21話 みんな別々だからこそ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

キスにどんな意味があるのだろう。


唇を合わせるだけとか、舌を入れるとか。


様々な形があるけれど、それぞれにどんな意味が含まれているのだろうか。


手を握るよりも、優しさを感じれない。


抱きしめ合うよりも、温もりを感じれない。


けれども、恋愛の順序ではその二つよりも後に来るものだ。


キスをすると何かが変わるのだろうか。


何もわからない。


だからこそ、キスがしたいと思う。目の前にいる好きな人と。


そして、キスにふくまれる意味を知りたいと思うんだ。


言葉以外で「好き」と伝え合う行為。


手の平よりももっと無防備で柔らかい場所。


そんな場所で触れ合う意味・・・。


ねぇ・・・教えて?直樹。


キスがしたい・・・。


こんなこと考えている自分はなんだか痴女みたい。


直樹はどうなんだろう。


キスしたいと思ってくれてる?


それとも、まだいいや。なんて思ってる?


由紀は頬杖をつきながら直樹をじっと見つめる。


直樹も由紀を見て、視線が重なり合う。


ドーン・・・ドーン。


一番、目を魅かれる花火。けれど、2人にはまるでただの景色の一部でしかないように、視界には入らなくなった。


何も言葉を発しず、花火の音だけが辺りを包む。


・・・もう、分かるよね?


心の中で呟いたその言葉が通じたのか、直樹は苦笑しながら大きく一つ息を吐いた後に、由紀。


そう由紀の名前を呟いた。


そして、続けて「キスしていい?」


由紀は何も言わずに小さく頷いて、そっと目を閉じた。


暗闇の中に花火の音だけが耳に届く。


由紀は息を止めた。


そして・・・



あ・・・。



ゆっくり唇が触れた。


1秒・・2秒・・・3秒と経って触れた唇が離れる。


ただただ、触れるだけのキス。


それでも、ドクン・・・ドクン・・・。


胸の鼓動は高鳴る。


由紀は目を開けた。


そこには、頬を赤く染めた直樹が苦笑いを浮かべながら由紀を見ていた。


「上手く出来たかな?」


「何が正解か分かんないよ」


「それもそうだね」


「でも、すごく嬉しかった」


「そっか。安心した」


直樹は笑顔を向けた。





ファーストキスはレモンの味がするんだって。


でも、違ったなぁ。


私のファーストキスはさっきまで直樹が飲んでいたオレンジジュースの味がしたんだ。


ファーストキスは人それぞれ特別で。


皆別々だからこそ、大切な思い出になる。


多分、このキスのこと、一生忘れないだろうな。


由紀はそう思いながら、直樹の手を握り、花火に視線を戻した。



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虚勢を張っているのは辛いだけ。


でも、張ることも大事。


だから、張らなくてもいい、そんな逃げ道である相手がほしいって思うんだ。




7時更新です。


眠いですww


次回は日曜日です。是非、見てください☆