love storys  ~17歳、私と君と。~ -133ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

衝撃の日から一週間が経った。


まだ、僕は長嶋の顔をちゃんと見ることはできない。


でも、最近は少しづつ焦りがある。


圭一が長嶋を好きだっていうことが分かったから。


「・・・そんなこと、気にしても何も変わんないよな・・・」


僕は独り言を呟いて家を出た。


家を出ると、そこには長嶋がいた。


僕の家の目の前を通り過ぎていく君が。


「長嶋・・・」


僕は小さな声で彼女に話しかける。


「あ・・・白石君・・・」


長嶋は僕の声に気づき笑顔で振り返った。


2人の目が合う。


自分の体温が上がるのを感じて、僕は目を逸らす。


「・・・?どうしたの?」


長嶋は不思議そうに首をかしげる。


「なんでもない」


「ねぇ・・・白石君・・・」


長嶋が近づいてくる。


「何・・・?」


心臓の鼓動が早まる。


「熱でもあるんじゃないの?」


僕の額に彼女は手を当てた。


「なっ・・・」


僕は瞬時に彼女から離れる。


「どしたの・・・?」


「いや・・・てか、早く行かないと時間やばいよ」


僕がいうと、彼女は時計を見た。


「あ・・・」


「だろ?」


「うん・・・」


僕らは、小走りで学校に向かった。



「間に合ってよかったね」


息を切らしながら長嶋がいった。


「だね」


僕は答える。


長嶋はバックから教科書を取り出す。


「やば・・・」


バッグの中身を見ながら彼女は呟く。


「どうした?」


僕は聞く。


こうやって聞けるようになってきたから少しは慣れたのだが、まだ目を見れない。


「数学の教科書忘れた・・・」


一時間目にある数学。


ここが一番の正念場になるかもしれない。


「ごめん・・・教科書見せて・・・」


「うん・・・わかった・・・」


少し離れていた席をくっつけた。


顔が赤くなるのがバレなけらばいいんだけど・・・。


そんな不安を抱きながら・・・。




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楓の過去を書いてたんですが、上手くまとまらない・・・。


てか、勉強しないと・・・

終業のチャイムが鳴って、今日一日の授業が終わった。


授業とはいっても、初日なのでホームルームだけだったのだが・・・。


僕はカバンを持ち、帰ろうとする。


その時、長嶋に声をかけられた。


「ねぇ・・・白石君」


「何・・・長嶋・・・?」


僕は立ち止まり長嶋の方を見た。


「いや・・・なんでもない・・・」


長嶋は手を振って笑顔を見せた。


「う・・・ん・・・」


その長嶋の笑顔に何か違和感を感じたが、僕は気にせずに手を振って背を向けて歩き出した。


教室を出て、廊下を歩いていると、一人の生徒に話しをかけられた。


その相手は相馬圭一だった。


小学校からの友達で、中学に入ってからもなお一番仲が良い相手だった。


そして、今回も同じクラスになったんだ。


「朔弥・・・俺さ好きな人できた」


「はっ!?」


僕は驚き、圭一の方を向く。


今まで色恋沙汰が一切ないこの男にかぎって好きな人ができたなんて言ったのに驚いた。


顔は美形でモデル体型。スポーツ万能で成績優秀。


典型的なモテる男の4大要素をすべて持ち合わせる男。


でも、恋愛に一切興味がなかったからラブレターはもらうだけ。


返事は書かない。


とはいっても、かなり優しい人でちゃんと一人一人にお礼は言ってる。


まあ、なんといって断ってるのかは知らないけど。


「で・・・誰?」


僕が聞くと、圭一は顔を赤くして口ごもった。


お前は女かと言いたくなったが、自分が長嶋の隣にいるときのことを思い出してお互い様だと思い言うのをやめた。


「えっと・・・朔弥の隣の人・・・」


「は・・・?」


鳩が豆鉄砲を食らった・・・とは今の自分の顔のことを言うのかもしれない。


隣の人ってまさか・・・


「・・・長嶋のこと?」


僕は恐る恐る聞いてみる。


「そう・・・。今日一目惚れした」


そんなバカな。


「一目惚れって・・・今日初めて見たのか?」


「うん。初めて。一年の頃は見たことなかった」


僕の頭の中は当然のように混乱し始める。


始業式の日から色々なことが起こりすぎだ。


好きな人が隣の席になるし、親友がその人のことを好きになるし・・・。


僕はわけがわからないまま帰路に着いた・・・。





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あ、そういえば今回の作品、今までと違うところあるんだけど分かりますか?ww





僕は新しい自分の席に座った。


幸いにも、まだ隣の席の彼女は来ていない。


周りを見渡すと良く見た顔ばっかがいる。


小学校から同じ人や1年生の頃に同じクラスだった人・・・。


まあ、それだけいれば大概の生徒は顔見知りだ。


「はぁ・・・」


僕はため息をつきながら机に顔を伏せた。


この後、長嶋が来たらどうしよう・・・。


挙動不審な行動をとってしまいそうな気がする。


それに絶対顔が赤くなる。


・・・それは意地でも避けたい。


長嶋にばれたくない。


そんな思いが頭の中を駆け巡る。


その時、「おはよー」と言って教室に入ってくる生徒の声が耳に入った。


聞くだけで分かる。


この声は間違いなく長嶋のものだった。


平常心・・・・平常心・・・平常心・・・。


念仏を唱えるかのように僕は心の中で呟く。


そして、隣の席から音がした。


「おはよう。どうしたの?寝不足?」


悟られるなよ・・・自分。


そう自分に脅しをかけてから僕は顔を上げた。


「最近、寝不足なんだよね」


僕は目をこすりながら言った。


「そうなんだ。そういえば、こうやって話すの久しぶりだね」


長嶋は笑顔で言う。


「そう・・・だね。中学校入ってからは初めて」


「一年ぶりかぁ・・・」


「結構経ったね」


「また、これからよろしくね」


「うん・・・」


僕達の最初の会話はこれだけ。


けど、この会話で僕の心臓は張り裂けそうだった。


これから始まる中学二年の学校生活。


毎日が大変な気がする・・・。






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時期は春。


桜が咲いて散っていく季節だ。


今日は中学2年のクラス替えの日。


今日から僕は晴れて中学2年生になるんだ。


僕は新たな気持ちに切り替えて制服を着た。


少し大きく買ったはずの制服も身長が伸びてきたのか、丁度いいくらいのサイズだ。


来年には少し小さくなるだろう。


1年経っても苦手なネクタイを結ぶのに相変わらず時間がかかる。


それを結び終わった後、僕はカバンを持って家を出た。


4クラスでのクラス替え。


前まで同じクラスだった人達の4人に1人はまた同じクラスになる。


僕が好きな人とは去年は違うクラスだった。


今年は同じクラスがいい。


なんて、ささやかなお願いがある。


思春期らしい願い事だ。


叶うなんて思っちゃいないんだけど。


ただ、学校に着くまでの暇つぶしに神にお願いしただけ。


信号に引っ掛かり、僕はその場に立ち止まった。


車が引き起こす風で肌寒い朝に追い打ちをかけるかのような寒さが僕を襲う。


学校に着くと、みんながクラス替えの一覧が表示されている模造紙の近くに群がっていた。


歓喜の声、嘆く声。


とまで言いすぎにしても、僕にはそう見えた。


そこまで、騒ぐほどのもんか?


なんて内心苦笑しながら僕は数人の塊を何度か通り抜けて模造紙の前まで来た。


そして、模造紙を見る。


1組から順々に目で追っていく。


1組男子の「し」の行が通り過ぎたところで僕の目線は2組に移った。


2組にも僕の名前はなかった。


次に3組。


ここに僕の名前があった。


『12、白石朔弥』


12番・・・か。


僕は最初に隣に座るであろう女子の名前を見た。


『12、長嶋夏実』


・・・。


これは神様の悪戯なのだろうか?


もし、そうなら悪質だ。


まだ、僕は彼女の顔を見るのすらできないのに・・・。


昔は平然とできた。


彼女のことを意識してなかったときは。


女子の中で一番仲が良かったし、気があった。


中学に入って、クラスが変わり、あんまり話さなくなった。


それから・・・君をたまに見るにつれてなのか・・・


いつの間にか君が好きになっていた。


自分でも理由が分からない。


この時、僕は初めて恋は理屈じゃないんだなぁって実感した。


そして、久しぶりのご対面だ。


僕は平常心を保ったまま、学校生活を送ることができるのだろうか?






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