心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。
今回は、「思うだけで現実が変わるシリーズ」②です。
前回、「なぜ思うだけで現実が変わるのか?」シリーズ①といたしまして、「「愛されて当然」と思うだけで、自分史上最高の彼がやってくる。」をお読みくださいましたO様からの奇跡体験談をご紹介させていただきながら、
思うだけで現実が変わる人は、どう思い、どう現実を変えているのか?
をお伝えさせていただきました。
前回の記事はこちらです
自分の苦しみに気づき、「もうそれをしないでいい」と自分に許可し、自分を褒められるようになった結果、アッというまに現実が変わった・・・という素晴らしい体験談でしたね。
でも、ここで、今日はもう一歩、踏み込んでみたいと思います。
今回のテーマは、「そうは言っても、どうやったってポジティブなことをなかなか思えない」というケースです。
たとえば、前回のO様の場合は、
「自分が無理をしていることに気づき」
「もうやめていいと決断し」
「自分が頑張っていたことを認めた」
「そして、頑張っていた自分を心から褒められるようになった」
その結果、現実が変わったというプロセスでした。
マリアージュスクールの受講生の皆様は、こうして多くの方が、最終的に「自分を褒める=自尊心を持つ」というところに行き着き、現実を変えてくださっています。
しかし、一方で、「なかなか自分のことをイイだなんて思えない」という方もいらっしゃるんですね。
そして、
「苦しかった感情をなかなか手放せない」
「自分がイヤなことばかり考えてしまって、そこから抜け出せない」
「どうしても、自分をいじめた相手のことばかり考えてしまい、恨みから抜け出せない」
「自分をいじめた奴が幸せになっていることを思うと、嫉妬で気が狂いそう」
・・・と、自分を認めようと思っても認められない、ネガティブな想いを手放せない、そこから抜け出せないし、この思考を止められない・・・というケースも伺います。
実は、これは不思議なことではありません。
私自身もそういった時間を長いこと経験してきました。
ポジティブとか、自分を愛する、大切にする、ネガティブな想いを手放す、憎しみを手放す、過去のことを愛に変える、自分が愛を与えられるようになる、キラキラした自分になる・・・
こうした言葉をまったく受けつけない、見れば見るほどポジティブな言葉や想いに拒絶反応が出てしまい、そういうことが軽く薄っぺらく思えてしまったり、イヤだと思う時期もありました。
憎しみから抜け出すことができず、他人への嫉妬や、自己卑下、そんな気持ちからどうしても抜けられませんでした。
苦しい現実を引き寄せてしまうのは、自分の中にこうしたネガティブな感情があるからだということも分かっていました。
でも、どうしても変えられなかったんですね。
しかし、ネガティブな感情があることに気づいているからといって、ただネガティブな感情なくそうとするのは、実は間違いだったんです。
なぜなら、ネガティブな感情でさえも、それを「自分が持ちたくて持ったもの」ではないからなんです。
よく、「感情のコントロールをしましょう」という話がありますが、感情は本来、コントロールなんてなかなかできないんですね。
本当に死ぬほど苦しい思いをしてしまったとしたら、押さえつけようとしても、その気持ちが湧き上がってしまう・・・。
それは、「心がある人間」として当然のことです。
そこにブレーキをかけようとか、苦しく思わないようにしようなど思ったとしても、それは、無理な話だったんです。
だから、こうしたことを、実はしなくていいんですね。
では、どうやったらこのネガティブな感情を変えていくことができるのでしょうか?
それはたったひとつ、実はとても簡単なことでした。
「私は、こんな気持ちを持って、こんな気持ちのまま生きたいわけではなかった」ということに気づくということでした。
例えば、人に嫌味を言ってしまったり、人を妬んでしまう自分がいる。
こんな時は、妬んでいるな・・・苦しいな・・・ということを受け入れて抱きしめてあげる前に、
「本当はこんな思いをわざわざしたくなかった。にもかかわらず、こんな思いをするような苦しい状況に追い込まれてしまったんだ」
と、しっかりと「私はこんな思いをずっと抱えなければならないほど、過酷な環境に生まれなければならなかったんだ」と、被害者であることを感じてあげたのです。
わざわざ、人に嫉妬するような人生を歩むのではなく、本当ならば、自分に自信を持って、私だって輝いて、愛されて、最初から楽に大切にされて生きていたかった。
でも、それができないくらい、過酷な状況に居なければならなかったんだ。
子供だったからこそ、そこから逃げることもできなかった。
その結果、私はその環境で必死に生きることしかできず、そこに適応することでしか生きられなかった。
その結果、不幸でいることや、否定されることが当然だと受けいれるしかなかったんだ。
そして、そのまま大人になってしまった・・・。そして、嫉妬や自己否定や諦め、憎しみ、苛立ち・・・こうしたネガティブな想いにまみれて生きることになってしまった。
でも、本当はそんなふうに生きたくなかった。
こうやって、はっきりと感じてあげたのです。
こうして一つ一つ、ネガティブな思いを持ちたくないのにネガティブな思いを持たざるを得なかった、その自分に対して理解を示してあげる、優しい言葉をかけてあげる、愛情を与えてあげる・・・
こうすることで、ようやく、自分に対して労りの気持ちや愛情、理解、承認といったポジティブな思いを持てるようになっていきました。
「ネガティブな想いを持ちたくないのに、そんなことを思うしかなかったんだね」
この言葉を自分に伝えているとき、私たちは決してネガティブな状態ではありません。
自分という傷ついた存在を心から慈しみ、受け止めてあげようとする気持ちに溢れています。
この愛は果たしてネガティブでしょうか?
そうではありませんよね。
こうしてほんの少し「気持ちの角度」を変えてあげるだけで、自分の中のネガティブな気持ちは変えていくことができます。
ネガティブなことを思ってしまうたびに、「ああ、本当はこうしたいわけじゃないね」と優しく包んであげる・・・。
許せない自分を許す、理解という愛。
嫉妬する自分を許す、理解という愛。
苛立つ、憎む自分を許す、理解という愛。
こうすることで、現実もこの「包み込む愛」にふさわしい、「理解される」「受けいれられる」「共感される」「味方になってもらえる」現実へと変わっていくのです。
ただの言葉ではなく、ネガティブな気持ちの背景にある本音に気づいてあげること・・・。
どんなネガティブな感情でさえも、それはあなたの本質ではありません。
「それをしたくない」「そこにいたくない」「それを思いたくない」
「でも、そう思わざるをえなかった、そう考えざるをえなかった、過酷な中で生きてきた自分がいる」
理解とは、愛です。
こうしてあなたという存在を、愛を持って理解してさしあげてほしいと思います。
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