love storys  ~17歳、私と君と。~ -56ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

理菜さんは今どうしているんだろうか?


最後に声を聞いたのは、クリスマスイブのあの日。


僕から電話をかけたあの日だ。


あの電話には意味なんてものはなかった。


あるとすれば・・・ただの自己満足。


理菜さんはクリスマスをどう過ごしているかを知りたかっただけの・・・。


好きと言ってくれた女の子は今彼氏がいるのか。


それともいないのか・・・。


それが気になった。


ただ、どっちの答えを聞いても罪悪感、ささやかな喜びがあったんだろうなって今はそう思うんだ。


あの時の理菜さんの答えは「いない」


その返答に少しだけ喜んでいる自分がいた。


最悪であると分かっていながら。


わかっていたから、電話を切った後すぐに罪悪感に苛まれるんだ。


僕のせい・・って。


お手洗いから戻ってきた麻奈は不思議そうな眼で僕を見てたっけ。


あの時の電話が最後だった。


あれから三カ月。


時が過ぎるのは早い。


もうすぐ春休みに入って、その後・・・。


僕は大学生になるんだ。


新天地での不安は当然ある。


どんな生活が待っているのか、想像もつかない。


まぁ・・・。


想像をふくらましたところで大概は外れるから別に関係ないけど。


帰り道の途中には毎回並木道を通る。


今年は暖かいせいもあってか、桜がもう咲き始めていた。


でも、まだ満開とまではいなかい。


咲くのに時間のかかる蕾たちは、まだ、花を咲かせることはない。


周りが咲いたからといって、自分のペースを乱すことはない。


マイペースに、自分の華を咲かせるんだ。


ゆっくりと・・・確実に。


空は歩いているうちに完全に光を失い完全なる闇になっていた。


無差別に光を照らす人口の明かり。


それらが桜を映している。


夜桜は満開の時は絶景になる。


今はまだ。


声に出すほどの景色までにはなっていなかった。


何度か大きな風が吹く。


その風は、まだ冷たさを残していて、その瞬間だけ寒さを感じた。


風が吹くと同時に、桜の花びらがひらひらと舞い落ちてくる。


僕は手を出して、それを手の平にのせた。


秒速五センチメートルで落ちてくる花びら。


その落ちるスピードはまるで雪のよう。


「雪・・・か」


僕は苦笑いを浮かべて『雪』を眺めた。


そこに昔の自分が現れる。


『雪って綺麗だよね』


彼女はそう言った。


『そうだね。寒いけど』


小さい頃の僕は雪が解けた水溜まりをよけながらそう返した。


『風情があっていいと思わない?』


『ん~・・・僕は寒いの苦手だからなぁ・・・』


僕の返答は薄い。


『子供は雪は喜ぶもんだけど?なんか裕哉君は子供っぽくないなぁ』


『それはお互い様でしょ』


『なんで?私は雪好きだよ?』


『言い方。小学生は風情があるなんて言わないよ』


僕のその言葉に彼女は頬をふくらまして、その場に座り込んだ。


『どうした?』


座りこんだ彼女に少しだけ心配をする僕。


『えい!!』


彼女は急に立ち上がり、雪玉を僕の顔めがけて投げてくる。


至近距離からの攻撃。


当然のように


『うわ!?』


僕はよけることができずに、それを直接食らう。


そこから、何度か雪を当てあって。


『手、冷たい・・・』


彼女は温かい息をかけながらそういう。


『僕も・・・』


その言葉に彼女は、僕の手を取って


はぁ・・・と息を吹きかけた。


顔を赤くさせる僕。


この時、僕は初めて彼女のことを女の子として意識し始めるんだ。


小学生で恋愛感情を抱くのはませてるだろうか?


それとも普通だろうか?


基準ってどこのあるかわからない。


ただ、言えることは、人はみな等しく。


どこかで恋をしているんだってこと。


だけど、恋は儚いものなんだ。


叶うかわからない。


もし叶ったとしても・・・。


彼女が言ってた。


『好きになるのは簡単なんだよ。些細なことで人の心は揺れ動くから。だけど、好きでいることは難しいんだよ』


そう。


叶ったとしても、ずっと好きでいられる保証なんてものはないんだ。


それが愛であって・・・恋であるもの。





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この話で理菜からのメールが届くはずだったんですけど・・・。


過去のことを書いてたら長くなってしまった・・・。


明日の81話で理菜からメールが届きます。


裕哉はその時何を想うか!?


そして、なんでメールが来たその日返信をしなかったのか!!


その心情が分かります。


お楽しみに!


あ、ちなみに今日の話の中に僕の好きな言葉があります。


今日のなうに140文字小説で載せます!


~side裕哉~


麻奈との恋愛もまた長くは続かなかった。


理由は何となくわかっている。


相手を本気で思っていないから。


「なんか・・・違う」


キスをした後に彼女が口にしたその言葉。


「なんか・・・?」


僕にはそれが全く分からなかった。


何が違うのか。


「最初にしてくれたのと違うんだよ」


麻衣は寂しそうな表情を浮かべた。


「なんだよそれ・・・」


僕達の間を一条の風が通り過ぎていく。


彼女の髪がなびいた。


好きだったその姿も今ではドキッとはこない。


それはきっと手に入れてしまったから。


遠くからじゃなくて、特等席でそれを見れるようになってしまったから。


「愛って・・・恋って何なんだろうね」


「え?」


外の明かりが次第に灯り始める。


暗くなっていく空は光をなくしていく。


それを補うように。


でも、補う力は微々たるもの。


大自然が織りなす明るさには到底及ばないもの。


それでも。


そんな光でも麻奈の顔はしっかりと見える。


僕を見る麻奈の目には心なしか不満そうで悲しそうな・・・。


そんなような目をしていた。


「裕哉君から、愛が感じられないんだ」


「僕は麻奈のこと好きだよ?」


恥ずかしいはずその言葉。


いつからだろう?


こんなにも簡単に言えるようになったのは。


キスもそうだ。


簡単にできてしまうもの。


僕は俳優でも何でもない。


どこにでもいるような平凡な人。


そんな人は、キスというものは大切にする。


好きだと思う相手にしかしない。


でも、僕は・・・。


「嘘だよね?嫌いじゃないってだけだ・・・」


「なんでそんなこと・・・」


「遊びだったんだよね?最初は離さないように愛情をこめて・・・。今は・・・もう飽きたのかな?」


麻奈の決めつけは正しいもの。


何の否定もできないようなそんな言葉。


僕はやっぱり・・・過去を忘れられない。


本気で好きだって思うことができない。


初恋と言う名の鎖が僕を締め付けている。


無意味な鎖が・・・。


もしも。


もし本気で好きな人が現れたら、僕は『好き』なんて言葉は言えないだろう。


ましてやキスなんて絶対にできない。


そんな弱い男なんだ。


僕は・・・。


彼女の問いに答えを出さない僕。


すると彼女は


「別れよっか・・・」


当たり前。


でも一番嫌いな言葉。


それが彼女の口から音として出てくる。


その言葉を耳に入れた僕は


「そうだね」


そう言った。


恋愛には結婚か別れしかない。


結婚をする気がないまま付き合っているのなら間違いなく別れが来る。


そんな普通で当たり前のこと。


分かっているけど・・・。


「嫌だなぁ・・・」


彼女の背中を見送りながら、誰にも聞こえない声でそう呟いた。


別れが来ない恋愛。


それが理想。


でも、結婚する気がないなら?


その場合はどうすればいいんだろう?


友達と恋人の間にいればいい?


それも難しい。


微妙な関係を維持するのは。


そんなときに1人の女の子の顔が浮かんだ。


今一番微妙で分からない距離にいる女の子の顔が・・・。




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出てきた早々お別れですねww


すごい男の子ですww


流石は主人公!


明日はついに80話!!


長編ですね。。


まだ終わる気配はありませんww


ではまた明日!!

『お久しぶりです。お元気ですか?私は今、彼氏ができて楽しい生活を送っています。裕哉さんはどうでしょうか?彼女さんはできましたか?裕哉さんはモテそうだし優しい人だからきっといるんでしょうね。私は裕哉さんのことが好きです。でも、今の彼が大好きです。よかったら、今の裕哉さんの現状を教えてくだい!』


けっこう長々としたメールになってしまった。


それを思ったのは、送信が完了したすぐ後のこと。


送信ボックスを開けて、自分のメール内容を確認する。


「なんか・・・皮肉を言ってるみたい」


私は苦笑した。


自慢げに、あなたのことをふっ切ることができた。


新しい恋に踏み切った。


振ったあなたは勝ち組になれた?


私を振ったことを後悔してももう遅いよ。


なんて。


そんな解釈ができるメールだ。


まぁ・・・それでもいいかな。


私はクッションの上に携帯を放り投げてベッドに横になる。


・・・返信はすぐに来るだろうか。


そして、どういう内容だろうか。


緊張する。


ブーブー。


ビクッと私の体が反応した。


携帯のバイブ音。


裕哉さんからかな。


ドクン・・・ドクン。


心臓の鼓動が自然と早くなる。


私は肩目を閉じて携帯を開いた。


そして、宛名を見る。


「なんだ・・・」


両手で持っていた携帯。


左腕の力が抜けてブランとなる。


相手は隆弘だった。


いつもは嬉しいはずなのに。


それでも今だけは・・・・違う。


『うん』


私は素っ気なくそんなメールを返して、今度はベットの上。


自分の真横に携帯を置いた。


多、分今日は隆弘からのメールはもうこないだろう。


私は絵文字なしで返した時は、不機嫌かメールをしたくない時だと知ってる。


それを察した彼は、今日は諦めるはず。


優しい人だから。


『優しい人・・・』


その言葉は二度目。


裕哉さんにも使った言葉。


同じ言葉を使った時は、比較ができる。


それが道理だ。


果たしてどちらの方がやさしいんだろう。


目を閉じて考えてみる。


裕哉さんと会ったっ時のこと。


今までの隆弘との思い出の数々。


・・・結論は出なかった。


だって会った回数が違うのだから。


数えきれないほど会った隆弘と裕哉さん。


天秤にはかけられない。


ただ・・・。


何度も浮かんでくるのは裕哉さんのことだった。


一度しかない裕哉さんと共に過ごした日。


そればかりが・・・。


今日に限ってそっちばかり浮かんでくるんだ


その理由は分かった。


メールの返信が来ないからだ。


5分おきぐらいだろうか。


私は何度も携帯を開いている。


今・・・。


私はすごく気になっているんだ。


彼からのメールが。


返信が。


だけど。


私の願いはむなしく、その日裕哉さんからメールの返信が来ることはなかった・・・。




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さぁ、明日は久々の!!


裕哉編です!!


やっと主人公が登場します。。


お楽しみに!!


昨日は更新できなくてすいませんでした。。

すいません。。

明日は7時にちゃんと更新しますので!!

よりによってここで一日空けてしまうとは・・・。

とりあえず、もう書くことがないのでブログネタを


最強にガッカリするデート中の相手の行動  ブログネタ:最強にガッカリするデート中の相手の行動  参加中

本文はここから

すいません。。

明日は7時にちゃんと更新しますので!!

よりによってここで一日空けてしまうとは・・・。

とりあえず、もう書くことがないのでブログネタを

僕は、食事中のことかな~って感じです。

ナイフとフォークを使えない人とかは「ん~・・・」みたいな感じです。。

あとは、食べながら話す人は嫌かも・・・。

それくらいですね。。

みなさんは異性のがっかりするデート中の行動はありますか?

このブログ、女性の読者さまが多いので参考にしたいなぁなんて思っています。

では、明日の小説。

第78話「返ってこないこないメール」です!!


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雪が降る肌寒い季節は終わりを迎えようとしていた。


寒空の下、私たちは何度も会って、お互いを温め合った。


卑猥な意味ではなくて、健全な意味として・・・だ。


この時は冬もいいなって思えた。


大嫌いだった冬も。


だって、寒い時の方が彼の温かさをより感じられるから。


夏よりずっと。


私たちは毎日一緒に帰って、メールをして。


重いって言われるくらいのバカップルを驀進していた。


それでよかった。


他人に僻まれようが、疎まれようが。


ただ、彼がそばにいるだけで。


それだけで幸せだった。


そんな日々が続いていく。


そして、時は進み・・・。


3月1日。


春休みが近づいたこの日。


春の気配が訪れ出し、桜ももうすぐ咲くんじゃないかとみんなが心を躍らせる時。


この日はあの日の前日。


でも、『今』を生きている私はそんなことを忘れていた。


声の存在を。


だから・・・。


だからだ。


あんな行動を起こしてしまったのは。


もしも、しっかりと記憶していれば。


メモに書いておけば。


これから、また私が苦悩に襲われるなんてことはなかった。


幸せに、平凡に過ごせていた。


・・・はずなのに。


後の祭り。


今こうやって思っても仕方のないこと。


愚かな行動を呪いつつ。


悔む私。


それが、未来に見える光景。


いや・・・。


それはこうやって傍観者になって見た時に分かったことか。


客観的に見ないとわからない真実。


舞台上に立っている私は当然のように脚本を演じる。


その脚本がこの時点でどう転ぶかなんて分かってない。


軽い気持ち。


彼への・・・。


大好きだった彼への報告。


そして彼の現状を知りたかっただけ。


今彼はどんな生活をしていて。


付き合っている人はいるのか。


とか。


興味本位。


初恋の人。憧れの人。


ただそれだけ。


それだけで送ったメール。


別に、好きだからとかそういう意味じゃなくて・・・。


深い意味なんてなかったんだ。


私はいつも通り彼と一緒に帰路に着く。


幸せな帰り道。


でも、家の前で『ばいばい』


そういうのが寂しい。


毎回訪れるこの瞬間は嫌なものだった。


「ばいばい」


いつも通りそういった彼に


「もう少し一緒にいたいなぁ」


そんなことを言ってみた。


「また、明日も会えるから」


彼はそんな私の言葉を軽く流して、「ばいばい」


もう一度言って、手を絡めた。


顔が熱くなる。


頭の回線がショートした私は


「うん」


それしか言えなかった。


彼の背中を見送りながらこう思う。


ずるいなぁ・・・って。


私はドアを開けて、玄関で靴を脱ぎながら「ただいま」


そう言った。


「お帰り」


台所の方からお母さんの声が聞こえる。


夕飯を作っているのだろう。


私は二階に上がり、自分の部屋に入る。


制服を脱いで、部屋着を着て。


ベッドに腰掛けて、上を向く。


「暇・・・」


そんなことを呟きながら。

まだきっと夕飯はできない。


お父さんも帰ってきてないし。


何しようか・・・。


そんなときに浮かんだのが・・・あれだった。


私はケイタイを開いてメールを作成した。


宛先・・・小林裕哉。





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さぁ・・・彼女は裕哉になんてメールを送るのか!?


文章に書いてありますけど・・・w


明日も理菜編。


そして、明後日!!


久々の裕哉編です!!!