love storys  ~17歳、私と君と。~ -10ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

家に着いたのは、1時過ぎ。


本当ならば、12時過ぎには着く予定だったのだけれど、久しぶりの再会だったわけだし、たかが1時間。


大した時間でもない。


由紀は野菜を冷蔵庫にしまった後、ふぅ。一つため息をついてソファに座った。


座ったと同時に、お腹が鳴った。


そういえば、まだ何も食べてなかったっけ。


2人でカフェに入った時、お互いに注文したのは飲み物だけ。水分だけじゃ空腹は解消できない。


何か作ろうかな。と思うが、今帰ってきたばかり。


さすがに、疲労度もあり、作る気力が起きない。


(最近太ってきたし、ダイエットも兼ねて、食べないでいいや)


由紀は空腹を我慢することに決め、ソファで横になった。


このソファは浩平と二人で決めたものだ。


三人で座れるように。そう思って大きめのものにした。


いかんせん、活発に動き回る真帆はソファに座ることはあまりなく、由紀と浩平が2人で座るか、こうして由紀の簡易的なベッドになるかどちらかになっている。


由紀は目を閉じて、全身の力を抜く。


規則的に針を進める時計の音、外から聞こえる雨の音。


微かに聞こえるどちらの音も、由紀の眠りを妨げるほど大きな音でなければ嫌な音でもない。


(少し寝ようかな)


完全に思考を停止して、眠りに入ろうとしたその時、携帯の着信音が鳴った。


時計の針の音、雨の音をかき消す大きな音が部屋中に響き渡る。


ビクッと体を震わして、由紀は反射的に起き上がる。


そして、足元に置いてあったケイタイを手にとって、画面を開く。


画面の表示には、登録されていない番号が記されていた。


だけど・・・どこかで見たことのある番号。


だれだろう?そんな疑問を抱きながら由紀は電話に出た。


『もしもし』


相手の声が聞こえた。相手は男性の声。


若い声だが、風邪をひいているのか、その声には少し濁りがあった。


「もしもし。山口ですが・・・」


ケイタイにかけているということは相手が誰だか分かっているの前提でかけているのだとは分かっていたのだが、一応そう対応しておく。


若い男の人にこんな唐突に電話をかけてくる相手は皆目見当もつかない。


だから、間違い電話なのかもしれない。そう思ったんだ。


けれど、ここで自分の失態に気づく。


由紀の今の苗字は山口ではない。結婚して苗字は変わってるのだ。


何度目だろう、この間違い。


固定電話でもやってしまうこの間違いは、相手に誤解を与えてしまう。


それこそ、相手は合っているのに間違い電話だと思ってしまう。


由紀は訂正の言葉を発しようとした時、相手は思いもよらないことを口にする。


「知ってる。俺からかけたんだし」


え・・・何を言っているんだこの人は。


頭の中が混乱して、言葉が出てこない。


由紀が黙りこんでると、しびれをきらしたように「山口さん?」


不安そうに旧姓の由紀の名を呼ぶ。


由紀のことを山口さんと呼ぶ人などいない。


その呼ばれ方は結婚する前までのものだ。


「えと・・・どちらさまですか?」


得体のしれない相手に由紀は問う。


相手はどうやら、由紀のことを分かっているようなので、失礼な気はしたが、分からないものは分からない。


「え、ひどくない?そっちからかけてきたのに・・・」


何を言っているんだ?いよいよ、訳が分からなくなってきた。


由紀からかけた。彼はそう言っているが、由紀は今日誰にも電話をかけてはいない。


「えと・・・」


言葉が紡げない。この人は誰なんだ?


「はぁ・・・」


彼は、もしかして名前登録してないとか?ため息をつきながら由紀にそう聞いた後、返事を聞く前に


「佐藤直樹だよ」


ぶっきらぼうにそう言った。





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恋をすれば、傷ついて、涙を流して。


悲しい気持ちになるにもかかわらず、また恋をする。




あー・・・すいません。


夜になってしまいました。。


今日は急展開というか・・・非現実的な感じですw


こんな感じで進んでいきます。

冷蔵庫の中身と睨めっこをしながら『今』の由紀は悩んでいた。


「今日の晩御飯どうしようかな・・・」


冷蔵庫の中にはこれといって、メインになれそうな食材がない。


けど・・・。


由紀は窓から外を見る。


(雨だしなぁ・・・)


車があるとはいえ、雨の中、外に出るのは嫌なものだ。


少し考えた結果、由紀は買い物に行くことにした。




フロントガラスが濡れていた。由紀はワイパーで水滴をはじき、車を発進させる。


常に動くワイパーは視界に入って邪魔だ。


透明で、見えないワイパーとか販売されないかな。そんなバカげたことを思う。


車を建物から一番近いところに駐車して、素早く車を降り、走って建物の中に入る。


少し濡れたな。水滴のついた白いワンピースは少しだけ不格好に見えた。


平日の昼間、さらに雨模様とあって、スーパーの中にはあまり人はいなかった。


今日は何にしようかな。


値段と物と。二つがマッチした物を由紀は探す。


そして、とりあえず、めぼしい安いものを物色した結果、今日の献立はカレーに決定した。


カレーの材料となる食材を買い物かごに入れて、レジへ向かう。


その時だった。


「由紀」


親しげに、けれど意外そうに由紀の名前を呼ぶ声が聞こえた。


誰だろう?由紀は疑問を抱きながら後ろを振り返る。


「あ、玲奈・・・」


そこには、高校時代の親友がいた。


「久しぶりだね。買い物?」


「うん。玲奈も?」


「そうだよ。それにしても偶然だね。久しぶりに会ったし、少し話さない?」


断る理由はなかった。


人付き合いというものはもともと好きな方ではなかったが、相手は親友。


それに、最近会ってないだけに、彼女の近況が気になる。


「うん」


由紀は二つ返事で彼女の問いに頷いた。




2人とも、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れなくてはならない物を持っていたわけではなかったので、買い物袋を車の中において、近場のカフェに入った。


「結婚生活は順調?」


少し茶髪の入ったイケメンの店員がそっと、2人の前にグラスを置いた。


目の前に置かれたアイスティーをストローで一口、喉に通した後に、由紀は口を開く。


「普通かなー」


何も変わらず、特別な刺激もない。そこから出てくる答えは普通。


それ以外の何物でもない。


「普通って・・・楽しくはないの?」


「そうだね。ずっと同じ環境だからね」


「由紀はそれを望んでたんじゃん」


相変わらず、玲奈は痛いところをついてくる。


「まぁ、そうなんだけどさ。玲奈はどうなの?」


「私?私は楽しいよ。意外に。結婚してなくても、彼氏がいれば問題ないのかなって思った」


「子供は欲しいとは思わない?」


「そうだな~。いた方がいとは思うけど・・・とりあえず、20代までは自分の幸せがメインで。色んな男と恋をして、刺激を得られてるのが今は一番いいからね」


「いいな~。私もそういう人生が良かったな」


半分本気で半分嘘。そうなりたいという願望があるけど、じゃあそうすれば?と言われたらできない。


その程度の軽い言葉。


「な~に言ってんの。由紀はかなりいい相手がいるじゃん。私だってあそこまでの相手だったら一本に絞ってるわよ」


由紀を睨むその目は、少し大げさで、冗談交じりのもの。


「ほんとに~?」


「多分。わかんないけどね。実際にそんな相手いないし。由紀はさ、今の生活に不満があるの?」


「なんで?」


「なんとなくね。浩平さんのこと嫌い?」


「そんなことないよ。好きだよ」


でも・・・。


まだ私は・・・。


「まだ引きずってるの?」


玲奈は心の中を見抜くように、由紀が考えている『続き』を言い当てた。


「うん」


由紀は寂しげに頷いて、テーブルに視線を落とし、グラスに入った氷をストローでカラカラと廻した。


「そっか。でも、何も変わらないんだよ?」


いくら想い続けたって。そう続けた玲奈の言葉が棘のように胸に刺さる。


「うん・・・」


「だったら、忘れた方が得。その方が今より、絶対にいい人生送れるって」


玲奈の言うことはもっともだ。反論のしようがない。


けれど、これは気持ちの問題。恋心や相手を思う気持ちなど、感情の変化は自分ではコントロールできない。


いくら好きな人を嫌いになりたいって願ったところで、何も変わらない。


好きな気持ちは続いていく。


逆に、好きでいよう。運命の相手だ。などと思っていても、冷めてしまう時が来ることもある。


そんな人間の不器用な心は些細なもので変化を見せる。


小さな優しさであったり、小さな冷たさであったり。


好きになった気持ちにせよ、冷めた気持ちにせよ、それを知ってからは、その気持ちがどんどん増幅していく。


あの時の由紀がまさにそれ。


好きという感情に気づいてから、由紀はどれほど、直樹を見てきたか。


その由紀の感情は今なお残る。


だから、玲奈の言うことがいくら正しくても、いくら受け入れようとしても、感情は言うことを聞かないんだ。


「うん。そろそろ行かない?さすがに冷蔵庫の中の物腐っちゃうから」


由紀は曖昧に頷いた後に、立ち上がった。玲奈は由紀を見上げて、ため息をつく。


「頑張りなさいよ?」


玲奈は伝票を持ってレジへ向かう。その頑張れは気持ちの整理をつけろってこと。


「あ、私、いくらだっけ?」


「いいよ、頑張らなくちゃいけない由紀におごってあげるよ」


そう言って、笑みを浮かべる玲奈。


ほんとなら、励ます方は逆なはずなのにな。


結婚している由紀と結婚をしていない玲奈。


子供がいる由紀に、いない玲奈。


どちらが女性として、先に進んでいるかは一目瞭然なのだが・・・。


(頑張れ・・・か)


この世にいない人は、どんどん自分の中で美化されていく。


その人との過去の思い出などはすべていいものばかりが頭に浮かぶから。


対照的に、今一緒にいる人はいい面が見えると同時に、どうしても悪い面が見えてしまう。


そうすると、その二人を比べた時に、どちらがいいかと言われれば記憶の中の人。


人の思い出や記憶は曖昧なもの。


すべてが正しいわけじゃない。だからやっかいなんだ。


いつまで経っても、直樹は消えない。


それどころか、どんどん濃くなって、光り輝いていくんだ。



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素直になることは難しい。


けれど、素直になれれば、相手も安心するし、自分の思いも伝わる。


それでも・・・素直になるのは難しい。



今日は少し長かったです。


どうでしたでしょうか?


明後日の金曜日は、11話です。




おはようございます。



タイトルに意味はないですw



小説は九話まで来ました。



読んでくださっている皆様がいるのでこうして連載を続けてられます。



本当にありがとうございます。



基本的に僕は面倒くさがりです。



なので、ここまで続けてこれているのはすごいなと思っていますw



アクセス数を見て、見てくれている人がいるんだなって思えるので・・・



うん。頑張れますw



水曜日は十話ですね。僕の小説にしてはかなり長いですw



区切るところがなかったので・・・少し長めになってしまいました。



そして、11話。ここで物語がやっと動き出します。



飽きかけている方もいると思いますが、ここからです!!



よろしくお願いします。



そういえば、完全に私事なのですが、クリスマスライブに行きたいと思っているんですよ。



藤田麻衣子さんという歌手の。



あまり、メジャーではないので知らない方も多いと思いますが、いい歌が多いのでぜひ聴いてみてください。



・・・じゃなくて!!



ライブって、どんなものでも騒ぐ感じになるんですかね?



バラードばかりの人なので座ってゆっくり聴けるなら行きたいなと思っているんですが・・・。



どうなんだろ・・・。



目立つ人と目立たない人、どっちが好き? ブログネタ:目立つ人と目立たない人、どっちが好き? 参加中

私は目立たない人 派!

本文はここから


目立つ人は苦手ですw



いや、友達なら全然ありなのですが、積極的に目立とうとする人は少し苦手です。



大人しい人が好きなのでww



で!!



明後日の水曜日にまた小説更新します。



よろしくお願いします。



不定期ではありますが、自分が考えた言葉紡ぎ。



載せるので、一番下まで見ていただけると嬉しいです。



そして、少しでも心に響いたら・・・なんて思っていますww



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会いたい時に会って、キスがしたいときにキスをして。


それができないからいいんだと思う。


思ったようにいかなくて、もどかしい気持ちになって、少し不安になって。


そういう感情があるから、相手を想い続けられるんだよ。

「なにが?」


当然、彼はその質問をぶつけてくる。


気持ち先行の言葉は相手には伝わりにくい。


『ごめん』それだけじゃ何もわからないんだ。


ただでさえ、言葉は不完全なものだ。


言葉だけじゃ伝わらないことだってたくさんある。それでも、今は言葉で、十分伝わる。


気持ち先行のエゴに近い言葉じゃなければ。


「昨日のことだよ。私のせいで風邪・・・引いたんだよね?」


「山口さんのせい?そんなことないよ。ただ、昨日は久しぶりの雨で寒かったから・・・」


「傘・・・」


由紀は彼の嘘で固められた言葉を強引に区切った。そして、続ける。


「なかったんだよね?もう一本」


「・・・あったよ。ちゃんと」


少しだけ間を空けた後に彼はそう言った。虚勢を張る彼。そこに何の意味があるんだろう?


「もう、いいから。知ってるんだよ。佐藤君のクラスの人から聞いたから」


「そうなんだ?」


はぁ・・・彼は一つため息をついた。


「うん。だから・・・謝りたかったんだよ」


「謝られても、あんまり嬉しくないんだけど?」


それだったら、お礼の方が良かったかな。彼は冗談交じりにそう言った。


・・・お礼の方が正しかったのか。でも、ごめんも間違ってないよね。


「じゃあ、お礼。ありがと」


改めて、もう一度。今度は彼への感謝の気持ちを電話越しに伝える。


「どういたしまして」


彼の優しい声。この言葉だけ、なぜか鮮明に耳に入ってきた。


ふと、彼の顔が浮かんだ。笑顔の彼が。


今の言葉もきっと彼は優しい笑みを浮かべて言ってくれたんだろうな。


そんなことを思った。


「じゃあ・・・電話切るね。それが言いたかっただけだから」


「わかった」


「風邪、早く治してね」


「できるだけ」


「うん。傘、いつ返せばいい?」


「そうだな・・・。明日、お願い」


「明日?風邪治ってるの?」


「多分。治ってなかったらまた電話するよ」


「わかった」


「じゃあ、また」


「うん」


ツーツーツー。


彼の最後の言葉が終わってすぐ後、間抜けな・・・寂しげな。


そんな電子音が耳元に響く。


・・・もう少し話かったな。そう思う。


と同時に、自分の気持ちに気づく。


彼の優しさ。笑顔。それらが混ざり合って、一つの感情を沸き起こさせたんだ。


その感情を胸に彼にこう告げる。


「ねぇ・・・」


ツーツーツー。


通話は切れているから彼に言葉は届かない。


それを承知で、だからこそ言える。


「好きだよ」


気持ちを込めて。




由紀はこの時初めて恋を知った。


そして、初めて告白の言葉を口にした。


それは、相手には届いていないけれど、大きな大きな・・・


一歩目だった。




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日曜日ですね。


みなさん、今日は何かご予定はありますか?


僕は、ストックを溜めるのと、他の小説を書くという作業で終わる気がします。


来週の休みはあまり暇がないので、今日やらなければ・・・。


ではでは。


明日は日常ブログです。


直樹君かっこいいなぁ・・・ww

由紀は入ったことのないクラスへ足を踏み入れる。


そして、クラスを一望した。見覚えのある彼の顔を探す。


(いないなぁ・・・)


直樹の姿はそこにはなかった。


もうすぐ五時間目が始まるというのに、どこにいるのだろうか?


「佐藤君・・・いますか?」


由紀は見知らぬ可愛らしい女の子に聞いた。すると彼女は、今日は来てませんよ。と予想もしてなかった答えを口にする。


「来てない・・・お休みってことですか?」


「はい。風邪をひいたとかで」


佐藤君、昨日傘忘れたと言って雨の中走って帰ってましたから、きっとそれだと思います。そう彼女は続けた。


「え・・・」


由紀は返す言葉を失う。


傘を忘れた・・・?


そんなことはあり得ない。昨日、直樹は由紀に傘を貸して、もう一本傘があるから。そう言った。


だから、安心してその傘を受け取ったのに・・・。


もしかして、あれは嘘だった?


一度疑えば、その疑惑は真実へと加速していく。


そうだ。直樹の行動はおかしい。もう一本あるから。そうは言ったが、実際に傘を由紀に見せたわけじゃない。


カバンを叩いただけ。ただそれだけだ。


一度頭の中を空にして、今知った事実をパズルを作るように一つずつはめていく。


・・・そっか。そんな優しい人もいるんだな。


すべてを悟り、由紀は薄く笑って、ありがとうございます。


そう軽く会釈をして教室を出る。


その後すぐに、由紀は誰もいない屋上へと上がり、彼に電話をかけた。


行動の一連すべて、頭が考えるより先に体が発した反射的なもの。


『ごめんね』と『ありがとう』


矛盾してそうでしていない、その二つの言葉を言いたかった。


初めてかける番号。かけた後に少し震える。


最初になにを言えばいいのだろうか。そんな不安から出る震え。


彼は出るだろうか。1コール。2コール。3コール。


出る気配はない。


(だよね・・・)


病気で寝ている彼はきっと電話になんか出る余裕なんてない。


10コール目くらいだろうか。由紀は、諦めて、ケイタイを閉じた。


空を見上げる。悠然と大きく厚い雲が広がっている。


上に屋根があるこの場所以外はすべて濡れている。昨日と同じくらいの雨はまるでシャワーのようで傘なしではあるけない。


ありがとう。


心の中でそう呟く。


声に出さないお礼。彼に届いただろうか。


・・・なんて。


その時だった。閉じたケイタイが着信音を鳴らした。


ビクッと由紀の体がその音に反応する。由紀はケイタイを手にとり、画面を開く。


あ・・・。そこには『佐藤直樹』と表示されていた。


彼からの電話だった。


「ふぅ・・・」


ため息を一つはく。


第一声、なんていえばいいだろうか。


ごめんね?それともありがとう?


・・・どちらでも大丈夫な気がした。だってどちらも正しいから。


そこに間違いはないから。


由紀は通話ボタンを押す。


『もしもし』


彼の声が聞こえた。風邪をひいてるせいなのか、少し声に詰まりを感じる。


「もしもし。山口です」


名前で自分を名乗るのはおかしいと思い、由紀は苗字を使った。


「うん。知ってる。つか、俺からかけたんだし」


「あ、そうだったね」


「で、どうしたの?」


彼は聞く。


「ごめん・・・って謝りたかったんだ」


由紀が選んだのは「ごめん」という謝りの言葉。




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恋人になって気になるのは先に進むペース。


だけど、本当に好きなら、一つ一つの段階を急がすに、2人、そばにいることが大切なんだ。




おはようございます。


気付けば8話ですね。もうすぐ10話です。


週に三回しか話は進んでいませんが・・・読んでくださっている方々にはホント感謝でいっぱいです。


これからも読んでいただけると嬉しいです><


次回は日曜日の7時です!