love storys  ~17歳、私と君と。~ -11ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

カーテンを開けて、外を見る。


今日も雨か。全く10年前と同じ天気だ。


二日間、大雨が降り続いて、その次の日にはそれが嘘だったかのように青空が広がったんだ。


由紀はテレビをつけた。すると、ちょうど天気予報がやっていた。


天気予報によると、今日までが雨で明日から、晴れるという予報だった。


(すごいな・・・)


10年前の気候を覚えている人がいたらびっくりするだろう。


いや。そんな人は自分くらいか。あの二日間が思い出深い特別な日になる人なんて、そんなにたくさんいるわけじゃない。


それに、雨が降っているのは日本全国という訳じゃなく、一部の地域だけなのだから。

10年前の今日と昨日。由紀にとって、その二日間は未だに忘れられない日。


二日目のこと。私には今でも鮮明に頭に残っている。




「そういえば、今日なんで傘二つも持ってるの?」


当然の疑問を昼休みになって初めて聞かれる。机の横にかけてある傘。


机の横にかけなくても、傘立てがクラスに一つある。しかしそれはベランダにあり、みんなの死角だ。


ビニール傘など見分けがつかないものは簡単に盗むことができる。


クラスの人を信用していないわけではないが、一応・・・ということで由紀はいつも机の横のカバンなどをかけるフックに傘をかけていた。


クラスでもそこに傘をかけている人は少なくない。


けれど、二つの傘がそこにあるとなると話は別だ。自然な光景から一気に不自然な光景へと変貌を遂げる。


「昨日、友達に傘借りたから、それを返そうかなって思って」


由紀は小さなハンバーグを箸で挟んで口に持っていく。うん。冷凍食品だ。


容易にそのことが分かる自分は味覚が鋭い?なんて。


誰でもわかるレベルのものだ。


「そうなんだ。誰に借りたの?」


手で口元を隠しながら喋る玲奈の仕草はお嬢様みたいだった。もっとも、口の中に物を入れている状態で喋ることで、矛盾が生じてしまうのだが。


「2組の佐藤君」


即答した。名前は思い出せないが、苗字は単純だったので覚えている。


「あ~・・・誰それ?」


少し考えた後、わかんないや。そう言いながら玲奈は首を傾げた。


「私もよくは知らないんだけどね。流れで貸してくれた」


「ずいぶん、優しい人がいるんだね。その人はイケメンだった?」


男の子の話になるといつもそうだ。玲奈は性格よりも顔が気になるらしい。


由紀は逆に性格がメイン。性格が良くないと長続きしないから。そう思うんだ。


それを玲奈に言ったら、不細工相手でも長く続かないと思うよー。なんていわれたっけ。


イケメンに限る。玲奈はそう言う。確かに、顔が良いにこしたことはないのだが、由紀にはそんな大きなことは言えない。


美少女である玲奈が言うから様になる言葉。由紀が言えば、それはただの高望みで我儘なだけだ。


「カッコよかったよ。」


今まで見た男性の中で一番。その言葉は思っていても口には出さない。


「へぇ。そうなんだ」


キーンコーンカーンコーン。


聞きなれた機械音が響く。五時間目が始まる前の予鈴だ。


それを聞いて、あ、そういえば職員室に行かなくちゃいけないんだった。思い出したかのように玲奈は言った。


「何かあるの?」


「指導員の松原に呼ばれた。たぶんこれのことだと思う」


そう言って、自分の髪を指さす。玲奈の髪はダークブラウン。あまり目立ちはしないが、髪の毛に茶色が混じっている。


「黒染したら?」


「どれほど怒られるかによるかな。じゃあ、また後でね。あと、戻ってきたら、さっきの話の続き聞かせてよ」


「うん」


由紀の返事に玲奈は笑みを浮かべて、教室を出て行った。


玲奈がいなくなって、喋る相手がいなくなる。他にも友達はいるが、予鈴から五時間目が始まるまでは五分。


それだけの時間で、わざわざ他の人に話しかけるほど、人付き合いは求めていない。


適度で十分だ。それに、話を始めたら、きっと五分じゃ終わらなくなるし。


次の授業で使うであろう、教科書を机から出す。視線が下に行った時、机の横にかけてあった傘が目に留まった。


五分あるし今、返しに行こう。


直樹から借りた傘を手に持ち、2組へと向かった。




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言葉は不完全だから誤解を生む。


すれ違いのきっかけになる。


だから、行動で表して、そこに言葉を添えれば一番いいんじゃないかって思うんだ。




すいません、更新またおくれました><


このルーズさどうにかしないとな。。

元恋人からのプレゼント、使う派?処分派?ブログネタ:元恋人からのプレゼント、使う派?処分派? 参加中



そうですねー…


吹っ切れるまで、保管して、大丈夫そうだと思ったら使います。


物にはなんにも罪はないので。


で…


更新時間遅いですね。


完全寝てました。


今から学校に行きます(笑)


皆さんは前の恋人から貰ったものはどうしてますか?


次回の更新は水曜日です。


小説なので、みていただけると嬉しいです!



本当に欲しいモノは手に入らない。

それが世の中の条理であって…

だから、手に入らないと嘆く必要はない。

その時、その悲しみを共有できる人が隣にいれば、それで十分じゃない?

真帆を幼稚園に迎えに行って、家に戻ってきて。


夕飯の準備を進めている途中、外を見る。朝から降っていた雨はやむことなく、依然として勢い変わらず降っていた。


「雨強いねー」


窓越しに空を見上げながら真帆は言った。


外は暗く、人工的な光に頼らないと外は見ない。来月になると、暗くなるのはもっと遅くなるのだろうか。


もっとも、天候が悪ければ、時間など関係なく光は見えないのだけれど。


「そうね。明日は止むといいんだけど」


「ねー。じゃないと、お外で遊べない」


「今日はなにしてたの?」


「幼稚園の中で積木をしたり、お絵かきしたり」


砂場で遊びたかったなー。恨めしそうに真帆は外を見る。


「ママ、なんで雨って降るの?」


なんでと言われても。まだ四歳の子供に、気候の話しをしても分からないだろうし・・・何て答えようか。


「天の上で神様が泣いてるのよ」


・・・なんて。


「えー嘘ー」


真帆は不満そうな表情を浮かべた。真帆もさすがにそこまで子供という訳ではなかったようだ。


「中学生ぐらいになったらわかるようになるわよ」


真帆の疑問を流そうとした直後、玄関のドアが開く音が聞こえた。どうやら浩平が帰ってきたらしい。


廊下を歩く音がして、リビングにつながるドアが開かれる。


「ただいま」


浩平は由紀と真帆の顔を交互に見た。


「おかえり」


2人の声がかぶさる。


「今日の夕飯何?」


ネクタイを緩めながら浩平は聞く。


「卵かけごはん」


「え!?」


浩平は驚いた表情を浮かべる。その顔を見て由紀はくすくすと笑う。


「冗談。ゴーヤチャンプルよ」


「そうか。びっくりしたよ」


さすがに夕飯に卵かけごはんだけは辛いからな。浩平はそう続けた。


「あはは。もうすぐできるから座ってて」


由紀がそう言うと、分かった。彼はスーツから部屋着に着替えて、真帆の相手をする。


楽しそうな二人。そんな2人を見ると、微笑ましくなるし、家族としていい状態になっているんだな。そう思う。


浩平は、仕事だけに固執するのではなく、家に帰ってきたら家事も手伝ってくれるし、真帆の相手もする。


それに、優しく誠実で・・・。


非の打ちどころがない。


それなのに、今の生活に疑問を持っている自分は贅沢なのだろうか?


過去への想いが断ち切れない。ただそれだけ。


それだけで今の生活に疑問を、不満を持っている。


(私は、どうしたいのだろう?)


「なにかあったの?すごく怖い顔してるけど」


いつの間にかとなりに浩平がいた。


「なんでもないよ。考え事してただけ」


「そっか、ならいいんだけど」


浩平はすぐに引き下がる。彼は人の心にずかずかと足を踏み入れることはしない。


相談をされれば、親身に聞くし、アドバイスもする。


けれど、なんでもない。そう言った一言で、やせ我慢で言った言葉でさえ引き下がる。


深く追求しようとはしない。


それが彼の優しさ。言ってくれるまで待つという優しさ。


それに不快感を抱いてしまうのは自分の我儘としか言いようがない。






もう一度、熱く、刺激的で、甘い恋がしたい。





苦しくなるくらい、切ない感情が駆け巡る。


純粋で、一途で、相手のことばかり考えるような・・・そんな日々を過ごしたい。


雨の音が由紀の思いを増幅させていき、胸を締め付けた。



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何か些細なものでも、大きな変化を与えることがある。


だからこそ、一つ一つの小さな変化を見逃してはいけない。


それが良いことであっても、悪いことであっても。


なぜかって?


悪いことであったとしても。それにだって意味があることだから。

六時間目が始まったころ辺りだろうか、ぽつぽつと雨が降り始めた。


すぐ止むといいんだけど・・・。


そんな由紀の願いとは裏腹に弱くなるどころか雨は勢いを増していた。


帰りのホームルームが終わる。


走って駅までいけば何とかなるかな。由紀は下駄箱でローファーに履き替えて、外に出ようとする。


「・・・」


思わず足が止まった。外はまるでシャワーのような雨量。走ってどうこうなるものじゃなかった。


ずぶ濡れの状態で電車に乗るのは避けたい。周りからの目が気になるし、今日はワイシャツの中は下着だ。


間違いなく透ける。


自意識感情と言われればそれまでだが、仮にも由紀は女の子だ。


少しはそういったことも気にしてしまう。


どうしようか。対策を練っていた時、1人の男子生徒が由紀の横を通り過ぎていく。


右手には傘。用意周到な生徒だ。


自分とはえらい違いだと自嘲する。


すると、その男子生徒はふいに立ち止まり、由紀の方を振り返った。


彼の顔を見た途端、あ・・・と思わず声が漏れた。


その生徒はさっき保健室で会ったイケメンだった。右手にの人差し指には絆創膏が巻かれている。


「傘ないの?」


第一声で彼はそう言った。ずいぶん唐突な話で思わず、え?と聞き返してしまう。


「いや、だから・・・傘ないの?」


彼は同じ言葉をもう一度続ける。


「あ、うん」


由紀は頷いた。あれ?もしかしたら、一緒に入れてくれるってやつだろうか。


淡い期待をするが・・・。そんな由紀の期待は瞬時に裏切られる。


「そうなんだ。じゃあ、これ貸してやるよ」


「え・・・?」


意外なセリフに由紀は戸惑った。


「はい」


彼は由紀にごく自然に、当たり前のように傘を手渡す。


「はいって・・・。あなたはどうするの?」


受け取りながら由紀は聞く。


「俺?俺は折り畳み傘持ってるから」


彼はそう言って、自分のカバンを二回叩いた。


「そっか」


それなら、借りても大丈夫かな。そう思い、ありがとう。その言葉を添えた。


「どういたしまして」


彼はニコッと由紀に微笑む。


「ねぇ、アドレス教えてくれない?」


由紀は笑顔の彼に聞いた。


それは深い意味でも何でもなく、傘を返すために、彼の名前を知りたかったから。一応同じ学年。もしかしたら、自分の名前を知っているかもしれない相手に、名前はなに?と聞くのは失礼かもしれない。そう思ったから出た言葉。


「ん、いいよ」


意図を知っているのか否か、彼は何事もなく頷いて、ケイタイを取り出す。由紀もそれにならって、ケイタイを取り出して、赤外線で彼にアドレスを送った。少し経って、彼から今度はアドレスが送られる。


(佐藤直樹・・・か)


「何組だっけ?」


「2組だよ。傘、明日持ってくれると有難い。貸したままにすると、忘れちゃいそうだから。でも、明日傘が似合わないくらい晴れてたら今度でいいけどね」


「わかった」


「じゃあ、また明日!」


彼は、一度履いたローファーを脱いで、上履きに履き替える。


「え、帰んないの?」


「忘れ物したんだよ。明日の課題のプリントだから忘れたらシャレにならない」


そうなんだ。首をすくめ、由紀はそう言って、またね。軽く手を振って踵を返した。


傘を開いて歩き出す。


思ったより大きな傘は由紀をすっぽり覆って、腕やカバンや、由紀のすべてを守る。


(ありがと)


由紀は心の中でもう一度彼への感謝の言葉を呟いて、帰路についた。




これが2人が出会った一日目のこと・・・。





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やっちまいました。


あー・・・もう一時だ。


次回からはちゃんとします。


次は日曜日です。7時更新します!


そういえば、読者様が増えました。嬉しい限りです。


基本的に、アメンバー申請は拒否することもありますが、読者申請はありません。


多くの人に見ていただきたいので。


これからも、拙い小説ではありますが・・・。


よろしくお願いします!

「いたっ!」


「少し染みるって言ったじゃない」


消毒液を由紀の膝に優しく塗せながら保健の先生は言った。


膝からは微量の血が流れていたのだが、少しずつ流れは弱まっていく。


「どう考えても、けがした時より消毒の方が痛いですよ」


「そうかもね。でも、消毒しなかったら、バイ菌入って余計に痛くなるからね」


保健の先生は慣れた手つきでガーゼを貼っていく。


「まあ、マラソンでこけるってなかなかないけどね」


「・・・ばかにしてます?」


「少し」


由紀は先生を大袈裟に睨みつけた。こけたくてこけたわけじゃない。


最後の一周でスパートをかけたら、足がついてこなかっただけの話だ。


反論の言葉を探していた時、ふいに、保健室のドアが開いた。


先生が、ドアの方を向くのにつられて、由紀も思わずドアの方を見る。


そこには、見覚えのない一人の男子生徒がいた。


それが後の由紀の彼氏である直樹だった。


「どうしたの?」


先生が声をかける。


「手、切っちゃったんです。絆創膏もらえますか?」


そう言って、直樹は由紀の横に座った。


当然、彼の座った場所には少し由紀とは離れていたのだけれど、なかなかこんなに近くに異性がいたことはない。


ドクン。変に意識をしてしまった。


横目で相手の顔を見る。


ワックスを使っているのか、少し不自然に立った髪。


大きな二重瞼で、整って細い鼻や顎。


確実にイケメンと呼ばれるような顔だ。


(こういう人は近くに女子がいてもなんとも思わないんだろうな)


少しだけ不愉快な思いになって彼を横目で睨んだ。


傷口、見せて。先生のその言葉に、彼は右手を出す。出した右手の人差指から赤いものが見えた。


「なにしたの?」


絆創膏を机の中から取り出しながら先生は尋ねる。


「割れた花瓶の破片を拾ってたら、こうなったんです」


「割っちゃったんだ?」


「隣の女の子が」


危ないから僕が拾ったってだけです。彼はそう続ける。


「へぇ。優しいのね。気があるの?」


先生が悪戯っぽい笑みを浮かべてそう聞くと、彼は顔を赤らめて、そういう訳じゃないです。そう答えた。


そして、絆創膏を受け取り、失礼しました。足早に保健室を出て行った。


「なに、生徒からかってるんですか」


「意味はないわよ。イケメンの反応を見てみたかっただけ。彼、意外にピュアなのね」


先生のその言葉に由紀は呆れ気味に苦笑して、じゃあ、私も戻りますね。そう言って立ち上がる。


「無理しないようにね」


「今日はもう走りませんよ」


「走れるわよ。それくらいなら」


「たまには、サボらせてください」


冗談交じりにそう言って由紀は保健室のドアを閉めて、グラウンドへと向かった。




校舎を出ると、登校時よりも、雲は厚くなっていて、いつ雨が降り出してもおかしくない。そんな天気になっていた。


降るなら、体育の時間前に降ってくれればいいのに。そうすれば、走ることなく、怪我をすることもなかったのにな。


グラウンドでは、同じグラスの男子が女子とは比べ物にはならないペースで走っていた。


走り終わって、見学している女子たちの群れに加わる。彼女たちは、由紀に気づいて、話を中断して


「あ、由紀。足大丈夫なの?」


そう声をかけてきた。


「うん。大丈夫だよ。何の話してたの?」


「さっき?さっきはね、今先頭で走ってる金原君ってやっぱカッコいいよねって話」


玲奈がそう答えた。


「そうなんだ」


由紀は話題の中心の金原を大勢いる男子の中から探す。


(あ、いた)


視界に金原をとらえる。彼のペースは他の男子より遥かに早く、遅い生徒と一周もの差をつけていた。


顔は・・・うん。まあ、かっこいい。


けど・・・。保健室にいた彼の顔が浮かぶ。


あの人の方がかっこいいな。


由紀はそんなことを思った。




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水曜日なので小説更新です。


4話ですね。いかがだったでしょうか?


序盤すぎますが・・・ww


色々やることが多いのに最近は上手く出来ていません。


時間を上手く使っていきたいですw


では、また金曜日。7時です。