3話 親友が放った言葉 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

終業のチャイムが鳴って、今日一日の授業が終わった。


授業とはいっても、初日なのでホームルームだけだったのだが・・・。


僕はカバンを持ち、帰ろうとする。


その時、長嶋に声をかけられた。


「ねぇ・・・白石君」


「何・・・長嶋・・・?」


僕は立ち止まり長嶋の方を見た。


「いや・・・なんでもない・・・」


長嶋は手を振って笑顔を見せた。


「う・・・ん・・・」


その長嶋の笑顔に何か違和感を感じたが、僕は気にせずに手を振って背を向けて歩き出した。


教室を出て、廊下を歩いていると、一人の生徒に話しをかけられた。


その相手は相馬圭一だった。


小学校からの友達で、中学に入ってからもなお一番仲が良い相手だった。


そして、今回も同じクラスになったんだ。


「朔弥・・・俺さ好きな人できた」


「はっ!?」


僕は驚き、圭一の方を向く。


今まで色恋沙汰が一切ないこの男にかぎって好きな人ができたなんて言ったのに驚いた。


顔は美形でモデル体型。スポーツ万能で成績優秀。


典型的なモテる男の4大要素をすべて持ち合わせる男。


でも、恋愛に一切興味がなかったからラブレターはもらうだけ。


返事は書かない。


とはいっても、かなり優しい人でちゃんと一人一人にお礼は言ってる。


まあ、なんといって断ってるのかは知らないけど。


「で・・・誰?」


僕が聞くと、圭一は顔を赤くして口ごもった。


お前は女かと言いたくなったが、自分が長嶋の隣にいるときのことを思い出してお互い様だと思い言うのをやめた。


「えっと・・・朔弥の隣の人・・・」


「は・・・?」


鳩が豆鉄砲を食らった・・・とは今の自分の顔のことを言うのかもしれない。


隣の人ってまさか・・・


「・・・長嶋のこと?」


僕は恐る恐る聞いてみる。


「そう・・・。今日一目惚れした」


そんなバカな。


「一目惚れって・・・今日初めて見たのか?」


「うん。初めて。一年の頃は見たことなかった」


僕の頭の中は当然のように混乱し始める。


始業式の日から色々なことが起こりすぎだ。


好きな人が隣の席になるし、親友がその人のことを好きになるし・・・。


僕はわけがわからないまま帰路に着いた・・・。





にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してくれるとやる気が出ます♪



あ、そういえば今回の作品、今までと違うところあるんだけど分かりますか?ww