かデートをした。


そのデートの中で、キスどころか手も繋がない。


そんな2人はまるで友達というより、血縁関係を想像させるような関係になっていた。


奥手な二人の恋は今思えば、微笑ましく、可愛らしかったのだけれど、あの時の自分からしたら、いつになったら先に進めるんだろう?と不安に思っていた。


バイトの一件やペースの遅さ。好きじゃなくなったのかな?そんな不安が微かに募っていく。


「玲奈はどう思う?」


買い物の途中で、ふと、玲奈に相談をしてみる。


たくさんの店が並んでいる。どこが安くていい店なのかわからない。


ただただ、歩いてその場所を探す2人は散歩をしているのとさして変わらなく思えた。


「え、別にペースは人それぞれだと思うけど」


まぁ、私だったらあり得ないけどね。玲奈はそう付け加える。


綺麗に晴れ渡った空とは対照的に、どんよりと雲が浮かぶ、由紀の心。


確かに、ペースは人それぞれだ。でも、進まないと・・・。


「由紀は、そんな先に進みたいの?」


「うん・・・そりゃあね」


「なんで?」


「なんでって・・・」


由紀は言葉に詰まる。そう言われると、特別理由は思い浮かばない。


強いて言うとしたら・・・


「不安だからかな。何もしてこないと、好きじゃないのかなって思っちゃう」


「・・・そんな相手を信用してないの?」


「そういう訳じゃないけど・・・」


ネガティブなんだよ。苦笑しながら由紀はそう続けた。


「大丈夫だよ。相手も奥手なだけ。私からしたら、そう言うのは逆に羨ましい」


「なんで?」


「私の場合、手を繋いだり、キスをしたりするのってすぐだから。由紀だったらできる?」


「う~ん・・・」


「キスをしただけでドキッとする由紀にはゆっくりのペースがあってるんだよ」


この店、良さそうだよ。玲奈が店の中に入っていく。


由紀もそれに続いて中に入っていく。


店内はオレンジの電気だけを使っていて、なんだかおしゃれに感じた。


普通に置かれている服の他にも、壁一面に様々な服が吊るされていて、見ているだけで楽しめる空間になっていた。


白のTシャツが目にとまった。


服の真ん中に猫が描かれている。


猫の目は澄んでいて、なんでも見透かされているような・・・そんな錯覚に陥る。


「玲奈はドキッとしないの?」


猫から目を逸らして、玲奈を見た。


「しないかな。男の子でよくいるけど、キスってあいさつ程度。好きな人じゃなくても私はできるから」


好きな人じゃなくても。それは由紀には考えられない言葉。


直樹以外の人とのキス。それを想像しただけで吐き気がする。


キスという行為は尊いもの。


唇を触れ合うことで、言葉以上での「愛してる」を伝えあうものだ。


それを、誰とでも・・・。


「すごいね」


「そうかなぁ?いちいちドキドキするような恋愛を私はしてみたいけどね。まあ、由紀は焦る必要なんてないって。まず、手を繋ぐとこから初めて見たら?それか、もう一度キスしてみるとか」


「う~ん・・・」


「それか・・・あ、そういえば」


何かを思い出すように、服に視線を向けていた玲奈が由紀の方を見る。


「由紀、もうすぐ誕生日でしょ?」


「あ、うん」


由紀の誕生日は7月20日。今日は7月15日であと、一週間を切っていた。


「その時に、キスして。とか言ってみたら?それか抱きしめて。とか」


小悪魔な笑みを浮かべて玲奈は言った。


「そんなの言えるわけないじゃん」


由紀は言葉ではそう返しながら、先に進むためにはいいかもな。そんなことを考えていた。





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更新遅くなりました><


次回は日曜日です。


多分、午前中には更新できると思います。

気づけば、直樹との電話は特別なものではなく、当たり前のものになっていた。


電話がかかってくる回数が増えることにより、この非現実的な現象がどのタイミングで起こるかがわかった。


10年前に電話がかかってきた日、時間。それにリンクして、まったく同じタイミングに電話が来るようになっているのだ。


たとえば、7月23日の10時に電話が来ていたとする。すると、10年後である今の7月23日の10時に電話が来る。みたいな。


さすがにいつ電話をしたとか正確な時間は覚えてはいないが、かなり頻繁にしていたのだけは覚えている。


毎回、直樹からの発信で。


10年前の二人は隣のクラスで毎日は話せなかったので、電話で声を聴けることが何より嬉しかった。


電話をすることで、彼女でいられていると心配性な自分の不安を解消できたし、より直樹を好きになることができた。


もっとも、付き合っているのを隠したりしなければ、隣のクラスまで行って堂々と彼と話すこともできたのだが・・・。


でも、隠すことは二人とも賛成だったので、そんな我儘も言えなかった。


今となっては、なぜそんなばれることを恐れていたのだろう、と不思議に思う。


付き合っているカップルはたくさんいたし、別に二人だけが注目の的になることもない。


からかわれるのが嫌。それだけの理由で学校では他人のふりをして。ものすごくもったいないことだと思う。


彼と共有できる時間をみすみす自分で逃していたのだから。


電話が楽しかったから、会えなくてもその時は満足していたのだけれど。


今考えてみれば、それはミスだったのだと思う。


そんな電話の中で、気がかりになっていたことを聞いたことがある。


「ねぇ、こうやって電話をしてくれるのは嬉しいんだけどさ、電話代とかって大丈夫なの?」


そんな野暮な質問を。


「全然大丈夫だよ。指定通話?みたいなのにしてあるから」


「なにそれ?」


携帯電話の知識は全くないため、何を言っているのかわからない。


「その相手となら、いくら電話しても値段が変わらない、みたいなやつ」


どうやら直樹にもその知識はあまりないらしく、回答がおぼろげだ。


「そんなのあるんだ?」


「あるんだよ。それにした」


由紀限定で。直樹はそう続けた。


「私のために?」


「由紀のために」


由紀は特別だ。そう言われたようで、胸が熱くなる。


「ありがとう」


「うん。俺が声聞きたいってのもあるから、別にいいんだけどね」


その言葉に想われている、そう実感できる。


幸せなひと時。これがずっと続けばいいな。淡い期待を空に投げる。


「これからもよろしくね」


「急になんだよ?」


「なんとなく。だめ?」


「だめじゃないよ。こちらこそよろしく」


直後、電話越しにあくびが漏れる声が聞こえた。


「眠い?」


「う~ん・・・そうだね。さっきまでバイトだったから」


「そっか。お疲れ様」


彼は、飲食店でバイトをしている。始めたのは最近のことらしい。


由紀と付き合ってすぐ。会う時間も減るのに、何でバイトを始めたのか。


気になって直樹に聞いてみたけれど、言わないよ。何事もないかのように、そう返されたっけ。


隠し事をしない関係。そんなものを望んでいるわけではない。


一つや二つ、恋人に言えないこともあるだろう。


由紀にだって、言いたくないこともあるし、お互い様だ。


けれど、バイトに関してはどうなのだろう?そんな言いづらいことがあるように思えない。


不安が募っていく。


なんでこんな些細なことで隠し事をするんだろうな・・・。


小さな不満が積もっていく。




すいません。


ランキングのやつ置けなかったので、押してくださる方いたら、前の所からお願いします><


次回は金曜日です。

更新状況ですが・・・かなり悪いですね。



ん~・・・なにしてんだか。。



見てくださっているみなさん、本当にありがとうございます。



ちゃんと更新しよう!!



基本、自分は持続力がないんで、こうなるんですよ。



だめだなぁ・・・。



次回からはぜったい!!!!



水曜日、金曜日、日曜日、月曜日。



きっちり、7時更新します。



じゃないとアクセス数も増えないしww



小説は花火が上がる中でのファーストキスでした。



ここから物語が少しずつ動いていきます。



見てください!><ww






そして、最近のはまっている歌手。



奥華子さんです。



僕の知らない君。かなり好きな歌です。ぜひ聴いてみてください☆ww



藤田麻衣子さん、奥華子さん、柴田淳さん。



僕の好きな歌手はみんなバラードが素敵です♪






では!!



次回の水曜日!!



更新絶対しますので見てください!!!




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好きになっちゃいけないと思ったら恋の始まりで。



好きでいなくちゃいけないと思ったら恋の終わり・・・。




キスにどんな意味があるのだろう。


唇を合わせるだけとか、舌を入れるとか。


様々な形があるけれど、それぞれにどんな意味が含まれているのだろうか。


手を握るよりも、優しさを感じれない。


抱きしめ合うよりも、温もりを感じれない。


けれども、恋愛の順序ではその二つよりも後に来るものだ。


キスをすると何かが変わるのだろうか。


何もわからない。


だからこそ、キスがしたいと思う。目の前にいる好きな人と。


そして、キスにふくまれる意味を知りたいと思うんだ。


言葉以外で「好き」と伝え合う行為。


手の平よりももっと無防備で柔らかい場所。


そんな場所で触れ合う意味・・・。


ねぇ・・・教えて?直樹。


キスがしたい・・・。


こんなこと考えている自分はなんだか痴女みたい。


直樹はどうなんだろう。


キスしたいと思ってくれてる?


それとも、まだいいや。なんて思ってる?


由紀は頬杖をつきながら直樹をじっと見つめる。


直樹も由紀を見て、視線が重なり合う。


ドーン・・・ドーン。


一番、目を魅かれる花火。けれど、2人にはまるでただの景色の一部でしかないように、視界には入らなくなった。


何も言葉を発しず、花火の音だけが辺りを包む。


・・・もう、分かるよね?


心の中で呟いたその言葉が通じたのか、直樹は苦笑しながら大きく一つ息を吐いた後に、由紀。


そう由紀の名前を呟いた。


そして、続けて「キスしていい?」


由紀は何も言わずに小さく頷いて、そっと目を閉じた。


暗闇の中に花火の音だけが耳に届く。


由紀は息を止めた。


そして・・・



あ・・・。



ゆっくり唇が触れた。


1秒・・2秒・・・3秒と経って触れた唇が離れる。


ただただ、触れるだけのキス。


それでも、ドクン・・・ドクン・・・。


胸の鼓動は高鳴る。


由紀は目を開けた。


そこには、頬を赤く染めた直樹が苦笑いを浮かべながら由紀を見ていた。


「上手く出来たかな?」


「何が正解か分かんないよ」


「それもそうだね」


「でも、すごく嬉しかった」


「そっか。安心した」


直樹は笑顔を向けた。





ファーストキスはレモンの味がするんだって。


でも、違ったなぁ。


私のファーストキスはさっきまで直樹が飲んでいたオレンジジュースの味がしたんだ。


ファーストキスは人それぞれ特別で。


皆別々だからこそ、大切な思い出になる。


多分、このキスのこと、一生忘れないだろうな。


由紀はそう思いながら、直樹の手を握り、花火に視線を戻した。



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虚勢を張っているのは辛いだけ。


でも、張ることも大事。


だから、張らなくてもいい、そんな逃げ道である相手がほしいって思うんだ。




7時更新です。


眠いですww


次回は日曜日です。是非、見てください☆

「わぁ・・・」


目の前に上がった花火は何にも遮るものがなく、まさに絶景の位置からの光景。


「これを見せたかったんだ」


彼は照れながら微笑んだ。


ドーン・・・ドーン。


何発もの花火が宙を舞う。


「ありがと」


たくさんの色彩の花火。違うのは色だけではなく、形も。オーソドックスな花火もあれば、星型の花火など様々で観客の目を楽しませる。


由紀もその1人で、花火から目を話せなくなっていた。


そんな由紀に直樹は苦笑しながら、一度家の中に戻っていく。


由紀は、どこに行くのだろう?そんな疑問を抱きながらも、花火に夢中になっていた。


お祭りというものに行ったことがほとんどなく、数少ない行ったことのあるお祭りでも花火は上がらなかった。


というより、由紀は花火を避けていた。


最初に見に行く相手は恋人がいい。って思っていたから。


花火が綺麗な瞬間を映しだすのは一瞬に過ぎない。


その連続の中で、いつしか終わりが来る。終わりが来た時、静けさが訪れて寂しくなる。


だから、終わった後に、好きな人が傍にいたらいいなって。きっとそんな思いをしなくなるだろうから。


今まで音だけで聞いてきた花火。


遠くで、どっかで上がっているんだな。って思っていただけの花火。


テレビでは見たことあるけれど、実際に見てみると、こんな綺麗なものなのだと、初めて知った。


遅すぎる初体験。でも・・・。


直樹が缶ジュースを二つ持ってきて、一つを由紀の前に置いた。


「ありがと」


一つ一つ、色々なことを直樹から教えてもらって、想いを共有できたらって思うんだ。


好きな人だと一緒にいて楽しいし、さらに素敵な場所に行けたのなら、これ以上ない幸せな瞬間になる。


連続していた花火の音が一度止まり、宙に浮かばなくなった。


・・・終わりかな?


そんな疑問が頭をよぎった時、一つ、バーンと大きな音を上げて、花火が宙を舞った。


その花火はピンク色でハートを模ったもの。


けれど、ハートの上の部分は通常よりも潰れていて、斜めを向いていた。


何とも不格好なハートだ。


不格好すぎて、想いがちゃんと通じ合っていない今日の2人のことを思い出す。


直樹への不満が募る自分に、喜ばせようと、この場所に連れてきた直樹に。


着いた途端に花火が舞って、私は目を奪われて。


ここでくさいセリフの一つやキスだってありなのに、直樹はなにもしてこない。


恋人になって最初のデートであることは確かだが、キスだって普通じゃない?


昔なら、まだ早いなんて思うかもしれないけど、最近は中学生だってキスを簡単に済ますんだ。


今の由紀と直樹は17歳。


大人に近い思考を持ち、体も大人だ。


階段を上っていくのも、もう・・・いい時期だと思う。


告白だけして想いが通じ合っただけの2人のハートはまだあの花火のようにちゃんとした形にはなっていない。


言葉だけで通じあっても、行動で示さないと何も変わらない。


変えてほしい。そう願う。


ちゃんと、直樹の恋人になりたい。


不完全で曖昧な言葉だけじゃ足りない。


キスがしたい・・・。


気付けば、由紀の目には花火は映ってはいなく、直樹の横顔がそこには映っていた。


直樹は缶ジュースを飲みながら花火を眺めている。


すると、由紀の視線に気づいたのか、直樹が由紀の方を見る。


「どうした?」


不思議そうにそう口にして。



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お祭り、長いですねww


まだ終わりないしw


もう少し、お付き合いください!w


次回は明後日の金曜日です。


多分、お祭りはこの回で終わります!