love storys  ~17歳、私と君と。~ -136ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

指定した公園のベンチに夏帆は座っていた。


どこか遠くを見つめるように。


そんな夏帆が、とても綺麗に見えた。


僕は彼女に声をかける。


「久しぶり」


「うん。そうだね。君が私にあの事を問い詰めて以来だね」


そう。夏帆のもとに行く前日。


夏帆と蓮とのやり取りを聞いてしまった。


そして、夏帆に問い詰めて僕は由美のもとに向かったんだ。


「夏帆の考えが分からない」


「だろうね・・・」


夏帆は髪を耳にかけてくすりと意味ありげに笑った。


その表情が妖艶で魅力的だったなんて口が裂けても言えない。


ここで、また夏帆を好きになったら元通りになってしまうんだから。


「なんで蓮と付き合わせた?」


「ああ・・・由美と蓮のこと?」


「そうだ」


「・・・分からないんだ?」


少し寂しそうな目で夏帆は僕を見る。


「分からないから・・・聞いてるんだよ」


「決まってるじゃん。由美から君を離すためだよ・・・」


「・・・」


「君が大好きだから・・・」


「それでも・・・やり方がいいとは言えないだろ」


「そう・・・だね」


夏帆は俯く。


「しかも、結果は失敗。裕樹君は由美のもとに帰る。ハッピーエンドだね」


「皮肉?」


「そう。皮肉だよ」


「・・・夏帆は・・・この後どうするんだ?」


「この後って?」


「蓮と付き合うのか、隼人とよりを戻すのか・・・違う道を行くのか」


「もう関係のない君に干渉される筋合いはないよ」


夏帆はスカートに付いた砂を払って立ち上がった。


「だな・・・」


「最後に・・・キスして?」


夏帆が上目遣いで僕を見る。


僕はこの姿に当たり前のようにドキッとする。


僕は夏帆の肩に手を置く。


夏帆はそれに応じて目を閉じた。


そして、僕が唇を近づけた時・・・楓の忠告を思い出した。


『気をつけてね・・・』


もしかしたら、これのことかもしれない。


もし、僕がキスをしたらどうなるだろう?


『最後』じゃなくなるかもしれない。


また、僕の気持ちは揺らぐかもしれない。


蓮を使って僕と由美を離そうとした夏帆を好きになる?


否定はできない。


だから・・・


僕は夏帆の肩に置いていた手を離した。


夏帆はゆっくり目を開ける。


「やっぱ・・・だめ?」


夏帆の目から涙がこぼれ落ちる。


「僕の大切な人は・・・由美なんだ・・・」


「そっか・・・」


キーンコーンカーンコーン・・・。


どこからか学校のチャイムが鳴った。


その音は僕らの別れを告げる最後の鐘となった。


「ばいばい」


2人同時にその言葉を言って、背を向けた。


その後、お互いに一度も振り向くことはなかった。

そして・・・今日は12月23日。


明日はクリスマスイブだ。


この日僕はもう一度東京に戻ることに決めていた。


あの両親も渋々了承してくれた。


そりゃ、あの頑固な母親も了承する。


なんたって彼女が自殺未遂までしていたのだから。


行く準備は整った。


けど、家を出るのは夜中。


あの人の最後の嫌がらせだ。


僕はチケットを見る。


『夜行バス1231 12時20分発』


今の時刻は昼間の12時。


あと半日もある。


でも用事があったからいいんだけど。


この新潟であと一つやることがあるんだ。


僕は手ぶらで家を出る。


そこには楓がいた。


「今日?いなくなるの」


「うん。今までありがとう」


「いいよ。それより・・・行くんでしょ?」


「え・・・?」


「夏帆のところに・・・」


相変わらず思うことがある。


楓は超能力者なんじゃないかって。


前に一度聞いたことがあった。


その時は軽く流された記憶がある。


多分触れてほしくないことなのだろう。


「うん・・・。まだ終わってないことがあるから・・・」


「そっか。でも・・・気をつけてね」


「何を・・・?」


「なんでもない。バイバイ」


楓は僕に背を向けて歩いていく。


その背中はなぜか寂しそうに見えた。


けど、僕はそれをただ何も言わずに見送る。


そして楓が見えなくなったところで僕は彼女とは逆の方へ歩き出す。


前には楽しそうに会話をしながらこっちに向かって歩いているカップルが視界に入る。


なんか・・・羨ましい。


何の苦労もせずに付き合ってるカップルが・・・。


いや・・・きっと何かしらの苦労はしてる。


けど・・・。


僕はポケットから携帯を取り出して電話をかけた。


相手は・・・昔好きだった・・・夏帆。

何部っぽいって言われる? ブログネタ:何部っぽいって言われる? 参加中
本文はここから



よく、バスケ部っぽいって言われますww


女子勢からは特にww


男子からはサッカー言われるんですけどねww


ちなみに、僕は中学時代はサッカーで高校は陸上です。


もう引退したけど。


大学は・・・運動系のサークルに入る気はありませんww


今、入りたいと思っているのが映画研究部的な?


そこの脚本とかやってみたいなぁなんて思っていますww


まあ、ただの希望だけどww


では、ここで質問。


アメンバーさんは顔知ってると思うので、僕は何部に見えますか?


***************


小説ですが、今日で終わりじゃありませんww


終わってれば完全にハッピーエンドなんですけどねww


あと、もう少しです。


よろしくお願いします☆

~side裕樹~


「由美!!」


僕は目を覚ました由美に声をかけた。


「裕樹・・・君」


「よかった・・・」


由美の声を聞いて全身の力が一気に抜けた。


と同時に僕の手も真美から自然に離れた。


「・・・うそつき」


由美は頬を膨らませてそう言った。


「え?なにが?」


いきなり由美に言われて何のことか考える。


けど、何も浮かばない。


すると由美は


「なんでもないよ」


僕から顔を背けた。


「なんだよ・・・」


「手・・・離さないでよ・・・」


由美は顔を赤らめる。


彼女がそう言って僕は力強く手を握った。


「これで・・・いい?」


「うん・・・」


彼女が僕をもう一度見る。


2人の目が合う。


・・・。


そして、自然に僕達の唇は重なった。


「ずいぶん・・・熱いですね~」


僕らはその声を聞いたと同時に瞬時に唇と手を離した。


「梨香さん。入る時はノックしましょうよ」


「裕樹君。君こそ目を覚ましたばっかの病人相手になにキスしてるんですか」


「いや・・・つい嬉しくて・・・」


「理由になってませんよ?」


「う・・・」


やっぱ、この人には勝てない。


「由美お嬢様。生きてて良かった・・・」


梨香さんは由美の頬にそっと手を添えた。


「ごめんね・・・梨香さん」


「いいのよ・・・。裕樹君に事情は聞いたから・・・」


「事情・・・?」


由美は僕の方を見る。


僕は梨香さんの死角で口に指を立てて由美に見せる。


すると由美は僕に向けて小さく頷く。


意味を察してくれたらしい。


梨香さんには本当のことを言ってないってこと。


「あ・・・」


その時梨香さんが何かを思い出したかのように呟いた。


「どうしたんですか?」


僕は聞く。


「担当医さん呼ばないと・・・」


「あ・・・」


確かに。完全に忘れていた。


「じゃあ、呼んできますね」


そう言って梨香さんが病室から駆け足で出ていく。


「ねぇ・・・今は何月何日の何時?」


由美が唐突に聞いてくる。


「今は12月の15日だよ」


「けっこう寝てたんだね・・・」


由美が複雑そうな顔をする。


「そうだね・・・。でも、生きてて良かった・・・」


「ごめん。心配かけて・・・」


「いいよ・・・」


僕は由美にキスをする。


優しく・・・一瞬だけ・・・。


「由美・・・君のことが大好きだ」


「ありがとう。ずっと・・・一緒にいようね」


「もちろん」


僕は頷いてもう一度、手を握った。





この時僕らは誓いあったんだ。


これからずっと一緒にいることを。


君の手の温もりを感じながら・・・。

ここはどこだろうか?


真っ暗で何も見えない。


「裕樹君!!」


私は大切な人の名前を呼ぶ。


けど、その声は反響するだけ。


周り一面が闇に包まれている。


ここが死後の世界なのだろうか?


やっぱ、天国も地獄もないのかな。


私は、止まっているのも嫌だったので少し歩く。


けど、景色は変わらず闇のまま。


「・・・み・・・」


その時誰かの声がかすかに聞こえた。


どこからかは分からない。


けど、確かに聞こえたんだ。


私は闇雲に走り回る。


けど、その声の正体は分からない。


「どこ!?だれ!?」


私は叫ぶ。


「ゆ・・・み・・・」


今度はさっきよりはっきりと聞こえた。


私を呼ぶ声が。


そして声の主が。


優しく温かい声。


「裕樹君!!どこにいるの!?」


「由美!!」


どこからか、聞こえるがその場所が分からない。


もう一度私は走る。


すると、前方に光が見えた。


淡い光が。


私はそっちに向かって走る。


次第にその光が大きくなっていき・・・。


ついには、その目の前にまで来た。


「由美!!由美!!」


その声はこの光から聞こえているようだった。


「裕樹君・・・だよね?」


私はその光に向かって話しかける。


「うん・・・。由美・・・一つ聞いてもいい?」


「何・・・?」


「由美は生きたい?死にたい?」


彼が聞いてくる。


私はなんて返事をすればいいのか迷う。


裕樹君といたい。


けど、私は自分の罪を償わなければならない。


大切な人を裏切った罪を・・・。


「そんなのお互い様だよ・・・」


裕樹君が言う。


「この手に掴まって・・・」


光から一本の腕が伸びてきた。


「え・・・?」


「この手を掴んだら、僕はもう絶対離さない。由美とずっと一緒にいる」


「・・・」


私に・・・この手を掴む資格がある?


「もう・・・由美は負い目を感じる必要もないし、もう蓮と夏帆のことも忘れればいい。僕だけを見ててくれれば・・・」


「信じていい?」


「うん。僕だけがずっと由美のそばにいるよ・・・」


彼のその言葉で涙が出る。


「裕樹君・・・ありがとう」


私は彼の手を掴んだ・・・・。




目を覚ますと、そこは病室のようだった。


私は生きてるらしい。


良かったのか・・・悪かったのか・・・。


答えは分からない。


右手に何か温かいものを感じて機微を傾けて見る。


そこには、眠りながら私の手を握る君がいた・・・。