love storys  ~17歳、私と君と。~ -18ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「え・・・と・・・」


綾音は言葉に詰まる。


「ごめん、やっぱ迷惑だよな」


淳一は悲しげな顔をして、下を向く。


こんな淳一を見たら、綾音は慰めをする。どうしたの?そう聞いて。けれど、今回はそれができない。


原因は綾音にある。


「迷惑じゃない・・・けど」


なんていえばいいだろうか。綾音は戸惑う。


間違いなく、今自分の気持ちは悠太にしか向いてない。悠太は他の誰よりも圧倒的に大きな存在だ。


でも、ここで淳一を振ってしまったら関係はどうなるだろう。


今までみたいに遊びに行けなくなる。自分の安らげる、笑顔になれる空間が麻衣だけになる。


それは嫌だった。淳一は今大切な存在だ。


こんなことで関係を壊したくない。


「ごめん、聞かなかったことにして。もう夜だし帰ろうよ。お母さん心配するかもしれないし」


綾音が答えを模索していると、淳一は薄く笑って、綾音の返事も聴かずに歩きだす。


分かっている。淳一のその表情からそう読みとれた。


表情を見ればお互いに分かるんだ。何を思っているか。次のどんな言葉を発するのか。


それは、まるでテレパシーのような便利なものであるが、同時に不便なものでもある。


相手を見ただけで、察することができてしまうのだから。


自分にとって嫌なことまでも・・・。


淳一は綾音の困惑した表情を見て思ったのだろう。自分の恋は報われないのだと。


寂しそうな背中が映る。それが自分のせいだと思うと悲しくなる。


罪悪感が募ると同時に、嫌な想像をしてしまう。


今、引き止めなかったら、遊びに行くことはおろか、会った時笑顔を見せてくれることすらないのではないかと。


だけど・・・。そんな理由で彼を引き留めていいのだろうか。


付き合うというものはお互いに好き同士だから成立するものだ。


考えているうつに少しずつ、淳一が遠ざかっていく。


(やっぱ、綾音は不器用だよね)


麻衣の言葉を思い出す。


確かに、器用ならば簡単に淳一の背中を抱きしめて、付き合おうよ。なんて言えるはずなのに。


悠太との恋は終わったんだよ。


自分に言い聞かせる。


終わってしまった恋はもう元には戻れない。


同じ形の恋は二度存在することはない。


違う形での悠太との恋を思い描くのもいいけど、それは所詮妄想の中の世界だけで触れることはできない。


もう一度会えたら・・・そう自分の意思を固めたけど、じゃあ逆に会えなかったら?


隣に誰もいない自分は惨めで情けない。


頼りたくなる場所はほしくなる。欲しい時になかったら意味がない。


器用に・・・器用に。


呪文のように綾音は自分に言い聞かせて、淳一のもとに走る。


そして、後ろから抱きしめて


「行かないで」


そう言った。


それはもちろん本心から出た言葉。


だけど・・・違う。


友達としていなくなって欲しくなかった。


それを恋愛のニュアンスで言ってしまったから、その言葉は本当であり、嘘でもある。


それは淳一も分かっていたようで・・・。


「本当にそれでいいの?」


この問いに迷ったら、淳一はいなくなる。


そう思った綾音は、うん。そう即答した。




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これでいいのでしょうか・・・。



とは思いますがww



みなさんがこの状況だったら付き合いますか?



次回は明後日の月曜です。

遊園地行かない?


淳一の誘いに綾音は一瞬戸惑ったが、毎日勉強漬けもよくないだろう。そう思い、誘いを承諾した。


「天気いいね」


綾音は空を見上げながら言った。


深く蒼い空。吹き抜ける風は心地よく、遊園地ではしゃぐにはもってこいの陽気だった。


もっとも、綾音ははしゃぐほどの性格の持ち主ではないのだけれど。


たくさんのアトラクションが並ぶ遊園地。目の前に広がるこの世界は普段見る勉強机とは比較にならないくらい、気分を高揚させる。


「何乗りたい?」


「ん~・・・最初はあれじゃない?」


綾音は、ここの遊園地一番の売りとされている巨大ジェットコースターを指差した。


「いきなりか?」


最初からこれはきつくないか。淳一はあからさまに嫌そうな表情を浮かべる。


「最初だからいいんじゃない。午後とかに乗ると、絶対に並ぶことになるし」


「まあ、そうだけど・・・」


「じゃあ、いいじゃん」


綾音はそう言って、淳一の手を引いた。


綾音と淳一はその後、色々なアトラクションに乗り、気付けば日が傾き、空は黄土色に染まっていた。


「時間って経つの早いな」


「そうだね。嫌なことだと、すごく遅く感じるんだけどね」


「まあな。綾音の嫌なことって何?」


「たくさんありすぎて挙げられないよ」


苦笑しながら綾音は答える。そして続けて、淳一は?そう聞く。


「俺は、勉強かな」


もっともな答えだ。けれど、そこに綾音は違和感を覚える。勉強を好きな人は滅多にいない。


でも、淳一は中学の頃劣等性の部類というよりも優等生の部類に入っていた人だ。


真ん中にいた綾音よりもよっぽど頭がいい。そんな彼が言う一番目に出てくる嫌いなものが勉強・・・。


疑問が募る。けれど、綾音は触れないように、そっか。そう答えようとしたが、口に出た言葉は違った。


「ほんとに?」


「なんで疑うんだよ」


曖昧は表情で淳一は続ける。


「そんな俺は分かりやすい?」


それは嘘ということを認める一言。


「何年の付き合いだと思ってんの?」


「幼馴染・・・だからか」


「うん。で?隠したいことなの?」


その嫌なことって。綾音は不満という訳でもなく、ただ純粋に淳一に聞く。


「隠したいってわけじゃないけど・・・」


淳一の言葉は歯切れが悪い。


「一番嫌な時間は学校にいる時間だよ」


「・・・学校嫌いなの?」


「幼馴染、わかんない?」


苦笑とも、微笑ともとれる笑みを浮かべて淳一は綾音に聞いた。


複雑な笑みの向こうの淳一の真意を綾音は探る。


「分かった気がする」


確信はないけどね。綾音はそう付け足す。


「じゃあ、答えをどうぞ」


「元カノが同じクラスにいるとか」


「さすが。そうなんだよ。しかも隣の席」


最悪だよ。オーバーなリアクションを取りながら大きなため息をついて下を向く。


「今でも好きなの?」


「いや・・・今は好きではないかな。多分」


「多分?」


曖昧な答えに思わず綾音は聞き返す。


「うん。多分」


「自信がないの?」


「そうじゃなくて・・・」


淳一は顔を上げて、好きじゃないと信じたいから。そう言った。


この理由を綾音は振られたから、ふっ切りたいという自己暗示から来るものだと思っていた。


けど、それは違った。


「なんで?」


そう聞いた後の答えに綾音は耳を疑った。


「俺は・・・綾音が好きだから」



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まさかの展開!!


いや・・・皆さん分かっていたかもしれないですが・・・ww


次回は明後日の土曜日です。


もうすぐ毎日更新にするかもです。


まだ考え中ですが。




「何か飲む?」


綾音は麻衣に聞いた。


「ん~・・・なんでもいいよ」


麻衣は部屋に着くなり、自分の家であるかのように何のためらいもなくベッドに腰掛けた。


綾音はグラスにオレンジジュースを注いで麻衣に手渡す。


「ありがとー」


麻衣はそれを一口だけ飲んで、テーブルの上にグラスを置いた。


「今日は異様に疲れたね」


「確かにね。私もできれば参加したくなかったよ」


ほとんど強制参加だったからなー。麻衣は苦笑しながらそう続けた。


今日は音楽鑑賞会というものが行われた。そこでは、ウィーン合唱団やら、芸術性あふれるピアニストやら、凡人には理解しがたいレベルでの演奏や歌声が披露された。


綾音はそういった音楽に興味がなく、全くの未知の世界にただただ眠くなるだけで、苦痛な時間にしか思えなかった。


しかし、今日のこのイベントは通常の出席日数に換算されるということで、行くしかなかったのだ。


欠席が重なると、当然大学側からの心証も悪くなるし。


「ねぇ、たまには人生ゲームしようよ」


麻衣が言った。


「え?なんで?」


唐突な話題の変化に綾音は少し戸惑う。


「なんとなく。気分転換だよ」


「いいけど・・・」


綾音はテレビの下の収納スペースからゲーム機を取り出して、準備を整える。


「負けたほう、どうする?」


麻衣は小悪魔のような笑みを浮かべて綾音に問う。


「どうって・・・。罰ゲームありなの?」


「もちろん」


「じゃあ、ジュースおごりで」


あまり、大きくない罰を綾音は選ぶ。


人生ゲームは運でほとんど決まる。そんな勝負で大きなものなど選べるはずもない。


ひたすらルーレット回すだけだし。


「おっけ。罰ゲームがあると、負ける気しないんだよね」


「人生ゲームって実力関係ないけど?」


「あるから。よっしゃ、勝負だ」


キャラクターを決めて、まず最初に綾音がルーレットを回す。


ゲーム機でやると、手動でやらなくて良いので楽だ。


3が出て、ハートのマスに止まった。


「いきなり恋愛か。誰にするの?」


選ぶ相手は8人。綾音はいつも同じ相手を選んでいた。


「決まってるじゃん」


それは今回も変わらない。


「そういえば、綾音さ。現実の方の恋愛はどうなの?」


ふと思い出したかのように麻衣は綾音に聞いた。


「ああ・・・。最近・・・会ったんだ」


「え・・・?」




「・・・何も言わなかったんだ?」


麻衣はため息をつきながら、何してるんだか、そう続ける。


「せっかくのチャンスだったのに。こんな奇跡、多分二度と訪れないよ?」


もう一度会えたら。そんな淡い期待を抱いている綾音の考えを麻衣は否定するかのようだった。


「でも・・・そんな簡単に言えることじゃないじゃん」


「そうだけどさ。ただ、言わないといけなかったと思うよ。今回は」


麻衣はグラスに入っていたオレンジジュースを飲みほす。


「まあ・・・ね」


綾音は座イスに寄り掛かり、天井を仰ぐ。


「他の人とかは考えないの?」


「無理かな。会ってさ、再確認したんだよ。悠太君が好きなんだって」


「なんか、人生ゲームと同じだね。綾音は人生ゲームでも毎回同じ人選んでるし。その人って決めたら変えられない。不器用だね」


「悪かったね」


「でも、それが綾音のいいところなんじゃないの?1人の人を思い続けるって素敵なことじゃん。すぐに新しい人を探すよりよっぽどさ」


「まあ・・・ね」


でも・・・。不器用だときっと、一つ一つの恋が重くなって辛くなって・・・いいことなんてないように思えるんだ。



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遅くなりました><


次回は明後日の木曜日です!!

申し訳ありません。



幾度となく、同じ言葉を繰り返している気もしますが・・・。



今日は更新できません><



う~ん・・・。



だめだなぁ・・・。



頑張らないとなぁ・・・。



ということで。



更新は明日でお願いします。



明日の・・・13時に更新します。



皆さんのところにもお邪魔させていただきます。



夏休み・・・ちゃんと過ごさないとなぁ・・・。



どうすれば、自分に厳しくなれるんでしょうか?



昔からの悩みですww



う~ん・・・。



では、また明日!!



更新しますので!!




すべての科目が終了して、模試が終わって、生徒たちは立ち上がり、ぞろぞろと教室を出ていく。


そんな生徒たちに悠太は「お疲れ様でした」一人一人に声をかける。


そして、綾音にも例外じゃない。まったく同じ口調で、何も変わらない言葉がかけられる。


その言葉には何も変化はない。それが綾音を悲しくさせた。


・・・もう特別じゃないんだよね。


涙が出そうになる。綾音はそれを必死にこらえて教室から出た。


もう一度悠太の特別になりたい。そう思う。


けれど、それは叶わない願いなんだとも思う。


自分の我儘で失って、自分の我儘でもう一度・・・。


そんなこと許されるのだろうか・・・?




悠太は元々、高校の時の先輩で、同じ部活動に所属していた。


その時、悠太は高校三年生で綾音は一年生。綾音にとって悠太はただの先輩で景色を構成する人物の一人でしかなかった。


そんなある日、その彼が綾音にとっての中心になる。そんな事件が起きた。


いつもどおり、道具の片づけを終えて帰る時間になる。しかし、いつもとは違う空がそこにはあった。


道具の片づけは基本的に一年生がすることになっている。その作業がいつもより、時間がかかってしまい、帰るのが遅くなってしまったのだ。


綾音は帰り道は基本的に一人である。それは、綾音の友達はみんな学校から家が近く、駅を使わないから。


それにはなれていたし特段苦痛でもなかった。


けれど、その日は違った。空にはもう月が浮かんでいて、あたりは真っ暗。


怖いなぁ・・・。綾音はそう思った。


けれど、学校に残っていてもしょうがない。綾音は意を決して駅までの道のりを歩きだす。


学校がある街並みは田舎で人通りが少ない道が多かった。


自分の足音だけが響く。自分が立ち止まれば、当然音は止んで、何も聞こえなくなる。


この無音がたまらなく嫌だった。


早く駅に着かないかな。そんなことを思う。けれど、まだ先は長い。


「はぁ・・・」


ため息をついたと同時に、後ろから足音が聞こえだした。


その足音は少しずつ大きくなっていく。


誰だろうか。少し・・・怖い。


その足音がまじかに迫ってくる。綾音は恐る恐る後ろを振り向いた。


するとそこには、悠太がいた。


「なんでこんなとこで立ち止まってんの?」


「いや・・・別に。意味はないです」


綾音は少しだけ強がる。


「一人の夜道は怖いとか?」


「う・・・」


「あ、そうなんだ。駅まで行くの?」


悠太は少し笑っているように見えた。


・・・馬鹿にされているのか?そんなことを思った。


「そうです」


「じゃあ、送って行こうか?」


「え!?いいですよ」


綾音は手を横に振る。


ここら辺に住んでいる人なら申し訳ないことだ。


「俺も、電車通学だから駅使うんだよ。どうせ、道一緒なんだし、怖くなくていいだろ?」


「・・・はい」


電車通学だと聞いて、綾音はうなずいた。この時間一人で歩くのは怖かったし。




二人で歩く、道中は思ったより楽しく、すぐに終わった。


毎日こうやって帰れたら、楽しいだろうな。


そんなことを思っていると、それが通じたのか、また一緒に帰ろうか?悠太がそう言ってくれた。


後々、その時の言葉の真意を聞いてみると、綾音がさみしそうな顔をしていたからだったらしい。


そして、綾音と悠太は毎日一緒に帰るようになった。


それは気づけば当たり前のものになっていて、自然と手をつなぐようになっていた。


二人で笑う回数も増えて、幸福な時間だった。


悠太が部活を引退して、一緒に帰ることがなくなっても二人の関係は変わらなかった。


逆に、二人きりでわざわざ会うことなどを考えると、より恋人っぽくなれたのかもしれない。


幸せだった。


それは等身大の恋だったと思う。妥協や高望み・・・そんなものではなく。


だからこそ、後悔は深く強い。



もう一度・・・特別に。


それはきっと願っても手に入らないもの。


それでも、想いは変わらない。


奇跡的に出会っても何も言えなかった。


今度は・・・。もし、もう一度会えたら。


運命って思ってもいいかな・・・?想いを伝えてもいいかな?



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今日は逆に長かったです。


二人の出会いです。


その場で考えましたww


いまいちだー!!w


次回は明後日の月曜日です。