26話 曖昧な想い | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

遊園地行かない?


淳一の誘いに綾音は一瞬戸惑ったが、毎日勉強漬けもよくないだろう。そう思い、誘いを承諾した。


「天気いいね」


綾音は空を見上げながら言った。


深く蒼い空。吹き抜ける風は心地よく、遊園地ではしゃぐにはもってこいの陽気だった。


もっとも、綾音ははしゃぐほどの性格の持ち主ではないのだけれど。


たくさんのアトラクションが並ぶ遊園地。目の前に広がるこの世界は普段見る勉強机とは比較にならないくらい、気分を高揚させる。


「何乗りたい?」


「ん~・・・最初はあれじゃない?」


綾音は、ここの遊園地一番の売りとされている巨大ジェットコースターを指差した。


「いきなりか?」


最初からこれはきつくないか。淳一はあからさまに嫌そうな表情を浮かべる。


「最初だからいいんじゃない。午後とかに乗ると、絶対に並ぶことになるし」


「まあ、そうだけど・・・」


「じゃあ、いいじゃん」


綾音はそう言って、淳一の手を引いた。


綾音と淳一はその後、色々なアトラクションに乗り、気付けば日が傾き、空は黄土色に染まっていた。


「時間って経つの早いな」


「そうだね。嫌なことだと、すごく遅く感じるんだけどね」


「まあな。綾音の嫌なことって何?」


「たくさんありすぎて挙げられないよ」


苦笑しながら綾音は答える。そして続けて、淳一は?そう聞く。


「俺は、勉強かな」


もっともな答えだ。けれど、そこに綾音は違和感を覚える。勉強を好きな人は滅多にいない。


でも、淳一は中学の頃劣等性の部類というよりも優等生の部類に入っていた人だ。


真ん中にいた綾音よりもよっぽど頭がいい。そんな彼が言う一番目に出てくる嫌いなものが勉強・・・。


疑問が募る。けれど、綾音は触れないように、そっか。そう答えようとしたが、口に出た言葉は違った。


「ほんとに?」


「なんで疑うんだよ」


曖昧は表情で淳一は続ける。


「そんな俺は分かりやすい?」


それは嘘ということを認める一言。


「何年の付き合いだと思ってんの?」


「幼馴染・・・だからか」


「うん。で?隠したいことなの?」


その嫌なことって。綾音は不満という訳でもなく、ただ純粋に淳一に聞く。


「隠したいってわけじゃないけど・・・」


淳一の言葉は歯切れが悪い。


「一番嫌な時間は学校にいる時間だよ」


「・・・学校嫌いなの?」


「幼馴染、わかんない?」


苦笑とも、微笑ともとれる笑みを浮かべて淳一は綾音に聞いた。


複雑な笑みの向こうの淳一の真意を綾音は探る。


「分かった気がする」


確信はないけどね。綾音はそう付け足す。


「じゃあ、答えをどうぞ」


「元カノが同じクラスにいるとか」


「さすが。そうなんだよ。しかも隣の席」


最悪だよ。オーバーなリアクションを取りながら大きなため息をついて下を向く。


「今でも好きなの?」


「いや・・・今は好きではないかな。多分」


「多分?」


曖昧な答えに思わず綾音は聞き返す。


「うん。多分」


「自信がないの?」


「そうじゃなくて・・・」


淳一は顔を上げて、好きじゃないと信じたいから。そう言った。


この理由を綾音は振られたから、ふっ切りたいという自己暗示から来るものだと思っていた。


けど、それは違った。


「なんで?」


そう聞いた後の答えに綾音は耳を疑った。


「俺は・・・綾音が好きだから」



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いや・・・皆さん分かっていたかもしれないですが・・・ww


次回は明後日の土曜日です。


もうすぐ毎日更新にするかもです。


まだ考え中ですが。