心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。
恋愛に苦しんでしまう女性の悩みに多いのが、「同じような自分を不幸にする人ばかりと出逢ってしまう」というもの。
最高に幸せな恋をしたい、そして大切に愛されたい…
そう願いながらもなぜか「そういう自分を大事にしてくれる男性と出会えない」。
あの子は大切にされているのに、なぜ私はどんなに頑張っても大事にしてくれる男性とめぐり会えないんだろう…。
本日は、こうした「自分だけが頑張ってしまい、犠牲になってしまう」という恋愛パターンを改善するために、いつもよりもカウンセリング的なアプローチ方法をお伝えしていきたいと思います。
私たちが苦しくても頑張ってしまうとき、そこには無意識に「自分が犠牲になって苦しんだとしても、自分が頑張れば、何かが改善するかもしれない」という悲痛な思い込みが存在していることがあります。
これは、責任を背負いすぎる在り方ですし、「周囲の人の機嫌まで自分がなんとかとらなければならない」という重荷の背負い方なんですが、実はこうした考えを持ってしまう方は少なくないんですね。
特に、子供時代、家族が不機嫌だったり、常に荒れていた…だからこそ、自分がなんとかバランスをとって、その場を和ませなければならないとか、いい子になれば母親もきっと笑ってくれる、などの環境にいた方ほど、こうした「他人をしょいこむ人生」を送ってしまいがちなんですね。
恋愛でも、人間関係でも、こうして「自分だけが頑張れば相手が変わってくれる」という考えがベースにあると、常に自分ばかりが犠牲になる関係を作りがちです。
なぜなら、自尊心をベースに持っている人は、他者の責任と自分の領域をきちんと切り分けられているために、
誰かが機嫌悪くなったとき、「あれ?私は何もしてないのに、急に不機嫌になって変な人だな」と、「相手に問題がある」ということを感じられるんですね。
実はこれは、健全な境界線の引き方です。
けれど、しょいこむことが癖になっていると、相手が突然機嫌が悪くなり、かつ、まったく自分に悪いところがなかったとしても、
「相手が機嫌悪くなった、どうしよう、私が足りていなかったかも知れない。だから相手をもっと喜ばせるために、私はもっともっと相手にサービスして、もっと相手に笑ってもらえるように頑張ろう!」
というように、相手の問題点を見抜けないばかりか、相手の不機嫌さも自分の責任にして、相手の存在を背負い込んでしまうのです。
ここで重要なポイントが、こうした「相手をしょいこむパターン」というのは、本当に自動的に、無意識にやってしまっている、ということなんですね。
相手が機嫌が悪くなる。ここで、自尊心がある人ほど、「あれ?なんか変わった?おかしいな」ということをワンクッション考えて、そして相手に尋ねてみたり、「何か変だから離れよう」と思考することができるのですが、
しょいこむパターンの方は、機嫌が悪くなった瞬間に、恐れや自責の念が出てきてしまい、「あああ!ごめんなさい!私が悪かったの!」「どうしよう、なんとか機嫌をとらなきゃ!」というように、思考を挟むスキもなく、相手に与え始めてしまうのです。
ここでお気づきでしょうか?
こうしたしょいこむパターンを変えるためには、実は大きなことをするのではなく、「自分を瞬時に責めずに、少しだけ考えるスキを作る」ということで変えていくことができるんですね。
そして、こうした自動パターンになっているということは、自分が今までの人生で、「相手が悪いかも知れない、相手にも問題があるのかもしれない」ということを考える思考癖を作ってこなかったということです。
そのため、自動的に相手に反応し続ける、相手に振り回される人生になっていたんですね。
ですので、具体的に改善するためには、「本当はそれは自分の落ち度なのかどうか?」を丁寧に考える癖をつけていくこと、落ち着いた状態で、考えるということに慣れていくレッスンをすることが大事なのです。
ですので、もしもこうした傾向があるな、いつも犠牲になってしまっているな、理不尽なことでもつい頑張って相手のタメにばかり頑張ってしまっているな…という方は、
新しい癖を身につけるレッスンのために、過去の記憶を思い出しながら、「それは本当に私の問題?」というように考えてみましょう。
例えば、男性に対して尽くしすぎて、でも感謝もされずいつも振り回されてきた…という過去があったとしたら、
自分は自分なりに頑張ってきたし、愛情をせいいっぱい表現してきた。でも、二人の関係が改善しなかったのは、それは本当に「私だけの問題だろうか?」と、具体的に過去を思い出しながら、考えてみます。
すると、男性側も実はわがままだったり、普通の人よりもずっと思いやりが無かったり、精神的に未熟で人のせいにする人だったり…という相手の問題点が見えてくるかもしれません。
こうした問題点が見えてきたら、そこで初めて、「私だけに問題があったのではなかった。相手にも問題があって、私はこの人とお付き合いするのはとても苦しかったので、本当はもっと楽な相手を選んでも良かったんだな」というように、自分の選択を選択し直してみます。
そして、同時に、「こうした問題があったのであれば、どんなに愛情を注いだとしても、頑張ったとしても、愛は伝わらなかったし、うまくいかなかったかもしれないな」というように、「頑張ってもうまくいかないのは当然のことだったんだよ」と自分を許してあげましょう。
このように、頑張ればなんとかできるかもしれない、としょいこみすぎる自分を変えるためには、「頑張っても相手に問題がある場合は、どうしようもないこともあるんだ」ということを、諦めでは無く自尊心をベースに自分に教えてあげる必要があるんですね。
自分の頑張りが足りないから愛されないとか、相手が機嫌が悪くなると無意識に考え、相手の顔色に反応し続ける限り、「人に尽くしすぎる苦しみ」は続くでしょう。
けれど、尽くしても伝わらないパターンがある、と理解し、境界線を引けたとき、闇雲に尽くしすぎる無意識のパターンは終わります。
そして、他人に尽くしすぎてきた分のエネルギーを、今度は自分に対して尽くしてあげればいいんですね。
尽くしても尽くしても喜ばない他人にあなたの命を注ぐよりも、ほんのちょっとでも愛を与えてあげれば、あなたの魂は心からの安心と喜びを感じ、自己価値をぐんぐん上げることができます。
すると結果的に、他者に尽くす犠牲的なパターンが終わり、自分を大切に出来るようになり、その先で、あなた自身に価値を感じてくれる男性や会社と巡り会えるようになるんですね。
不幸になっている行動を自分が無意識に続けてしまっている時は、その無意識のパターンを意識的に分析し、そしてロジカルに順序立てて考えてみることで、一気にそのパターンが終わります。
このように、新しい思考・生き方・在り方の癖をつけることが、結果的に自尊心を持った人生を生きることにつながっていくんですね。
不幸や無意識のパターンは、渦中にいるときは大変で苦しいですが、決して終わらないものではありません。
そして、あなたの潜在意識は、あなたが丁寧に扱い方を学び、接し方を変えてあげることで、どんどん今とは違う現実を引き起こしてくれるようになります。
あなた自身のために生き、あなたのための人生を喜びを持って過ごしながら、そのあなたを愛し大切にしてくれる男性との縁を選択してくださいね。
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