精神科クリニックの治療費って高い!
「実は精神科のクリニックでお薬をもらっているんだ。でも、お金がかかるから、ちゃんと行ってないの。」20代の女性からの相談でした。状況を聞くと仕事が長く続かず収入は安定していない、病院に行かなければならないのはわかっているがお金がかかるので病院に行けない、という状態でした。自立支援制度がありますよー!自立支援制度ってなに?精神疾患を理由として通院している(入院ではない!)場合の医療費助成制度です。医療費の自己負担額が1割になります!65歳以下の場合は自己負担額が3割です。そう考えるとかなり負担が少なくなるのです。つまり、仮に医療費が10,000円であれば、支払う金額は1,000円になるのです。さらに!自己負担費の上限があります。世帯の収入に応じてこの負担額は決まります。この「世帯」とは、同じ健康保険に加入している世帯のことです。同じ住所に住んでいても、国民健康保険、社会保険にそれぞれ加入している場合は別世帯になります。収入によって月0円から20,000円までの間で上限が設定されています。多くの場合は、上限が10,000円になります。生活保護世帯…医療費含め負担なし住民税非課税(収入が800,000円以下)…月額負担2,500円住民税非課税(収入が800,001円以上)…月額負担5,000円住民税が33,000円未満…月額負担5,000円住民税が33,000円以上235,000円未満…月額負担10,000円住民税が235,000円以上…月額負担20,000円この医療費は、通院の場合のみです。薬代を含む通院費、デイケア、訪問看護が含まれます。入院の医療費、風邪薬などの精神疾患と関係がないお薬代、保険適応でない治療や投薬(いわゆる自費診療)などは含まれません。このように制度を活用するとお金の負担が少なくなりますね!お金がないから通院をあきらめるのではなく制度を活用ししっかりと通院、服薬して楽に生活しましょう。どんな状態ならこの制度を活用できるのか?についてはまた次回に!