love storys  ~17歳、私と君と。~ -53ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side裕哉~


理菜さんから出た言葉は言ってはいけない言葉。


相手を傷つける言葉。


だけど、僕はそこまで不快感を抱かなかった。


普通なら抱くはずなのだけれど・・・。


分かっていたから。


彼女の気持ちは。


当たり前で自然だったんだ。


理菜さんの口からその言葉が出てしまうのは。


まぁ・・・納得はしていたけれど、ここで終わらせることはできない。


その言葉は終結に相応しくない言葉だ。


どっちも好きだって言うのは、きっと隆弘君にも分かっていたはずだ。


雰囲気を察することができる人なら。


だから終わらない。


選ぶまで。


僕か・・・隆弘君か。


「理菜・・・」


「何・・・?」


「それじゃだめなんだよ・・・」


「でも・・・でも・・・」


ぐすん。


理菜さんが泣いているのがわかった。


苦しいよね・・・やっぱ・・・。


隆弘君の方を見た。


隆弘君の目にも涙がたまっている。


こうやって、彼を見て理菜さんの泣き声を聞いて思うことがある。


恋って・・・愛って何でするんだろうなぁ。


そんな単純なことを。


苦しんで・・・悲しんで。


甘い瞬間なんて少しだけ。


すぐにそれは苦みに変わってしまうんだ。


そんな恋を望んで僕らはしている。


甘い一瞬を求めて。


その結末がこれ。


ドア越しでもわかるほどに彼女は苦しんでいる。


ハッピーエンドなんて見えない。


どうすればみんなが幸せになるだろう・・・?


きっと無理だ。


どんなに考えても円満に行く方法なんて見当たらない。


僕を選べば隆弘君は不幸のどん底に落とされる。


理菜さんは巨大すぎるほどの罪悪感を背負う。


隆弘君を選んでも逆のことが起きるだけ。


そして、どっちを選んでも共通して起きることは理菜さんは罪悪感を背負わなくちゃいけないってこと。


理菜さんが切り替えの早い人ならいいけど、こうやって考えて悩んで、正直な気持ちを言って苦しんでしまう人だ。


罪悪感を背負わないはずが・・・ない。


優しい人だから。


僕らは今全員が苦しんでいる。


それはまるで奈落底のようなもので、そこから抜け出す術を僕らは知らない。


もがいて・・・もがいて・・・時間だけを浪費させる。


そして、何も変わらない。


キーンコーンカーンコーン。


昼休みの終わりを知らせる鐘が鳴った。


その鐘が一つの変化を生んだ。


隆弘君を行動に移らせたんだ。


「すいません。裕哉さん。理菜に会ってきたいです」


「了解」


僕はドア少しだけ隣に逸れる。


「裕哉さんは・・・会わなくていいんですか?」


「うん」


「そうですか」


彼は屋上に出ていく。


隆弘君はなにをするのだろうか。


少し気になった。


でも、出ていく訳にはいかないし・・・。


僕は外が見えるような窓を探す。


「・・・あった」


都合よく小窓が一つあった。


微妙な高さである窓は何の意味があって作られたかはわからない。


まあ、今はそんなことはどうでもいい。


僕はそこから顔を少しだけ出しす。


「・・・っ!」


そこから見えたのは・・・二人のキスシーン・・・。




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なんで窓あんの?


という突っ込みはなしでお願いします。


最終回が近づくにつれて、どんどん首が締まっていく気がする・・・。

~side理菜~


「隆弘は私の彼氏です」


平然と言ったその言葉。


そう聞こえるように言った言葉は、私の心を締め付ける。


それは罪悪感で。


裕哉さんへの・・・。


「そっか」


その小さな声で呟いた甘い声は悲しさで満ち溢れていた。


「はい」


心が痛む。


自分のせいで・・・自分のせいで・・・。


この人が苦しんでいる。


私が選ばなかったばかりに。


好きな人を決めきらなかったばっかりに・・・。


ズキン・・・ズキン・・・。


私の心はもうボロボロだった。


廃れて・・・壊れそう・・・。


だけど、次は隆弘の番。


私に疑問を投げかける。


「ねぇ・・・理菜」


「な・・・に・・・?」


彼から投げかけられた疑問はごく自然で当たり前のモノ。


彼氏なら当然思うべきもの。


私と裕哉さんの関係だ・・・。


私が言葉に詰まっていると、裕哉さんが話を続けた。


それは挑発のような・・・少し違うような・・・そんなもの。


彼らのやり取りは私には声しか届かない。


二人がどんな表情で話しているのか。


何もわからない・・・。


「じゃあ、恋人だったら?」


試すように裕哉さんは聞いた。


「理菜に決めてもらう。俺を取るか裕哉さんを取るか」


そうなんだよね・・・。


私が決めるしかない。


これからの未来をどうするか。


裕哉さんを取るのか、隆弘を取るのか。


それとも・・・。


「二股は咎めないの?」


「咎めますよ。ただ別れようとは思わない」


普通の人とは違う考え。


普通の人なら浮気が発覚したら即座に別れたりするものだから・・・。


「なんで?」


「俺は昔から理菜しか見てなかったから」


・・・初めて聞いた。


彼の本気の想いを。


昔から想っていてくれたってことを。


「隆弘・・・」


「理菜。俺の初恋は君だ。俺には理菜しか考えられない」


ドア越しの言葉。


だけど、その想いの強さは私の胸に響いた。


「ありがと・・・」


「ねぇ・・・理菜さん。僕のこと忘れてない?」


裕哉さんの甘い声が苦笑交じりに言った。


「そんなことないですよ」


「そう?あのさ、僕からも一ついいですか?」


「・・・はい」


彼はなにを言うのだろうか。


何となくわかる。


きっと彼も嬉しいことを言ってくれるのだろう・・・。


そして、私はどちらかを選ぶ・・・。


なんて・・・そんな甘い期待は簡単に打ち崩された。


「理菜さん・・・。僕と理菜さんはやっぱ会えないね」


「え・・・」


「隆弘君の方がきっと理菜を幸せにできると思う」


優しいこの人はきっと身を引こうとしているのか・・・な?


ただ少なくともさっきまでとは違う。


強引さは一切ない。


でも、それが嫌だ。


勝手に自己解決して。


終わらせようとするこの人が。


そして、それに対して何も言わない隆弘が。


「だから・・・」


「なんで・・・?」


裕哉さんが言葉を続けて何かを言おうとしたのを私が割り込む。


それは、滲んだ思い。


半端に動かされている心の叫び。


「え・・・?」


「なんで自分で勝手に解決しようとするんですか?私の気持ちは無視ですか?」


「そうじゃなくて・・・僕は理菜さんのためを思って・・・」


「嘘だ!!」


「・・・」


彼はなにも言葉を返してこない。


「私は・・・私は・・・二人とも好きなんだ・・・」


「理菜・・・」


「理菜さん・・・」


大好きな二人の声が混じった。


私は・・・今この瞬間。


最悪なことを二人の目の前で言った・・・。




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詰んだ!!ww


あしたこれどうすればいいんでしょう・・・ww


続きが・・・


あ~!!

~side隆弘~


裕哉さんと理菜の関係は何なのか。


今の俺には全然わからない。


ただ、言えることがある。


この二人は間違いなく・・・特別な関係にあるってこと。


その特別がどれほど大きなものなのかはわからないけど。


俺より大きいかもしれないし小さいかもしれない。


前者だったらどうしようか。


俺よりも大きな存在だったら。


彼氏という存在はあまりにも脆い。


所詮それは形のないものだからだ。


結婚とかをしていない限り、その関係は一瞬にしてなかったものにできる。


まあ、なにがいいたいのか。


単純に言えば不安であるってこと。


理菜が僕のことをどう思っているのか。


これからも付き合っていく。


そう言ってくれるのかどうかが。


不安で仕方ないんだ。


今この瞬間も。


裕哉さんから、俺と理菜の関係を聞かれて、正直に答えて。


その時点で彼女の心はずいぶん廃れていた。


それでも、俺は攻めるように彼女に質問をした。


分かっていたんだ。


その質問で彼女をさらに苦しめることになることぐらい。


だけど、これは聞かなくちゃいけなかった。


聞かないで曖昧にしちゃいけない問題。


先に進めないんだ。


俺も理菜も裕哉さんも・・・きっと・・・。


「ん・・・と・・・」


案の定、理菜は答えに詰まった。


すぐ答えられないということは・・・。


もうすでに、一番最悪の展開は頭の中に浮かんだ。


昔から。


小さいころからずっと好きだった人が目の前からいなくなってしまうという・・・。


最悪のシナリオが。


悪夢のような筋書きが。


「じゃあ、恋人だったら?」


裕哉さんの言葉に無意識に自分の体がビクッと反応した。


恋人。


その言葉は嫌な言葉だ。


違う男から聞きたくない言葉。


胸がどんどん・・・締め付けられる。


自分は弱い。


きっと振られたら。


別れを告げられたら。


この人にとられたら。


俺はきっと立ち直ることができないだろう。


絶対に・・・渡さない・・・。


俺は裕哉さんをじっと睨みつけて


「理菜に決めてもらう。俺を取るか裕哉さんを取るか」


それはまだ自分の意思で決めることができない言葉。


「二股は咎めないの?」


「咎めますよ。でも別れようとは思わない」


「なんで?」


俺はその質問にドラマのような決意の一言を口にした。


それは真剣で、今まで一度も彼女に伝えたことのない本気の言葉。


今まで恥ずかしくて「好き」としか言えてなかったけど・・・。


照れることもなく、恥じることもなく。


ドア越しの理菜にも聞こえるように。


「俺は昔から、理菜しか見てなかったから」


まっすぐ裕哉さんを見て、宣戦布告をした。


俺には理菜しかいない。


他の女の子なんてありえない。


あなたとは違う。


理菜は・・・渡さない・・・。


色々な意味を含めての一言。


それは間違いなく、裕哉さんに伝わっただろう。


そして・・・理菜にも・・・。



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話を進めず隆弘編ww


隆弘がどんな思いでこの言葉を口にしたかを書きたかったので。


さぁ、このシーン。


明日か明後日には理菜がどちらを選ぶのか決まります!!!



「理菜さん」


「はい?」


相変わらずのドア越しの会話。


声だけが聞こえる。


これだけ近くにいても、顔を見ることは・・・ない。


「隆弘君・・・って知ってますか?」


「え・・・」


「どういう関係ですか?」


もう分かっている。


目の前にいる隆弘君とドアの向こうにいる理菜さんの関係は。


でも、直接聴かなくちゃいけない。


想像だけで、決めつけてはいけない。


「急になんですか?」


なるべく平常心を保とうとしている彼女。


でもわかる。


内心すごく焦っていることは。


「いいから。答えて」


「・・・まさか、隆弘がそこにいるんですか?」


僕は彼を見て、小声で聞く。


「言っていい?」


すると彼は黙ってうなずいた。


「いるよ。僕の目の前に」


「だから・・・ですか」


すべてを悟ったようなそんな返事。


それは虚しさと悲しさを両方混ぜたような・・・そんな切ないものだった。


「その通りです。理解できた?」


「はい。全部」


「鈍い理菜さんには珍しいことだね」


「褒め言葉ですか?」


「もちろん」


「ありがとうございます」


彼女のその言葉は苦笑気味の声のトーンだった。


「で・・・教えてもらっていいですか?」


「鋭い裕哉さんならもう分かってますよね?」


「もちろん」


「なら、何で聞くんですか?」


「確認のために」


「そうですか。じゃあ、言います。隆弘は、私の彼氏です」


ズキン・・・。


胸が痛むのは分かっていた。


嫌な気持ちになるのも分かっていた。


それでも驚いたんだ。


こんなにも感情が強く表れることに。


「そっか」


「はい」


「ねぇ。理菜」


重ねて、今度は隆弘が理奈を呼ぶ。


「な・・・に?」


すでに理菜さんの心はボロボロだった。


それはきっと隆弘君にも分かっていただろう。


それでも、彼には聞かなくちゃいけないことがあった。


逆の立場だったら間違いなく聞くであろうその質問。


「理菜とここにいる裕哉さんの関係って何・・・?ここの学校の生徒とかじゃないよね?」


「ん・・・と・・・」


理菜さんは言葉に詰まる。


きっと言いづらいのだろう。


今の僕らの関係は。


この複雑で絡み合った赤に近く遠い糸の正体は・・・。


「隆弘君は何だと思うの?」


僕は理菜さんにも聞こえるような声で聞いた。


「どう考えても、恋人にしか見えない」


「なんで?」


「名前で呼び合ってるし」


「でも、『さん』付けですよ?」


「それでもなんかおかしい・・・」


「じゃあ、恋人だったら?」


その言葉に彼の体がびくっと反応して、僕の方を睨みつけた。


「理菜に決めてもらう。俺を取るか、裕哉さんを取るか」


それは奇をてらった言葉だった。


「二股は咎めないの?」


「咎めますよ。でも、それで別れようなんて言わない」


「なんで?」


「俺は、昔からずっと理菜しか見てなかったから」


その言葉は深く重みのある言葉・・・。




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このシーン・・・。


意外に長く続きます。


いや~!!


隆弘君カッコいい!!


裕哉とは大違いだ!ww

「他の学校の生徒の者です」


僕はそう答えた。


しかし当然ながら彼の不審者を見るような眼は変わらない。


「・・・どこの学校ですか?」


「それは秘密ってことで」


ただ、分かんなかっただけ。


ここら辺にある学校のことなんて知らない。


「じゃあ、質問を変えます。ここで何をしているんですか?」


「屋上の景色を見て、その帰りです」


「ドアに寄り掛かって座っている意味は?」


「足元がふらついて、その場に倒れ込んだ・・・ってとこですかね」


僕は苦笑しながら彼を見上げる。


見降ろす彼に見上げる僕。


歳はきっと僕の方が上なのだろうけど、今の関係図だとこれは適当なものなのかもしれない。


「よくわかんないですね」


「何がですか?」


「あなたが何でここにいるかですよ」


彼のその言葉で、僕は必死に思考を巡らせる。


何かいい手はないか・・・。


ベストなのは彼をここからいなくならせること。


不信感を取り除いて・・・だ。


でも、そんなことできるだろうか?


いくつかのパターンを瞬時に組み立てるが、どれも失敗しそうなものばかり。


焦るな・・・落ちつけ・・・。


悩めば悩むほど。


時間が経てば経つほど。


彼の不信感は募っていく。


その時だった。


僕らの無言が打ち消される。


しかし打ち消したのは僕でも、彼でもなく。


・・・理菜さんだったんだ。


「裕哉・・・さん?」


会話が途絶えたのを不思議に思ったのか、それとも今の僕らの会話が聞こえてたのか。


そんなことはわからないけど。


そんな理菜さんの言葉に彼が反応する。


「・・・裕哉さん?」


「そう、裕哉って言います」


「そうですか。それより少し気になることがあります」


僕の名前のことを触れることなく、少しだけ話を逸らす。


「何ですか?」


「ドアの向こうにいる女の子は誰ですか?すごく聞き覚えのある声が聞こえたんですが」


この時に分かる。


裕哉さんというワードに反応した意味が。


「それはあるでしょうよ。同じ学校の生徒なんだし・・・」


なんとなく、彼の気持ちは分かっていたのだが、確実性をも他焦るために分からないふりをしておく。


「それだけじゃない。もっと深い関係の女の子の声に似ていたんです」


「深い関係?もしかして彼女ってことですか?」


「・・・そこは言いませんよ」


彼は明言を避けたがなんとなくわかる。


僕の予想は当たっているのだと。


「とりあえず、その子の名前を言ってみてください」


「理菜って言います。その子ですか?」


今さらになって気付く。


この嫌な雰囲気に。


瞬間的に嫌な空気が僕の周りを包みこんだように感じた。


「その子ですよ」


「どういう関係で?」


少しだけ、彼の言葉のトーンが荒くなった気がした。


冷静さが少しだけ。


ほんの少しだけ薄れた気がしたんだ。


「プライバシーですよ」


そんな彼に僕は冷静に返答した。


「教えてください」


「じゃあ、先にそっちから。そこまで聞くってことは何かしらの関係があるんですよね?」


「そこは本人に聞いてください」


「なんで・・・」


「なんでもです。きっと理菜は俺がここにいることを知らない。小さい声で話しているから聞こえていないはずです」


「わかりました。名前は?」


「隆弘です」


初めて聞く名前。


この名前は僕にとって嫌な名前になったんだ。


理菜さんが出す返答によって・・・。




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この話の目標は100話です。


ちょうど100話で終わったらカッコいいなぁなんて考えつつ。


ただ、まだ何とも言えないところですww


ではでは!!