love storys  ~17歳、私と君と。~ -16ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

好きだよ。


宛先を悠太にして、本文にそう打ち込む。


そして、自分だと分かるように件名に「綾音です」と自分の名前を記す。


そこまで打って・・・。


けれど、送信ボタンは押せない。


カチ・・・カチ・・・カチ・・・。


時計の針が一定の速さで進んでいく。


その無機質な音だけを聞きながら、綾音は送れないそのメールをじっと眺める。


送ったら、悠太君はどんな反応をするだろうか。どんなメールを返してくるだろうか。


なんとなく、予想はつく。


「ごめん」


ただ一言。そんな素っ気ないメールが来る気がするんだ。


彼にはきっと、新しい恋人ができているはずだ。


そんな彼にこのメールを送ったらどれだけの迷惑をかけるだろう。


我儘な想いから彼に別れを告げて。


我儘な想いから、もう一度やり直したい。そう彼に伝えて。


自分勝手にもほどがある。


・・・それでも。


悠太が好きなんだ。


ふぅ・・・。


一つ息を大きく吐き出す。そして、ゆっくり目を閉じた。


今までの悠太との思い出が綾音の脳裏によみがえる。


最初のデート、最初のキス。


2人で過ごした数々の場所や、掛け合った言葉。


幸せだった。すごく。


・・・もう一度、やり直したい・・・な。


キスは好きな人がいい。


心から、迷いなく、好きだ。そう言える相手がいい。


綾音はゆっくりと目を開けて、親指を送信ボタンのところに置いた。


そして、ゆっくりとそのボタンを押す。


送信中。その表示が出た後、すぐに送信完了の表示が現れる。


「・・・送っちゃった」


綾音はゆっくりとケイタイを閉じて、枕に顔を伏せる。


「返信、怖いなぁ」


悠太からの返信は断りのメールなのか、もう一度。そんな意味を含めたメールなのか。


返信が来るまでの一秒一秒が長く感じる。


時計の秒針の音だけをただただ耳に入れる。


もう10分は経っただろうか。


悠太はメールの返信はけっこう早い方だ。


バイトはあの頃と同じなら深夜のバイト。この時間はメールを返せる時間のはず。


そう思っていた刹那。ケイタイのバイブ音が部屋中に響き渡った。


きた・・・。


綾音はゆっくりと開いて、宛先を確信する。


「悠太から・・・だ」


ドクン・・・ドクン・・・。


胸の鼓動が速くなる。


綾音は目を閉じて、開くボタンを押す。


そして、ゆっくりと目を開けた・・・。




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短いですね。


長くできませんでした。


昨日更新、するはずだったのですが・・・疲労で・・・。


今日の更新になってしまいました。


次回は明後日の木曜日。


悠太編です。


悠太がどんな心境で、どんなメールを返すのか。


是非見てください!


木曜日絶対更新します。


もうすぐクライマックスです。

それは突然に、何の前触れもなく訪れた。


図書館からの帰り道。行きと同じように、2人で自転車に乗って、来た時と同じ道を通る。


けれど、それはすべて同じという訳ではなく・・・。


「公園、寄っていかない?」


「いいよ」


2人は家の近くにある公園に行った。


「久しぶりじゃない?この公園」


「そうだね。懐かしい」


そこは小さい頃、2人がよく遊んでいた公園。近場にあるとはいえ、この歳になって公園に来ることなんてなかなかない。


辺りを見渡すと、遊具など何も変化はなく、あの頃にタイムスリップしたように感じる。


淳一はブランコに乗って、小さく漕ぎ始めた。


少しずつ力を加えていき、揺れる幅がどんどん大きくなっていく。


ブランコの鉄がしなる音があの時を思い起こさせる。


「危ないよ、淳一!」


「大丈夫だって」


無邪気に走り、ブランコに立ち乗りして、勢いよく力を加える。


「もー。少しは言うこと聞いてよ」


「やーだよ」


あの頃の淳一は弟のようで・・・。


「綾音」


淳一は綾音の名前を呼んだ。その声で現実世界に引き戻される。


ブランコにいる淳一は恋人としての今の淳一。


時の流れの大きな変化に苦笑する。


「何?」


綾音のその言葉の後、淳一は揺れているブランコから飛び降りて、好きだよ。


照れながら口にした。性格は変わらない。危なっかしいままだった。


「ありがと」


綾音は、好きとは言わなかった。ただ、相手の気持ちを受け入れるだけ。


付き合っているのは確かだけど、実感というものがあまりない。


幼馴染のころと何も変わらない。


『まだ』手も繋いでない。キスもしてない。


それはきっと淳一も同じだったのだろう。そっと、近づいてきて、綾音を抱きしめる。


恋人である。それを綾音にも自分にもわかるように強く。


綾音はそれを拒絶することなく受け入れる。


・・・嫌じゃない。


数秒で、淳一は綾音から離れる。


そして、今度は顔をゆっくりと近づけてくる。


キスをするんだ・・・。


綾音は目を閉じた。と、同時に淳一の唇が触れる。


刹那の反応だった。ズキン・・・胸が痛む。それと同時に悠太の顔がなぜか浮かんでくる。


触れたのはほんの一瞬。すぐに唇は離れる。


目を開けると、そこには恥ずかしそうに下を向く淳一。


そんな淳一に綾音は罪悪感を抱いて、泣きそうになる。


(ごめんね・・・)


心の中で綾音は呟いた。


淳一のことは嫌いじゃない。けれど、嫌だった。


キスは簡単なものじゃない。自分にとってそれは大好きな人としかできない大きなものだった。


失いたくない。それだけではできないほどの・・・。





家に帰り、綾音はベッドに寝転がる。


はぁ・・・。そうため息をつきながら。


そして、携帯を開いて・・・まだ消していない悠太のアドレスを呼び起こした。


送れるはずのないアドレスを。




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・・・展開を急ぎました。


なんか、まとまってないですね><


ん~・・・だめだなぁ。


もうすぐ終わりを迎えます!


次回は月曜日です。

こんにちわ。



ほんとローペースで申し訳ない。



この性格何とかなんないかな。



真面目な人になりたい!



毎日思っていますw



ん~・・・難しいなぁ。



明日、小説更新しますのでよろしくお願いします。




メールを無視するのはどんなとき? ブログネタ:メールを無視するのはどんなとき? 参加中
本文はここから


イライラしてるときですw



そういう時は絶対に返しませんw



あと、めんどくさい時とか。嫌いな人からとか。



けっこう返さない時ありますね。



返すときはめちゃくちゃ早いですけど・・・ww



では!!



また明日!!



更新します!

~side綾音~


「綾音が好きだから」


今でもその言葉が頭の中で繰り返される。


嬉しかった・・・よりも複雑だった。


一度もそんな対象で見てこなかった相手。ずっと友達だと思っていた相手。


そんな相手からの告白。


これでよかったのかな。今になって疑問に思ってしまう。


考えたところでもう意味はないのに。


綾音は落ちてくる紅葉を眺めながらため息をひとつついた。


もう秋だ。恋愛で悩んでいる場合じゃない。


もう付き合うことは決めたんだ。これ以上考えるな。


自分にいい聞かせて・・・なおそれを考えてしまう。


不器用だなぁ。そう思う。


「ごめん待った?」


淳一が笑顔で、現れる。


屈託のない笑顔に少しだけ嫌悪感が芽生えた。


「いや、全然」


「じゃあ、行こうか。後ろ乗って」


「うん」


綾音は自転車の荷台に乗る。


荷台は乗り心地はけしていいとは言えないが、漕がなくて良いから楽だ。それに、ニケツはカップルの代名詞でもある。


もっとも、恋人になる前からやっていたことではあるのだが。


「行くよー」


一度、淳一は立って自転車を漕いだ後、座り直す。座った後の前にあるがっしりとした背中にそっと触れる。


悠太よりもたくましい背中。運転にも安定感があり、後ろに人が乗っているのを感じさせない運転だった。


悠太君の時は、危なっかしかったからなぁ。


思い出して、顔がほころぶ。


「ん?どうした?」


背中に目でもついているんだろうか。それとも、笑ったのが声に出ていたのだろうか。淳一が反応する。


「なんでもないよー。それより、勉強は順調?」


悠太のことを出すのは不謹慎かと思い、綾音は話題を変える。


「あんまり。綾音は?」


「ぼちぼちかな」


「なにそれ。模試の結果とかはどうなの?」


「A判定だよ」


「余裕じゃん」


受かったも同然だな。淳一は続けてそう言った。


「淳一は?」


当然のように綾音は聞き返す。


「B判定。少しやばいんだよね。だから図書館で勉強。綾音、教えてね」


「えー・・・いくらで?」


冗談交じりにそんなことを言ってみる。


「金とるのかよ」


「もちろん」


「じゃあ、図書館までの交通費ってことで」


「却下です」


背中しか見えない相手に綾音は舌を出す。


「恋人なんだからいいじゃん」


・・・恋人か。


淳一の言葉に反応する。友達から恋人になって、何も変わらないわけじゃない。


こうやって今はまだ、昔みたいな会話や行動をしているけど・・・。


いつか一定の距離感を持った関係が崩れて、一気に近くなる。手を繋いでキスをして。セックスをする。


今の2人はそんなことをするのが普通の関係。


キス。淳一とするその行為に想像がつかない。


・・・やっていけるのかな。




一度崩れた関係はもう戻らない。


突き進むしか道は残されていないんだ。




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ん~・・・。


稚拙になってきたぞ・・・。


やばいな。


次回は明後日の金曜日です!!

~side淳一~


太陽が沈んで暗闇の中、空に星は一つも見えなかった。


淳一はなにも見えない空を見ながら最悪だよな、そう呟いた。


告白。あれはすべてが予想通りに進んだ。


自分が告白をすれば綾音が戸惑うこと。


2人の関係がすべてなくなってしまうかもしれない。そう思った綾音は言葉を発することができなくなること。


背を向けて遠ざかろうとすれば、綾音は自分のもとに来るということ。


そして、綾音は告白を了承するということ。


綾音に対する罪悪感が募る。綾音の純粋な思いを利用した自分。


好きになった相手だからこそ、まっすぐに好きって言ってもらえるまで本当は付き合っちゃいけない。


友達を越えて、恋人になる。


そうなった2人は壊れるときは一瞬だ。


些細なことで亀裂が入って、修復する間もなく消滅する。


そんな脆い関係だからこそ、焦って手にしてはいけない。


・・・分かっていたことなのに。


それでも、過去を断ち切るために、こうするしなかった。


麻奈に振られて、部活を辞めて。勉強にも身が入らなくなっていた。


恋人がどうしても欲しかったわけじゃない。


けれど、忘れたい相手がいる。好きになった相手がいる。


そうなったときに、手に入れるべきだと錯覚してしまっていたんだ。




錯覚でも何でも、手に入れたことには変わらない。


昔からの友達が恋人になる。どうやって距離感を変えていけばいいのか難しい。


でも、相手が好きになってくれるように、頑張らなくてはいけない。


今度は失わないように。




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すいません。

昨日更新すると言ったのですが、昨日バイトが入ってしまいまして。

一日中、模試の試験官バイトをやってました。

悠太がやってたやつですww

綾音は現れませんでしたがw

それで、予告通り、今日も短かったですね。。

次回からまた通常の長さに戻ります。

明後日の水曜日です。

よろしくお願いします。