今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202634週最終取引日327()から4月第1週最終取引日43()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026327()43()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026327()の円ドルレートは1ドル=159.9443()159.59なので、42026327()43()の円ドルレートの変動0.35円高・ドル安であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 2026330()31()41()3日間連続の前週末比並びに前日比各0.170.150.83円の円高・ドル安となった一方で、2()3()2日間連続の前日比各0.770.03円の円安・ドル高となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末331()終値159.62と比べると20264月第1週最終取引日43()0.03円高・ドル安となりました。

 

 途中の行き過ぎた円高・ドル安や円安・ドル高に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026327()159.94から43()159.59までの変動範囲の中で、2026327()159.94より円高・ドル安となる最初の取引日次にその日より円高・ドル安となる日43()159.59までそのような手順を繰り返すと330()159.7731()159.62が該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026327()159.9430()159.7731()159.624月第1週最終取引日である43()159.59円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202634週最終取引日327()159.94から、いわば一直線4月第1週最終取引日である43()0.35円高・ドル安となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20263月第5週・4月第1週の円ドルレートは、週明け後円高・ドル安でスタート、翌取引日からも引き続き2日間連続の円高・ドル安、しかし翌取引日には揺り戻しの円安・ドル高へ反転、最終取引日にも引き続きかすかな円安・ドル高が持続、片山さつき財務相や三村淳財務官らによる投機的動きへの対抗措置発言に基づく為替介入への警戒・トランプ大統領の戦争終結用意発言による有事のドル買いの一服などを通して、3度の円高・ドル安が2度の円安・ドル高を上回り、最終的にはスタート時点の円ドルレートより0.35円高い円高・ドル安が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある0.35円高・ドル安の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、財務省の三村淳財務官が「原油先物市場に加え為替市場においても投機的な動きが高まっているとの声が聞かれる」と説明し、「そろそろ断固たる措置も必要になる」と語るとともに、尾崎正直官房副長官も「為替が国民生活や経済に与える影響も踏まえてあらゆる方面で万全の対応を取る所存だ」と語っており、一段と円安が進めば為替介入が実施されるとの思惑が強まり、円買い・ドル売りを誘ったことです。

 

 第2は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は「トランプ氏が側近に対しホルムズ海峡を閉鎖させたままでも戦争を終結させる用意があると述べた」と報じ、衝突が収束に向かうとの期待により「有事のドル買い」が一服し、円売り・ドル買い持ち高を解消する動きに基づく円買い・ドル売りが増えたことです。

 

 第3は、片山さつき財務相は閣議後記者会見で原油先物市場だけではなく為替市場の動向も「投機的になっている」と指摘し、今後について「あらゆる方面で万全な対応をとる」と語ったのに加え、城内実経済財政相も為替市場の動向を高い緊張感をもって注視する姿勢を示したので、日本政府・日銀による円買い為替介入への警戒も円相場を支えたことです。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202633週最終取引日319()から34週最終取引日327()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026319()327()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026319()の円ドルレートは1ドル=159.20327()159.94なので、42026319()327()の円ドルレートの変動0.74円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 2026323() 25()26()27()前週末比並びに前日比各0.380.640.360.45円の円安・ドル高となった一方で、24()前日比1.09円の円高・ドル安となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末227()終値156.08と比べると20263月第4週最終取引日327()3.86円安・ドル高となりました。

 

 途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026319()159.20から327()159.94までの変動範囲の中で、2026319()159.20より円安・ドル高となる最初の取引日次にその日より円安・ドル高となる日327()159.94までそのような手順を繰り返すと23()159.58円のみが該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026319()159.2023() 159.583月第4週最終取引日である327()159.94円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202633週最終取引日319()159.20から、いわば一直線3月第4週最終取引日である327()0.74円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20263月第4週の円ドルレートは、週明け後円安・ドル高でスタート、しかし翌取引日には揺り戻しの大幅な円安・ドル高へ反転、翌取引日からは2日間連続の円安・ドル高、最終取引日にも引き続き円安・ドル高が持続、米国とイランの和平交渉の行き詰まり・原油価格の高値圏推移による日本の貿易赤字拡大や交易条件悪化への思惑・米地上部隊1万人追加派遣の検討などを通して、4度の円安・ドル高円高・ドル安を上回り、最終的にはスタート時点の円ドルレートより0.74円低い円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある0.74円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、米国が仲介役のパキスタンを通じて提示した15項目の停戦条件についてイラン側が「過度な要求」であるとして拒否する一方、イラン側は戦闘終結に向けてホルムズ海峡の主権承認や賠償金の支払いなどを求めるとイラン国営放送は報じたので、和平交渉の進展が難しいとの見方を受け、基軸通貨で信用力が高いとされるドルに対円で「有事の買い」が入ったことです。

 

 第2は、ニューヨーク原油先物市場WTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物は1バレル93~95ドル台まで上昇する場面が出て、原油価格の高値圏推移により日本の貿易赤字拡大や交易条件悪化への思惑も、円相場の重荷となったことです。

 

 第3は、イランは米国が示した和平計画を拒否し、トランプ米大統領は合意しなければイランがさらなる攻撃に直面すると警告したのに加え、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版が「米国防総省による中東への地上部隊1万人追加派遣の検討」を報じたので、中東情勢の緊迫が速やかに解消されないとの懸念に基づき対円でドル買いが広がったことです。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202632週最終取引日313()から33週最終取引日319()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026313()319()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026313()の円ドルレートは1ドル=159.42319()159.20なので、2026313()319()の円ドルレートの変動0.22円高・ドル安であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 2026316()17()18()が3日間連続で前週末比並びに前日比各0.140.060.46円の円高・ドル安となった一方で、19()前日比0.44円の円安・ドル高となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末227()終値156.08と比べると20263月第3週最終取引日319()3.12円安・ドル高となりました。なお2026年3月20日(金)は春分の日祝日に伴う取引休業日です。

 

 途中の行き過ぎた円高・ドル安や円安・ドル高に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026313()159.42から319()159.20までの変動範囲の中で、2026313()159.42より円高・ドル安となる最初の取引日次にその日より円高・ドル安となる日319()159.20までそのような手順を繰り返すと316()159.2817()159.22が該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026313()159.4216()159.2817()159.223月第3週最終取引日である319()159.20円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202632週最終取引日313()159.42から、いわば一直線3月第3週最終取引日である319()0.22円高・ドル安となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20263月第3週の円ドルレートは、週明け後円高・ドル安でスタート、引き続き翌取引日からも2日間連続で円高・ドル安が持続、最終取引日にようやく円安・ドル高へ反転、片山さつき財務相の円相場下落について断固たる措置姿勢発言・海外勢を中心とした介入に対する準備への思惑などを通して、3度の円高・ドル安円安・ドル高をわずかに上回り、最終的にはスタート時点の円ドルレートより0.22円高い円高・ドル安が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある0.22円高・ドル安の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 片山さつき財務相は参院予算委員会で中東情勢の緊迫化に伴う円相場の下落について「水準にはコメントできない」としたうえで、「最大限の緊張感を持って断固たる措置を含めてそういう姿勢でいる」との認識を示した発言が伝わると、政府介入に踏み切る可能性が意識されたのに加え、足元で円相場は節目の160円をうかがう動きになるなか、海外勢を中心に「そろそろ介入に備えた方がよい」といった思惑が、円買いにつながったことです。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202631週最終取引日36()から32週最終取引日313()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには202636()313()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。202636()の円ドルレートは1ドル=157.52313()159.42なので、202636()313()の円ドルレートの変動1.90円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 202639()11()12()13()前週末比並びに前日比各0.930.910.500.64円の円安・ドル高となった一方で、10()前日比1.14円の円高・ドル安となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末227()終値156.08と比べると20263月第2週最終取引日313()3.34円安・ドル高となりました。

 

 途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。202636()157.52から313()159.42までの変動範囲の中で、202636()157.52より円安・ドル高となる最初の取引日次にその日より円安・ドル高となる日313()159.42までそのような手順を繰り返すと39()158.4512()158.78が該当することをグラフより読み取れます。したがって、202636()157.529()158.4512()158.783月第2週最終取引日である313()159.42円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

 202631週最終取引日36()157.52から、いわば一直線3月第2週最終取引日である313()1.90円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20263月第2週の円ドルレートは、週明け後円安・ドル高でスタート、翌取引日には一転して大幅な円高・ドル安へ反転、しかし翌取引日からは2日間連続の円安・ドル高へ回帰、最終取引日にも4度目の円安・ドル高が持続、米国イスラエル対イラン戦争の長期化・原油先物価格の高騰・有事のドル買い・日本の貿易赤字拡大への思惑などを通して、4度の円安・ドル高円高・ドル安を上回り、最終的にはスタート時点の円ドルレートより1.90円低い円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある1.90円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1はイランが完全かつ決定的に敗北するまで我々は決して手を緩めない」とのヘグセス米国防長官発言や、「イランによるホルムズ海峡での機雷敷設の開始」との米CNNテレビ報道は、エネルギー資源の大半を輸入する日本経済の下押し懸念を強め円売り・ドル買いが優勢となったことです。

 

 第2は、国内輸入企業円売り・ドル買い観測も円相場を下押ししたことです。

 

 第3は、中東に展開する米国系金融機関を攻撃対象にするとのイランの表明が報じられ、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡での船舶攻撃の継続も伝わるなか、トランプ米大統領

イランへの軍事作戦がまもなく終了との見解を示したものの、衝突収束の見通しは立たず原油供給への不安が広がったのを受け、ニューヨーク原油先物相場は一時1バレル95ドル台まで上昇し、信用力が高い基軸通貨ドルへの「有事買い」の持続とエネルギー輸入の大半を中東に頼る日本の貿易赤字拡大への思惑に基づき、円売りが出たことです。

 

 第4は、イランの新しい最高指導者であるモジタバ・ハネメイ師エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を継続する方針を示したのを受け、戦争の長期化により原油先物相場が急騰し再び1バレル100ドル台に接近したので、比較的安全資産ドル買いが集まったことです。

 今回のLink MEは特別編として経済コラム「先週の円ドルレート」を掲載します。日末値変化で見た202624週最終取引日227()から31週最終取引日36()の円ドルレート変動の原因を、東京外国為替市場の日次データを用い、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき解説します。

 

 日次とは、1ごとのデータであることをそれぞれ意味しています。東京外国為替市場日次データは、午後5時の取引終了時点での円ドルレート終値となります。円ドルレート終値は、1ドル=144.31円~144.33のようにで表示されます。幅ではなく1つの数字で表示する場合は、1ドル=144.31円と小さい数値円高・ドル安の数値が使用されます。

 

 グラフには2026227()36()までの日次データ青の折れ線で記載されています。縦軸の円ドルレートの数値()方向へ行くほど小さ(大き)くなるように、言い換えると円高・ドル安(円安・ドル高)になるように、描かれています。2026227()の円ドルレートは1ドル=156.0836()157.52なので、2026227()36()の円ドルレートの変動1.44円安・ドル高であったことが、グラフから読み取れます。

 

 

 202632()3()4()6()前週末比並びに前日比各0.900.430.030.27円の円安・ドル高となった一方で、5()前日比0.19円の円高・ドル安となったことをグラフから読み取れます。その結果、2026年先月末227()終値156.08と比べると20263月第1週最終取引日36()1.44円安・ドル高となりました。

 

 途中の行き過ぎた円安・ドル高や円高・ドル安に戻った日を以下のように除外して、傾向線を求めます。2026227()156.08から36()157.52までの変動範囲の中で、2026227()156.08より円安・ドル高となる最初の取引日次にその日より円安・ドル高となる日36()157.52までそのような手順を繰り返すと32()156.083()157.414()157.44が該当することをグラフより読み取れます。したがって、2026227()156.0832()156.083()157.414()157.443月第1週最終取引日である36()157.52円を結ぶ薄茶色のグラフ傾向線となります。

 

  202624週最終取引日227()156.08から、いわば一直線3月第1週最終取引日である36()1.44円安・ドル高となったと想定したのが、傾向線です。

 

 20263月第1週の円ドルレートは、週明け後3日間連続の円安・ドル高でスタート、その後一転して円高・ドル安へ反転、しかし最終取引日には4度目の円安・ドル高の到来、米国イスラエル対イラン戦争による原油価格高止まりがもたらす日本経済への下押し圧力や日本の貿易赤字拡大観測・中東情勢の緊迫化に伴う日銀利上げ時期の遅れ・原油高が及ぼすインフレ圧力や米労働市場の底型さによる米利下げ観測の後退などを通して、4度の円安・ドル高円高・ドル安を上回り、最終的にはスタート時点の円ドルレートより1.44円低い円安・ドル高が支配する循環的変動となりました。このような傾向線の背後にある1.44円安・ドル高の原因を、日経新聞電子版マーケット欄為替・金融記事に基づき検討すると、以下のようになります。

 

 第1は、米国イスラエルは2月28日にイラン攻撃を開始し、イラン最高指導者のハメネイ師が死亡したと伝えられたので、投資家の運用リスク回避の動きが強まり信用力が高い基軸通貨ドル買いが優勢だったことです。

 

 第2は、米国イスラエルイランを攻撃するなか、イランはエネルギー輸送の要塞であるホルムズ海峡を事実上封鎖したので、中東産原油供給が滞るとの懸念を通じて原油先物相場が大幅に上昇し、原油価格が高止まりすれば国内経済に下押し圧力がかかるとの見方や、エネルギー輸入の大半を中東産原油に頼る日本貿易赤字拡大観測が実需の円売り・ドル買いを促したことです。

 

 第3は、氷見野日銀副総裁は金融経済懇談会で「物価基調が今後2%で安定していく過程で中立金利に近づける金融政策を運営する」などと述べ、さらに中東情勢の緊迫化をめぐり「状況を注視していきたい」と話したので、利上げ時期を遅らせイラン情勢を巡る国内への影響を日銀は見極めるのではないかとの思惑も、円相場重荷となったことです。

 

 第4は、トランプ米大統領イランでの軍事作戦について「予測していた4〜5週間よりはるかに長期にわたって実行する能力がある」と表明したので、早期停戦に向かうとの思惑が後退し中東情勢が一段と悪化するとの見方により、円売り・ドル買いが出たことです。

 

 第5は中東の戦火拡大を受け、米原油先物市場WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近4月物は一時1バレル82ドル台と期近物として2024年7月以来の高値を付けるなか、原油高インフレ圧力を強めるとともに、週間米新規失業保険申請件数が市場予想に届かず米労働市場が底堅さを維持しているとの見方も、米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測を後退させ円売り・ドル買いを促したことです。