今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た2026年7月第1週最終取引日7月3日(金)から7月第2週最終取引日7月10日(金)の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。
日次とは、1日ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場の日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33円のように幅で表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値、円高・ドル安の数値が使用されます。
グラフには2026年7月3日(金)~7月1日(金)までの日次データが青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値が北(南)方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026年7月3日(金)の円ドルレートは1ドル=160.77円、7月10日(金)161.69円なので、2026年7月3日(金)~7月10日(金)の円ドルレートの変動は0.92円の円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。
2026年7月6日(月)・8日(水)・9日(木)が前週末比並びに前日比各1.39、0.25、0.13円の円安・ドル高となった一方、7日(火)・10日(金)が前日比各0.20、0.65円の円高・ドル安となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末6月30日(火)終値162.25円と比べると、2026年7月第2週最終取引日7月10日(金)は0.56円の円高・ドル安となりました。
途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026年7月3日(金)160.77円から7月10日(金)161.69円までの変動範囲の中で、2026年7月3日(金)160.77円より円安・ドル高となる最初の取引日、次にその日より円安・ドル高となる日、7月10日(金)161.69円までそのような手順を繰り返すと、該当する取引日がないことをグラフより読み取れます。したがって、2026年7月3日(金)160.77円と7月第2週最終取引日である7月10日(金)161.69円を結ぶ薄茶色のグラフが傾向線となります。
2026年7月第1週最終取引日7月3日(金)160.67円から、いわば一直線で7月第2週最終取引日である7月10日(金)に0.92円の円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。
2026年7月第2週の円ドルレートは、週明け後大幅な円安・ドル高でスタート、しかし翌取引日には揺り戻しの小幅な円高・ドル安へ反転、ところが翌取引日からは再び2日間連続で小幅な円安・ドル高へ反転、最終取引日には2度目の円高・ドル安が到来、円安・ドル高と円高・ドル安が目まぐるしく交錯するなか、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ転換への思惑・高市早苗政権による日銀の利上げに対するけん制などを通して、最終的にはスタート時点の円ドルレートを0.92円した回る円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある0.92円の円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。
米経済が減速するリスクは乏しく年内に米連邦準備理事会(FRB)が利上げへ転換するという思惑は依然として根強い一方で、高市早苗政権による日銀の利上げに対するけん制臆測のくすぶりに基づく、日米金利差の拡大観測や日銀の利上げが後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」の懸念を通じた円売り・ドル買いが優勢だったことです。




