今 回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202623週最終取引日220()から24週最終取引日227()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026220()227()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026220()の円ドルレートは1ドル=155.49227()156.08なので、2026220()227()の円ドルレートの変動0.59円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 2026224()26()27()前週末比並びに前日比各0.610. 120.5円の円安・ドル高となった一方で、25()前日比0.19円の円高・ドル安となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末130()終値153.79と比べると20262月第4週最終取引日227()2.29円安・ドル高となりました。なお2026年2月23日(月)は天皇誕生日祝日に伴う取引休業日です。

 

 途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026220()155.49から227()156.08までの変動範囲の中で、2026220()155.49より円安・ドル高となる最初の取引日次にその日より円安・ドル高となる日227()156.08までそのような手順を繰り返すと25()155.9126() 156.03が該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026220()155.4925()155.9126() 156.032月第4週最終取引日である227()156.08円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202623週最終取引日220()155.49から、いわば一直線2月第4週最終取引日である227()0.59円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20262月第4週の円ドルレートは、祝日をはさんで週明け後円安・ドル高でスタート、翌取引日は一転して円高・ドル安へ反転、しかし翌取引日には円安・ドル高へ回帰、最終取引日にも引き続き3度目の小幅な円安・ドル高の到来、国内輸入企業の円売りドル買い・高市首相と植田日銀総裁の会談における首相の追加利上げに難色報道・後任日銀審議委員にリフレ派に近い候補を起用する人事案・週月末における持ち高調整の円売りドル買いなどを通して、3度の円安・ドル高円高・ドル安を上回り、最終的にはスタート時点の円ドルレートより0.59円低い円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある0.59円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、国内輸入企業などの円売り・ドル買い観測が意識され、円相場重荷となったことです。

 

 第2は、毎日新聞が「高市首相植田日銀総裁と会談した際、追加利上げに難色を示していたのが分かった」と報じたのを受け、円売りが膨らむと円は一気に下げに転じたことです。

 

 第3は、3月と6月にそれぞれ任期満了を迎える野口旭審議委員と中川順子審議委員の後任となる新たな日銀審議委員に、中央大の浅田統一郎名誉教授と青山学院大の佐藤綾野法学部教授を起用する同意人事案を政府は衆参両院に提示するなか、市場で2人の後任候補はともに金融緩和財政出動に積極的な「リフレ派」の考えに近いとの見方が広がり、日銀の早期利上げが難しくなるとして円売り・ドル買いが出たことです。

 

 第4は27日は週末と月末が重なり、来週には米国で2月米雇用統計をはじめ重要指標の発表が控えているのもあり、いったん持ち高調整円売り・ドル買いが出たことです。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202622週最終取引日213()から23週最終取引日220()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026213()220()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026213()の円ドルレートは1ドル=153.39220() 155.49なので、2026213()220()の円ドルレートの変動2.10円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 2026216()17()前週末比並びに前日比各0.050.26円の円高・ドル安となった一方で、18()19()20()前日比0.581.300.53円の円安・ドル高となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末130()終値153.79と比べると20262月第2週最終取引日213()1.70円安・ドル高となりました。

 

 途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026213()153.39から220()155.49までの変動範囲の中で、2026213()153.39より円安・ドル高となる最初の取引日次にその日より円安・ドル高となる日220()155.49までそのような手順を繰り返すと18()153.6619()154.96が該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026213()153.3918()153.6619()154.962月第3週最終取引日である220()155.49円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202622週最終取引日213()153.39から、いわば一直線2月第3週最終取引日である220()2.10円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20262月第3週の円ドルレートは、週明け後小幅な円高・ドル安でスタート、翌取引日も引き続き円高・ドル安が持続、しかし翌取引日には揺り戻しの円安・ドル高へ反転、引き続き翌取引日にも大幅な円安・ドル高が持続、最終取引日にも3度目の円安・ドル高の到来、第2次高市内閣発足後の財政規模など見極めの持ち高調整・対米投融資を受けた日経平均反発に伴う為替変動リスク回避・好調な米経済指標を受けた米金利先高観・イランと米国との関係の緊迫化・「5・10日」や3連休を控えた円売りドル買い・2024年1月以来の低さとなった生鮮食品を除く全国消費者総合物価指数上昇率による日銀早期利上げへの思惑が緩和などを通して、取引日後半3日間連続の円安・ドル高が取引日前半2日間連続の円高・ドル安を圧倒し、最終的にはスタート時点の円ドルレートを2.10円も大きく上回る円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある2.10円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、衆院選での自民党圧勝が高市政権財政規律重視の思惑を広げて、財政懸念による円売り圧力低下をさせ152円台後半まで円は買われたが、第2次高市内閣発足後の財政規模などの見極めたいとして、持ち高調整円売り・ドル買いが出たことです。

 

 第2は、トランプ米大統領は日本による5500億ドルの対米投融資の第1弾の案件を決めたと発表し、ガス発電施設を手掛ける関連株などに買いが入った日経平均反発に伴い、為替変動リスク回避目的の円売りなどが、円相場の重荷となったことです。

 

 第3は、5カ月ぶりの高水準となった202512月米住宅着工件数に加え市場予想を超える伸び率となった1月米鉱工業生産指数や、予想ほど落ち込まなかった2512月米耐久財受注額により米景気の減速懸念が和らぐなか、米連邦準備理事会(FRB)の1月開催米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で複数の参加者による将来の利上げ転換可能性への言及が明らかになり、インフレ持続はFRBの積極的利下げを困難にさせるとの思惑が広がり、米金利先高観に基づく円売り・ドル買いも出たことです。

 

 第4は、トランプ米大統領イランへの軍事攻撃に踏み切るかどうかについて「次の10日間でわかる」と述べたほか、ロイター通信はイランが軍事攻撃を受けた場合「断固として」対応するとの考えをグテレス国連事務総長らに対し示したと報じ、イランと米国との関係の緊迫化を受けて投資家が運用リスクを避ける動きを強めドル高が進んだことです。

 

 第5は、20日は事業会社の決済が集中しやすい「510」にあたるのに加え日本は3連休を控えて、国内輸入企業投資信託関連の円売り・ドル買いが出やすかったことです。

 

 第6は、総務省1月全国消費者物価指数(CPI)生鮮食品を除く総合が前年同月比2.0%上昇し、伸び率は2024年1月以来の低さだったので日銀早期利上げへの思惑が和らいだのも、円相場重荷となったことです。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202621週最終取引日26()から22週最終取引日213()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには202626()213()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。202626()の円ドルレートは1ドル=156.88213() 153.39なので、202626()213()の円ドルレートの変動3.49円高・ドル安であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 20262月9()10()12()前週末比並びに前日比各0.301.022.56円の円高・ドル安となった一方で、13()前日比0.39円の円安・ドル高となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末130()終値153.79と比べると20262月第2週最終取引日213()0.40円高・ドル安となりました。なお2026年2月11日(水)は建国記念日祝日に伴う取引休業日です。

 

 途中の行き過ぎた円高・ドル安や円安・ドル高に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。202626()156.88から213()153.39までの変動範囲の中で、202626()156.88より円高・ドル安となる最初の取引日次にその日より円高・ドル安となる日213()153.39までそのような手順を繰り返すと9日() 156.5810()155.56が該当することをグラフより読み取れます。したがって、202626()156.889()156.5810()155.562月第2週最終取引日である213()153.39円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202621週最終取引日26()156.88から、いわば一直線2月第2週最終取引日である213()3.49円高・ドル安となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20262月第2週の円ドルレートは、週明け後円高・ドル安でスタート、翌取引日も引き続き大幅な円高・ドル安が持続、祝日をはさんで翌取引日も超特大の円高・ドル安が持続、漸く最終取引日に申し訳程度の円安・ドル高の到来、高市政権の衆院選での圧倒的勝利・中国規制当局による米国債保有の抑制勧告・米雇用統計の弱さ・市場予想に届かない米小売売上高統計・三村財務官の円安けん制発言などを通して、祝日をはさんで3日間連続の円高・ドル安円安・ドル高を圧倒し、最終的にはスタート時点の円ドルレートを3.49円も大きく上回る円高・ドル安が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある3.49円高・ドル安の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、衆院選で単独3分の2超えの議席を獲得した与党自民党と日本維新の会は、参院否決法案も衆院再可決を可能とさせ、高市政権積極財政推進による景気や物価の上振れが日銀追加利上げ時期も早めるとの思惑を通じて、円買い・ドル売りを誘ったことです。

 

 第2は、米ブルームバーグ通信は関係者の話として、中国の規制当局が同国の金融機関に対して「米国債の保有を抑制するよう」勧告していると伝え、米資産の需給緩和への懸念による円買い・ドル売りが増えるとともに、外国為替市場で人民元に対してドル売りが増えたのも円相場を下押ししたことです。

 

 第3は、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長1月米雇用統計について「雇用者数についてはわずかな減少を想定しておくべきだろう」と述べたと伝わり、米労働市場の軟化を示す結果が出るとの思惑による米連邦準備理事会(FRB)利下げ観測も、円買い・ドル売りを誘ったことです。

 

 第4は202512月米小売売上高は前月比横ばいで市場予想に届かず、米経済の減速を示す内容と受け止められ米長期金利が低下し、円買い・ドル売りが増えたことです。

 

 第5は、1月米雇用統計の内容は米労働市場が好調といえるほどではないとの見方により、円買い・ドル売りが膨らんだことです。

 

 第6は、三村財務官レートチェックの観測に対し「お答えするつもりはない」と語りつつ、円安進行への対応に関しては「一切ガードは下げていない 」とも述べ、円安修正が進むなかでもけん制姿勢を緩めない当局介入の思惑や、衆院選の前に積み上がっていた円売り・ ドル買い持ち高を解消する投機筋の動きも、円相場押し上げたことです。

 今回のLink MEは特別編として「レッツ経済学国際収支統計の仕組み(1)」に引き続き、「レッツ経済学国際収支統計の仕組み(2)」を掲載します。金融収支について解説します。

 

 2026年1月13日に財務省は2025年11月の国際収支統計速報を発表し、その内容は以下の表の如くでした。

 

 財務省ホームページ(https://www.mof.go.jp)に掲載されている国際収支統計の用語解説を用いながら、今回は金融収支について解説します。

 

 金融収支は金融資産にかかる居住者と非居住者間の債権・債務の移動を伴う取引の収支状況で、直接投資、証券投資、金融派生商品、その他投資及び外貨準備の合計から成ります。

 

 直接投資は内外企業による他企業買収や工場建設などの長期的な投資、証券投資は短期的な株式売買、金融派生商品は先物取引・オプション取引・スワップ取引などを指し株式・債券・為替・金利などの「原資産」の売買ではなく将来の価格や売買の権利に関する取引、外貨準備は国が保有する米ドル・ユーロ・金などの流動性の高い対外資産です。

 

 財務省が1月13日発表した2025年11月の国際収支統計(速報)によると、金融収支は4兆1713億円の黒字で、黒字額は前年同月から74%増え、現行の国際収支統計でさかのぼれる1996年以降の11月としては過去最大でした。証券投資の赤字額の大幅減少とその他投資の赤字から黒字への転換が、金融収支の大幅黒字に寄与しました。

 

 直接投資は2兆2305億円の黒字でしたが、黒字幅が前年同月より587億円減少しました。

 

 証券投資は4434億円の赤字でしたが、前年同月と比べると赤字幅が1兆385億円減少しました。

 

 金融派生商品は1兆46億円の黒字で、前年同月と比べると1414億円黒字額が増加しました。

 

 その他投資は5447億円の黒字で、前年同月は1124億円の赤字から黒字へ転換しました。

 

 外貨準備は6808億円の黒字で、前年同月より黒字幅が253億円減少しました。

 

 次回の「国際収支統計の作成方法」で詳しく解説しますが。国際収支統計は複式簿記の考え方に基づいて作成されるので、貸方と借り方に記入される取引額の合計は等しくなり、経常収支+資本移転等収支 = 金融収支、が成立します、しかし、現実には各対外取引の報告が、財・サービス取引ではメーカーなど、金融取引では金融機関などによって当該政府当局へ行われるので上記の式は成立せず、経常収支+資本移転等収支+誤差脱漏 = 金融収支、という式が成立します。誤差脱漏が4709億円という数字は財・サービス取引側の把握額が金融取引のそれに比べて少なかったということを死しています。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202615週最終取引日130()から21週最終取引日26()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026130()26()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026130()の円ドルレートは1ドル=153.7926() 156.88なので、2026130()26()の円ドルレートの変動3.09円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 202622()3()4()5()が4日間連続で前週末比並びに前日比各1.010.521.020.69円の円安・ドル高となった一方で、6()前日比0.23円の円高・ドル安となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末130()終値153.79と比べると20262月第1週最終取引日26()3.09円安・ドル高となりました。

 

 途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026130() 153.79から26()156.88までの変動範囲の中で、2026130() 153.97より円安・ドル高となる最初の取引日次にその日より円安・ドル高となる日26() 156.88までそのような手順を繰り返すと2() 154.883()155.404()156.42が該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026130()153.792()154.883()155.404()156.422月第1週最終取引日である26()156.88円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202615週最終取引日130()153.79から、いわば一直線2月第1週最終取引日である26()3.09円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20262月第1週の円ドルレートは、週明け後大幅な円安・ドル高でスタート、翌取引日からも3日間連続で円安・ドル高が持続、漸く最終取引日に揺り戻しの申し訳程度の円高・ドル安へ反転、高市首相の円安容認発言・衆院選での与党単独過半数越え予想・米連邦準備理事会(FRB)議長の後任としてのウォーシュ元FRB理事指名・米サプライマネジメント協会景況感指数による米景気の底堅さ・高市トレードによる日経平均株価上昇・ベッセント米財務長官の強いドル政策支持発言などを通して、4日間連続の円安・ドル高円高・ドル安を圧倒し、最終的にはスタート時点の円ドルレートを3.09円も大きく下回る円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある3.09円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、高市首相は「外為特会(外国為替資金特別会計)の運用が今ホクホク状態だ」「円安だから悪いって言われるが、輸出産業にとっては大チャンスだ」などと語り、市場では円安進行を容認したと受け止められ、円売り・ドル買いが増えたことです。

 

 第2は、朝日新聞が衆院選の中盤情勢について「自民党は単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢いで日本維新の会とあわせて与党として300議席超をうかがう」などと報じ、与党が大きく議席を伸ばせば高市首相の掲げる積極財政を後押しするとの思惑も、円売り・ドル買いにつながったことです。

 

 第3は、トランプ米大統領パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の後任としてウォーシュ元FRB理事を指名、ウォーシュ氏FRBの独立性を重視しているとみられるほか、他の候補に比べ利下げに慎重との見方が多く、対円でドル買い戻しの動きが広がったのも円相場の重荷となったことです。

 

 第4は、米サプライマネジメント協会(ISM) 1月米製造業景況感指数が52.6と好不況の分かれ目50を上回り、米景気が底堅く推移しているとしてFRB早期利下げ観測が和らいだのを受け、米長期金利は上昇し円相場下押ししたことです。

 

 第5は、米景気の底堅さや円安進行及び衆院選での与党勝利の観測により、『高市トレード』を見越した先回り買いの動きなどが重なって、日経平均株価が最高値を更新し投資家が運用リスクをとる姿勢を強めていると受け止められたのも、「低リスク通貨」円重荷だったことです。

 

 第6は、ベッセント米財務長官が米下院金融サービス委員会の公聴会で変わらぬ強いドル政策支持を重ねて表明し、市場では米政権の過度なドル安否認姿勢 が改めて意識され円売り・ドル買いが優勢だったことです。

 

 第7は、市場予想を上回った米サプライマネジメント協会(ISM)1月米非製造業(サービス業)景況感指数米景気の底堅さを意識させたのも、円売り・ドル買いを後押ししたことです。