今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た2026年6月第2週最終取引日6月12日(金)から6月第3週最終取引日6月19日(金)の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。
日次とは、1日ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場の日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33円のように幅で表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値、円高・ドル安の数値が使用されます。
グラフには2026年6月12日(金)~6月19日(金)までの日次データが青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値が北(南)方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026年6月12日(金)の円ドルレートは1ドル=160.27円、6月19日(金)161.31円なので、2026年6月12日(金)~6月19日(金)の円ドルレートの変動は1.04円の円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。
2026年6月15日(月)・17日(水)が前週末比並びに前日比各0.15、0.04円の円高・ドル安となった一方、16日(火)・18日(木)・19日(金)が前日比各0.10、0.41、0.72円の円安・ドル高となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末5月29日(金)終値159.26円と比べると、2026年6月第3週最終取引日6月19日(金)は2.05円の円安・ドル高となりました。
途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026年6月12日(金)160.27円から6月19日(金)161.31円までの変動範囲の中で、2026年6月12日(金)160.27円より円安・ドル高となる最初の取引日、次にその日より円安・ドル高となる日、6月19日(金)161.31円までそのような手順を繰り返すと、6月18日(木)160.59円のみが該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026年6月12日(金)160.27円、18日(木) 160.59円と6月第3週最終取引日である6月19日(金)161.31円を結ぶ薄茶色のグラフが傾向線となります。
2026年6月第2週最終取引日6月12日(金)160.27円から、いわば一直線で6月第3週最終取引日である6月19日(金)に1.04円の円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。
2026年6月第3週の円ドルレートは、週明け後円高・ドル安でスタート、ところが翌取引日には円安・ドル高へ反転、しかし翌取引日には再びかすかな円高・ドル安へ回帰、また一転して翌取引日には2度目の円安・ドル高へ回帰、最終取引日には引き続き3度目の円安・ドル高の到来、米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き決定や参加者半数の利上げ見通し・米半導体株高や米国とイランによる戦闘終結覚書の正式署名を受けた日本株高などを通して、円高・ドル安と円安・ドル高が目まぐるしく交互するなか最終的にはスタート時点の円ドルレートを1.04円下回る円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある1.04円の円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。
第1は、米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとともに、参加者らの政策金利見通し(ドットチャート)ではウォーシュFRB議長を除く18人の参加者のうち9人が年内に0.25%以上の利上げを見込んでいるとわかり、26年末の政策金利見通しの水準も切り上がり金融引締に前向きな「タカ派」だと受け止められたので、日米金利差拡大が意識され円売り・ドル買いが広がったことです。
第2は、米半導体株高や米国とイランによる戦闘終結覚書の正式署名を受け、投資家心理が強気に傾き日経平均株価が大きく上昇し、終値では初めてなる7万円台で取引を終えた日本株高に基づく投資家が含み益の為替変動リスク回避目的の円売りが出たとの見方があったことです。




