世直し先生 鹿島としあきのブログ -4ページ目

一年が過ぎました

 3月11日、追悼市議会に出て、「もう一年が過ぎたんだ」と、月日の経つ


速さを噛み締めたあの日から、もう3週間が経とうとしています。


 この3週間、減税日本ナゴヤが生まれ変わるための「産みの苦しみ」を


味わっていたのかも知れません。

 

 名古屋市民の中には、「去年の選挙で応援したのに、やはり素人ばか


の政党では、アラばかり出て、何もできないのか?」と失望された方も


多かったのではないでしょうか?


 全ての懸案事項も、ここ数日の間には全て結論を出して、来週半ばに


議員数23名の「減税日本ナゴヤ」がマイナスから再出発します。


 

 お恥ずかしい前議長続投問題、今にして思えば「あれは一体何だったん


ろう?」と首を傾げてしまいます。 一口で片付けてしまうならば、「会派


内のみにくいゴタゴタ」でした。 前議長をかばい、前議長とともに議会改


を訴え離団届けを出した4人の仲間。 会派の分裂まで追い込んだ前


議長の真の狙いがどこにあったのか、または、会派の分裂(会派からの


離脱)をもくろんでいた4人の同志が、前議長続投問題を単に利用しただ


けだったのか、当の本人達に聞いてみないと分かりません。



 28名の議員でスタートした「減税日本ナゴヤ」。 昨年6月に1名 入れ


替わり、今年3月に1名が抜け、続いて4名が抜け、今は23名になりまし


た。 この23名が、今後は抜けることも無く、名古屋市民に信頼され、ご


期待に沿える会派になるよう、一丸となって頑張ります。 


 「市民に信頼され期待される」。 簡単な事ではないと思われます。 今、


市民が何を求め、今 及び 近い将来、市民に何が必要なのか、全て一か


ら洗い出して、市民の付託に応えたいと覚悟を新たにしています。


 一年が経過しました。 「新米だから、素人だから‥‥」と言われたくあり


ません。そんな言葉を頂かないように、努力、前進あるのみです。


市民の皆様にお詫び

 アンキロさんはじめ多数の方からから質問が届きました。


代表してアンキロさんのご質問を紹介させて頂くと、


  「 ★ 減税日本はドタバタ過ぎ


   <A> 議長が交代したこと


   <B> 減税から5人抜けてしまったこと


   <C> 金城市議が脱会したこと 」  以上の3点です。



 僕に言わせて頂くと、この3点とも「市民の民意とは関係の無いところで


起こっていた出来事」で 市民の方々に 「お騒がせして申し訳ありません」


と、ただただ お詫びするだけです


 今、名古屋市会として、問題提起、その後 解決しなければならないことが


山積しています。 議員間の、また会派間の権力闘争に傾倒している場合じゃ


ないです。


 保育園の待機児童の問題、児童虐待、孤立死、災害対策、原発問題、


大学新卒者の就職難、経済対策、、、、、、など等。


 政局に時間を費やしている暇があったら、これらの難問を解決すべきです。



 しかし、立場上、説明責任がありますので、簡単ではありますが、先の質問


に回答させて頂きます。



<A> 議長が交代したこと


    前議長の中村議員、リコール署名運動から熱心に市政の改革を訴えら


   れていた方です。 慣例主義には異論を唱えなければなりませんが、私の


   考えでは、一年毎の議長交代を無くすことが「議会改革の本質」であるとは


   思っていません。 議員定数の縮減、ボランテイア議員の是非、それに伴う


   夜議会の開催、など等、検討課題はたくさんあります。

  

    議会の交通整理が議長の役目の第一と思っています。 事故も渋滞も無


   く、信号、交通ルールをしっかり守っているかを見つめながら、交通整理。 


   それ以外にも仕事はありますが、まずはスムーズな議会運行。


<B> 減税から 5人抜けてしまったこと


    前議長の中村議員が抜け、さらに優秀な人材が4人抜けたことは、減税日


   本ナゴヤにとっては、大きな痛手です。 「減税日本新政会」という新会派を


   中川議長に届け出ました。 「去る者は追わず」の諺通り、私は彼らの意思を


   尊重したいと思っています。 


    会派離脱はかなり勇気のいる決断だと思います。 今後の彼らの活躍に


   期待するとともに、我々残った者も一丸となって難局を乗り越えます。 

 

<C> 金城市議が脱会したこと 


    選挙に出る前のネットでの広告が市から指導を受け、直ちに広告を削除、


   マスコミで報道されたのが昨年6月、その件がやっと送検され、再び報道。


   「またかぁ」と思われた方も多いと聞く。 書類送検された時点では、河村代


   表も 「様子を静観しよう。 起訴された時点で考えよう」と言っておられ、そ


   の旨、金城議員にも伝えた。 ただ彼は彼なりに、①自分でけじめを付けた


   い、 ②会派にこれ以上迷惑をかけられない という二つの理由で退会届を


   出してしまった。 今は団長預かりの状態です。 検察の意思が出た段階


   (今月末くらい)で、 団の方針も決まると思います。  



 以上、ご質問の3点に付き、答えさせて頂きました。 最近、どなたにお会いしても


「大変だねぇ。」と言う会話から始まります。 いっときも早く「頑張っているねぇ!」と


いう お声掛けがいただけるよう頑張ります。 

市政報告会 & 武田邦彦教授 講演会のお知らせ

 下記のように 市政報告会を開催します。


 参加自由・入場料無料です。 但し、参加される方は必ず、出席を


ご連絡下さいますようお願い致します。



名古屋市会議員
鹿島 としあき 主催

        市 政 報 告 会


 日頃より皆様方には大変お世話になっております。 この度 下記の通り、


市政報告会を開催いたします。 今回は特別講演として東海TV 『ほんま


でっか』にレギュラー出演の 武田邦彦 中部大学工学部教授をお招きし


ご講演して頂くことになりました。

多数の方々のご参加を心よりお待ちしております。


☆ と  き H24 4月14日(土曜日)

          開場 午後5時45分  開演 6時15分


☆ ところ 名古屋市 西文化小劇場
     西区花の木2-18-23 西区役所北隣、西図書館の地下2階

☆ 特別講演  武田邦彦教授


  日本と名古屋のエネルギー政策について熱く語る

    『 名古屋市民にとって 原子力発電所は 是か非か? 』


   《プロフィール》
       昭和18年、東京都生まれ。 昭和37年 都立西高等学校卒業
       昭和41年 東京大学教養学部基礎科学科卒業。
       同年 旭化成工業(株)に入社  平成5年 芝浦工業大学教授
       平成14年より名古屋大学大学院教授,平成19年より現職. 

☆ 予 定   6時15分 主催者 名古屋市議 鹿島としあき  市政報告
               ご来賓  ごあいさつ ( 1・2名 )
        6時45分 中部大学工学部 武田邦彦教授 講演 (70分)

           予定は多少前後すると思われますのでご了承ください。


 ※ 参加ご希望の方 ~ お電話 ℡531-7657 

                    又は Fax 531-7691 でお申し込み下さい 


    このブログをご覧の方は、コメント欄でのお申し込みも可能です。


………………………………………切り取り線……………………………………………


      武田邦彦教授  講 演 会 参 加 申 込 書

4月14日(土)       ☆ 参加します


西文化小劇場            お名前              ℡                           


(西図書館中・西区役所北)   お名前              ℡                

中学校の卒業式

 8日の金曜日、地元N中学校の卒業式に参列した。


 ちょうど50年前、自分が巣立った母校である。 また、26年前 小学校の


PTA会長として参列したことを思い浮かべながら学校に向かった。


 式が始まる前、応接室で校長が、「終了が11時頃になると思われますが、


最後まで宜しくお願い致します」との挨拶。 えっ、1時間40分も式が続くの?


と思いつつ、式場に入っていった。 保護者の方々と在校生が席に着き、会場


は ややざわめいていた。 「卒業生が入場します」のアナウンスとともに緊張


感と静けさを感じた。


 卒業生161名の一人一人の名前が呼ばれ、卒業証書が手渡された。 


 校長先生の式辞。 型通りのお礼などが終わり本筋に入ると、「‥‥。こうし


て今日、全員が卒業式を迎えることができましたことは大変喜ばしいことです。


昨年3月11日の大震災を受けた 東北の子どもたちで、母校で式を受けられな


い卒業生がいると思うと‥‥。」校長先生は涙ぐみ声を詰まらせた。 気を取り


直し、話を続け、心温まるはなむけの言葉を卒業生に送られた。 校長の後は


PTA会長の祝辞。 保護者を代表しての謝辞も含み、卒業生に対する激励、期


待感を読み取ることができ、神妙に聞いている卒業生が新鮮に感じられた。


 理路整然とした語り調の、在校生代表による「送る言葉」も『上手いなぁ』と思


わずつぶやくほどであったが、次の卒業生代表(男子)による「答辞」が素晴し


かった。 出だしから涙ぐみ一貫して感情を押さえながら、きちんと最後まで見


事に言い終えた。 「お父さん、お母さん ありがとう」と両親への感謝から始まり、


恩師と自分たちを取り巻く周りの人々への感謝の気持ちがひしひしと伝わって


きた。在校生への感謝・期待も述べられ、『絆』を読み取れる内容であった。


 卒業生の「別れの歌」、在校生による「蛍の光」で式は無事に終了した。


 式が終わったと思ったら、卒業生全員が最前列に保護者・在校生の方を向い


て4列に並びなおし、合唱が始まった。 『大地讃頌』 私は始めて聞く曲であっ


た。 指揮をした卒業生代表の表情が素敵だった。 自分も学生時代、コーラス


部に属していたことがあったが、こんなに澄んだ歌声の中にも迫力ある心打つ


コーラスは、久し振りに体験した。


 市会議員になり、より良い教育を名古屋に残したいと言う強い思いをいつも抱


き続けているのだが、この日ばかりは、素直に卒業生の門出を祝し、校長先生


を初めとする教職員の方々に深く感謝しつつ、母校を後にした。




英語の学習

 今はともかく、中学生に英語を指導していた15年くらい前までは、外国人


を見たら 積極的に話しかけていった。


 中学生で学ぶ英語については、苦手な発音はテープを聴いたりして勉強


を常にしていたから、変な自信はあった。


 話しかけるだけなら、中学生の内容を完全にマスターしていればできる。


会話は一方的では機能しない。 聞き取る力が必要だ。 その点に関しては


今でも自信は無い。


 60の手習いでなく、65の手習いを 就寝前と土・日を中心に チャレンジ


しようとしている。 市議になりたいと心に決めたときから「英語のできる名


古屋っこ」を育てる事を自分のライフワークにもしたいと思い続けているが、


自分が英語が話せないようでは、全く説得力に欠けるなぁと思い始めた。


 まずはネット、書店の英語本、アメリカ映画などを駆使して我流で始めて


みようと思っている。 趣味と実益を兼ねた「英語・英会話の勉強」、いかな


る結果が待ち構えているのだろう?



私への宿題・その2

 『その1』では「公立中高一貫校」について書きました。


ここでは 『その2』として「小中高生の英語教育」について書きます。



 昨年より小学5・6年生に週1時間、総合学習の時間内に「外国語に親しむ


時間」が設けられました。 外国語の時間とは言っても中心は英語ですよね。


 たまたま今年に入って1月7日の中日新聞夕刊に「英検を受検する小学生


がこの10年間で8割増加」という記事が載っていました。 また同じ日の読売


新聞には「中高生、国費で英検受検」という記事が掲載されました。


 英語への関心が高まり、英語力を強めよう、今までの学校における記述中


心の英語教育から 会話重視の教育に変わりつつあることは 大変いいことで


すが、「英検」はいかがなものか? いまや「英検」は 社会の要求からかけ離


れつつありますし、英検合格のための英語教育が主流になりつつあることに


疑問を感じています。


 海外の現地法人企業数は着実に伸びています。 明らかにビジネスの主戦


場は国内から世界へと移っています。 当然 ビジネスレベルの英語力が 求


められています。


 では、今の学生の英語力はそれに答えられているでしょうか? 2010年の


トーフルの アジア諸国の国別ランキングを見てみると、アジア30か国中27


位、世界171か国中では150位でした。 日本の下には、ラオス、タジキスタ


ン、カンボジアの 3カ国しかありません。 トーフルは、アメリカの 大学・短大


が外国人を受け入れるために採用されているテストです。 それに対して最近


120カ国以上で採用されている国際コミュニケーション英語能力テスト、いわ


ゆるトーイックが主流になってきました。 企業などで必要とされる 実用英語


力を知るテストです。 


  トーイック 国別平均点   その国別平均点を見てみると、ドイツをトップ
    ドイツ     775点
    フランス   665点    に、韓国と日本では65点も差を空けられて

    韓 国    645点
    イタリア   585点    います。 実は2001年にはほぼ同じレベル
    日 本    580点
    中 国    450点    だったんです。 差がついたのは、この10年


間です。 何故、差が付いたのでしょうか? 結論を先に言います。 国際競


争の先を見据えた教育行政の差なんです。 サムソンはもとより LGやエー


サーやヒュンダイの躍進は、国を挙げての英語教育が根底にあるのです。


 韓国の英語教育をこの目で確かめたいと、年末に韓国のソウルへ視察に


行ってまいりました。


 私は以前から、日本人学生の英語コミュニケーション能力の低さに疑問を


抱いていました。 お隣の韓国では、1988年のソウルオリンピックを境に国


家の方針として英語教育に力を注いできました。 1997年からは、小学校3年


生から英語の授業を正規科目として実施し始めました。 『英語村』が国の方


針により 35ヶ所で設置されています。


 「英語村」ってなんでしょうか? 想像できますか?


 今回 視察で訪れた 『スユ英語村』の詳細は、私のブログにも詳しく書かせ


て頂きましたので、ご覧になってください。 今日はその説明は省きます。

 9泊10日、2泊3日、4泊5日のプログラムで オンリーイングリッシュの生


活を体験する。 授業で、料理体験教室で、買い物体験、スポーツ、遊びと、


すべて身体で英語を習得するのです。  英語力の習得は、かくあるべき、と


確信しました。 学習効果の程は 滞在期間によって異なりますが、入村時の


得点より10点から20点は上がるそうです。 ただ効果を期待し過ぎると これ


を機に英語に親しむという趣旨が歪められるとも感じました。


 我々は、いろんな体験室を見て回りましたが、そこで英語を学ぶ子どもたち


の顔は非常に明るいことに気付きました。 ここで彼らが得たものは、頭では


なく身体で 英語を身につける、英語に親しむと言う経験です。 これから学校


で英語の授業があったとき、この体験が生かされるであろうことは容易に察し


が付きました。


 ソウル市の初期投資は 約30億円と聞きましたが、今の名古屋にそれだけ


の力はあるのだろうか? 子どもの教育のためには 惜しんで欲しくない支出


であると信じています。 このままの『韓国・英語村』の真似ではなく、名古屋


らしい名古屋独特の『ナゴヤ英語村』を必ず実現したいものです。


 韓国では何故、国を挙げて英語熱が高いのか? 国家経済において、対外


貿易依存度が非常に高い韓国は、国際競争に遅れをとらないためには 海外


進出が必須なんです。 輸出入のGDP比が日本は12.3%なのに、韓国は50


%近い数値です。


 また、1990年代後半のIMF危機により就職難の深刻化に伴い、トーイック


〇〇点以上というあしきり点を定めている企業が1000社を超えていたり、司


法試験や公務員試験のような公的な試験でも、英語力が求められるようにな


りました。 わが国では、ユニクロや楽天のように「英語公用語化」宣言をした


企業も一部出てきてはいますが、韓国ほどではありません。 とは言え 企業


のグローバル化は 今に始まったことではなくて、英語力が今まで以上に問わ


れる時代がもう始まっています。


 中国の大学生は2・3ヵ国語が話せるのは当然なんです。 これから国内で


就職先の見つからない韓国・中国の大学生達がたくさん、日本にも流れ込ん


できます。彼らは日本の学生が待たない3ヶ国語以上の語学力を備え持ち、


日本の企業に重宝されることは間違いありません。 今の日本の またナゴヤ


の高校生・大学生が彼らと戦った場合に結果は明らかです。


 私たち大人が、今の青少年 これから育ってくる青少年にどんな力を付けて


あげらるか、試されているのかも知れません。 青少年がこれから生きていく


上で必要な知識、思考力、能力を身に付ける機会をどんどん提供していくこと


こそが教育の原点であり、今の大人に課せられた責務であると考えます。


            1月14日・かしま会主催・新年懇親会

                 講演会「鹿島としあき・教育について」より抜粋



私への宿題・その1

 災害対策、福祉、議会改革、都市経済、緑政土木、‥‥‥


減税日本ナゴヤの私の仲間が、それぞれの得意分野で頑張っています。


私は、と言えば、40年間 携ってきた教育界で得た知識を生かし、そこで感


じた疑問を解消し、名古屋の子どもたちが笑顔を絶やさないで 通学できる


教育改革に全力を注ごうと市議に立候補して、市議にさせていただきました。


 もうすぐ1年が経ちます。 そろそろ準備期間を終え、本格的に活動を始め


ようと 最後の調整を行っています。


 今年の目標(宿題)は、


  ① 名古屋に「公立中高一貫校を」


  ② 名古屋に「韓国の『英語村』のような施設を」作りたい


ということです。


 では、公立中高一貫校について説明いたします。 平成22年度時点で全国


に176校の高校が設置されています。24年度には、さらに増えています。


中高一貫校は、連携型、併設型、中等教育校の三つのタイプに分かれます


が、私立の中高一貫校のようなタイプは中等教育校になります。


 文科省はこれを 近い将来500校まで拡大したいと表明しています。名古屋


の人口は227万人、日本の人口の約50分の一です。 500校の1/50、10校は、


これから先、 名古屋にあってもおかしくない数字です。


 公立中高一貫校の良さとは何でしょう。 私は2つのメリットがあると思います。


 まず、高校受験が無い、ということ。 成長期において14~15才は一番多感


な時期です。 高校受験が無い事でストレスを軽減し、学習や部活動もストップ


することなく効果的な指導が可能です。 付け加えて申し上げておきますが、


愛知県は公立王国、つまり高校受験の盛んな県です。 子どもたちは内申点


を常に気にしながら学校生活を送っています。 岡崎や旭丘高校の評価が高


いことから 公立王国は成功、愛知県はこのままでいい と見る向きがどうも


役所内にはあるようです。 しかし 私は逆だと思います。


 愛知県の子が愛知県内で競い、名大や名工大を卒業後、トヨタ系列の会社


へ・・・  こんな方程式はすでに崩れかかっています。 早く県外、そして国外


で勝負できる学生を育てねばなりません。 そのためには6カ年でじっくり大学


受験に備えることができる公立中高一貫校は 非常に有効でしょう。


岡山県の公立中高一貫校の 岡山操山高校、大学進学実績データを見てみ


ると、 中高一貫校に切り替わってからは 驚くほどの躍進を遂げました。 こ


のような一貫校が日本全国で見られます。 関東では千葉や神奈川、 関西で


も京都や奈良など、公立中高一貫校に力を入れる自治体が増えてきました。


愛知・名古屋はどうするのか。もう待ったなしでしょう。


 そしてメリットのもうひとつが「選択肢の増加」です。 私は右寄りでも左寄り


でもありませんが、これからの「格差社会」は避けようの無い流れだと思いま


す。 もちろん、 行政が埋めるべきところは 埋めていかねばなりません。


しかし、もっと大切なのは、 「子どもたちに格差が拡がる社会と向き合わせ、


それに対応できる逞しさを身につけさせる」ことではないでしょうか? ここが


日本の教育のハッキリしないところだと思います。 「しっかり努力した者が


報われる」。「厳しい時代だけど応援するから頑張ろう。」 そう大人たちが胸


を張って伝えられないようでは、ニートの問題も年金問題も増税議論だって


解決を見ないでしょう。 では、何をすべきか。 私は一律的な教育に限界が


あると考えます。 様々な選択肢を用意し、ある程度の自己責任を負いなが


ら、子どもと親が取捨選択できるようにしてあげることが先決だと思います。


 公立中高一貫校は そういう意味で、「お金は無いけど6年一貫教育を受け


て、 国公立大学を目指したい」という選択肢を提供できます。 これからの


時代に必須の 選択肢と考えます。



            1月14日・かしま会主催・新年懇親会


                 講演会「鹿島としあき・教育について」より抜粋



※ ブログの次号で「英語教育(韓国・英語村)」についてアップ致します。                       



韓国・ソウル視察 その2

 今回の視察について 追加報告します。


   視察旅行 報告書 その2

※ 参加者    減税日本ナゴヤ

             鹿島 としあき

             金城 ゆたか

             湯川 ひでみつ

             余語 さやか

           以上教育こども委員会のメンバー


※ 日 程
     平成23年12月27日~29日     2泊3日

※ 視察の内容

     韓国の英語教育の現状視察

     ソウル英語村の運営及びその効果

※ 総費用(4名合計)

     ・ 飛行機運賃及び宿泊費          255,712 円

     ・ 燃料サーチャージ              22,400 円

     ・ 海外諸税等合計               17,840 円

     ・ 交通費(空港~ホテル 往復)       12,145 円

     ・ 通訳・ガイド代金として 金ミンヘさん   20,000 円

                         合  計 328,097 円

                       一人当たり 82,025円

  以上 ご報告いたします。



韓国・ソウル視察 報告

 昨年の暮れに やっと時間が取れたので、韓国ソウルに視察に行って


きました。 視察旅行について報告します。



韓国・ソウル英語村

         視察旅行 報告書

◎ 視察の日程・行程

12月27日(火曜日)

10時半にセントレアを飛び立ち、ソウル仁川空港到着は12時半。

空港では通訳兼ガイドの 金ミンヘさんが 出迎えてくれた。 直ちにホテ

ルに向かうと、市内で夫と数学塾を営むクォン・ヤンユンさんがロビーで

待っててくれた。 ホテルのラウンジで、韓国の教育状況について、6人

で2時間ほど話し合い、クォンさんだけは授業があるからと帰っていかれ

た。 その後 金さんの案内で ホテル近辺の東大門、明洞を散策して、

夕食をともにしてから、彼女は帰っていった。


12月28日(水曜日)

朝9時半にYBM.Comの李ミヒ女史が、ホテルまで迎えに来てくれ

た。 YBMという会社は、韓国では最大手の社員6000名の教育産業

である。 いくつもの企業に分かれているが、.comは、衛星放送授業

などネット配信などを手がける会社であり、今回 我々が訪問した『スユ

英語村』はその系列会社にあたる。 他には教科書を編纂している出版

部門、日本語・中国語・英語を指導する塾・セミナー部門や、TOEICを運

営している会社、外国人学校や全寮制国際学校を経営している。

 .Comでは、YBMの鄭社長、.Comの姜社長はじめ呉代表理事、金次

長、日本人通訳ら7人で我々の応対をして頂けた。

 .Comでは、韓国の英語教育の現状について、日本との比較を交えな

がら分かり易く説明して頂き、説明・質疑応答が予定の倍の2時間に及

び、英語教育のみならず国民性・人生観まで討論された。

 昼食のあと、今回の視察のメインであるソウルの中心部より車で40分

にある『スユ英語村』に向かった。 ソウル市が建設して、YBMが委託

管理を請け負い運営している。 2万坪の敷地に体験館を中心に126部

屋を有する宿舎、食堂、管理棟が並ぶ。宿舎は生徒450人、講師60人

を収容できる。村長は駐韓英国大使夫人。 体験館はは45ヶ所の内、

39ヶ所が室内で、屋外に6ヶ所有る。

 建物の中に入ると、そこから英語の生活が始まる。 まず入国手続き。 

警察署、消防署、交通手段の部屋、レストラン、調理場、美容院、洋品店、

飛行機の機内、美術室、天気予報の部屋、科学室、屋外プール、運動場、

スーパーなど日常生活そのものが、体験館にある。

 お勧めは 夏・冬休みに開催される約5万円の9泊10日の留学である

が 2400円の日帰り留学もある。 学校団体で行う2泊3日、4泊5日の

プログラムや 週末1泊2日のコースもある。 講師は60名の内 35名が

ネィティブで残りは韓国人である。

 入国手続きが済むと、簡単なテストがあり、会話能力に合わせ、グルー

プ分けが行われる。 10名から20名のグループに分かれ、担当講師と生

活を共にする。 部屋は6人部屋。 各部屋にシャワーブース、トイレが設

置されている。 もちろん生活指導の管理から 健康医療などの安全管理

も行き届いている。 学習効果の程は、滞在期間によって異なるが 入村

時の得点より10点から20点は上がるそうである。 ただ効果を期待し過

ぎると、これを機に英語に親しむという趣旨が歪められるとも感じた。

その日は約300名の小学生が英語を学んでいた。 学んでいたという表

現は正しくないかも知れない。 日常体験の中で自然に英語を使おう・慣

れ親しもうという趣旨で作られた英語村だから、「自然に英語を使ってい

た」というべきだろう。

 ◎ 英語村の経営について

 先ほども延べたように、YBMがソウル市から委託を受け 運営されてい

るが、家賃は払わない。 ソウル市から年間約1億2000万円の補助を

受け、運営しているが、仮に赤字が出た場合には、全額 YBMが負担し

黒字の場合は、市とYBMが3;2に折半だそうだ。 2万坪の土地に建設

された英語村の市の初期投資は約30億円との事である。

 ソウル市から北西に車で約1時間半行ったところに、韓国最大のパジェ

英語村がある。 そこは京畿道が経営する公営英語村である。 ただ ここ

も最近 民間委託について検討を始めたらしい。


12月29日(木曜日)

午前中は、通訳の金さんを交えて、昨日までの視察の復習をした。

午後は、初日にお会いしたクォンが経営するKY数学塾を訪問した。 日本

では、小学生は児童、中学・高校生は生徒、大学は学生と呼称が変わり、

小学校で学ぶのは算数、中学校以上は数学と変わるが、韓国では 小学

生でも学生であり、数学を学ぶのである。 数学塾と聞いていたので、中

学生・高校生の通う塾だと思っていたら、小学生が中心の数学塾であっ

た。 韓国では数学塾、国語塾、英語塾、科学塾と言ったふうに単科塾

が多いそうだ。 

 クォンさんの夫であるキム・キュウカンさんより算数指導法について話

を伺い、その後、今日のメインである「小学生との対話」の時間である。

小学校5年生になる4人の子どもたちが私たちと話をするために、わざ

わざ授業開始の1時間前に登塾してくれた。 子どもたちの夢や、通塾

しているおけいこ事の数とか、日数を聞いたり、日常の様子について質

門すると、元気に素直に答えてくれた。

 ◎ 韓国の子どもたち

 超学歴社会の中で生きている韓国の子どもたちがどんな考え方、夢を

もって生きているのだろう? そして日本の子どもたちとの違いは?

 市庁舎のすぐ前の天然スケートリンクで無邪気に大声を出しながら遊ん

でいる子どもたち。 スユ英語村でもたくさんの子どもたちに出会った。 ま

たインタビューを快く引き受けわざわざそのために来てくれたKY数学塾の

4人の子どもたち。 日本の子どもたちと殆ど変わらない素直な明るい子ど

も達であった。 親・先祖を敬う儒教の教えが浸透した社会風土のせいか

学校でもイジメはあまり聞かないという。 親が必死になって 教育費を借

りてでも塾の費用を払っている家庭もあると聞いたが、子どもたちは屈託

なく伸び伸びしている。 我々がインタビューした4人の小学5年生。 将来

の夢は、獣医、サッカー選手、料理人と様々だが、英語村で見た掲示板

に書かれた夢は、科学者が圧倒的に多かった。 家庭学習時間も、1・2

時間から3・4時間と多いなあと感じた。 英語はいつから勉強しているの

?という質問には、5歳から、小1から、小3からという答えが返ってきた。

 その他、色々質問したが、「名古屋、知ってる?」には全員がノー。 これ

には ややショック。名古屋の知名度を上げなきゃと痛感。

 その数学塾を出て、一旦ホテルに戻り、荷物を受け取り、仁川空港に

向かい帰路に着いた。

 2泊3日の行程はあっという間に終わり、実り多い視察になった。 ここ

で得たものを、名古屋の教育行政に生かすことが出来たらと、4人でしっ

かりとスクラムを組んで、提案を試みたい。

  ◎ なぜソウル視察を

 トーフルの国別平均点比較を見るとびっくりします。171か国中150位。

アジア25か国中20位。日本の英語能力ってこんなに低いの? 調べて

みるとこれにはからくりがありました。 日本では受験意識の低い高校生

達が学校単位で強制的に受けさせられていたため、平均点がぐっと下が


ってしまっていたのです。

 最近の英語能力の判定は、世界的にトーイックが使われます。 そこで

990点満点のトーイックの国別平均点を調べて見ると、トップは ドイツの

775点。 お隣の韓国は645点、日本は65点低い580点。 ちなみに

中国は450点でした。

 私は以前から、自分も含めて日本人学生の英語コミュニケーション能力

の低さに疑問を抱いていました。 お隣の韓国では、1988年のソウルオ

リンピックを境に国家の方針として英語教育に力を注いできました。 1997

年からは、小学校3年生から英語の授業を正規科目として実施し始めまし

た。 英語村が国の方針により 35ヶ所で実施されています。

 最近では、英語による教育を行う小中高校を12校、990億円の予算が

当てられ実施されそうです。 これは小学生を1年間擬似留学させるもの

で、日本の小学校5年・6年生に週1時間ずつの「英語に親しむ時間」に

約6億円当てるものとは、力の入れようが全く異なります。

 ◎ 韓国の英語事情

 韓国では何故、国を挙げて英語熱が高いのか? 国家経済において、

対外貿易依存度が85%以上の韓国は、国際競争に遅れをとらないため

には海外進出が必須である。 因みに日本は、内需が大きく対外貿易へ

の依存度が20%程度である。 また 1990年代後半のIMF危機により

就職難の深刻化に伴い、各企業がトーイック〇〇点以上というあしきり点

を定めたり、司法試験や公務員試験のような公的な試験でも、英語力が

求められるようになった。

 わが国でも、ユニクロや楽天の「英語公用語化」宣言もあるが、韓国ほ

どではない。 とは言え、企業のグローバル化は今に始まったことではな

くて、英語力が今まで以上に問われる時代がもう始まっている。

 ◎ まとめ

 

 今回の視察の目的は、「名古屋の子どもたちの英語教育について考え

る」ことであった。 日本全体の英語教育の問題点を浮き彫りにしつつ、

英語力の重要性、英語指導法について学んできた。

 スユ英語村を見て素直に「名古屋にもこんな英語村があったらいいのに

なぁ」と羨ましかった。 子どもたちが体験擬似留学をすることによって、英

語に親しみ、興味を持ち、英語学習の励みになるきっかけを作ってあげる

事は大人の使命じゃないかと考えさせられた。

 子どもたちが職業体験できるテーマパーク「キッザニア」が東京と神戸に

あり、なかなか予約が取れないほど人気がある。 名古屋ではそのキッザ

ニアと英語体験とをドッキングさせて「『名古屋英語村』をオープンさせては

どうですか?」と提案したい。

 名古屋市内の子どもたちが『名古屋英語村』を活用して英語力を高める

事はもちろんのこと、他都市の修学旅行生も受け入れ、名古屋は子育て

だけではなく、人材育成・教育にも全力で取り組んでいるんだと、全国に


アッピールするべきだと思います。



2012年の抱負

  明けましておめでとうございます。  2012年元旦



 大晦日にアンキロさんからこんなご指摘を頂きました。



★個人的に減税日本の活動を思い起こすと


 ◆経験不足⇒これはしょうがないと思っています。投票時に立候補者


 の履歴を診ればわかること。

  唯一の議員経験者が辞職した事は、1年生議員のせいではないから。


 河村市長が候補者に議員秘書や有識者を入れなかったことが悪い。


 ◆勉強不足⇒これはがっかりです。ある程度、想定してましたが…


★厳しいことを言うのは、市議会の第一党として働いてくれなきゃ困るから。


 ◆来年~任期満了までの予定を、


  減税日本党として想定してほしいと思います。想定できるようになった


  ことが、減税の成長と考えられるからです。


 ◆天災が1回はあると想定しておいたほうが無難と思います。



 大筋では、アンキロさんが仰られる通りだと思います。 


私が「今年の抱負」を書こうかなと、ブログを開いたら、アンキロさんからの


コメントが入っていました。 勉強不足は痛感しています。 今は その反省


から どの分野のグループでもかなり目標を決めてこまめに勉強会を開催


しています。 時には外部の講師、役所の人たちを招いて。


 減税日本ナゴヤは紛れもなく 名古屋市会では第1党会派です。 28人


がその自覚に基づいて、市民の方々からお褒めを頂くような会派に育てて


いくことが今年の目標です。


 自分個人としては、一人でも多くの市民の方と話し合い、自分の目指す


希望についても着実に実現していこうと、研鑽を重ねます。 子どもたちの


ため、またこれから生まれてくる子どもたちのため、市会で働こうと決意し


てから1年以上が経過しました。 残された3年間で少しでも市民に喜ばれ


る結果を残します。 僕の目指す結果は「今の世代が喜ばなくても、次世代


が喜んでくれる」『先を見据えた市政』を熟慮した上で施策を推し進めること


によって持たされたものを意味します。 今はまだ抽象論しか言えませんが


、徐々に具現化できるように、皆さんのご意見も聴きながら、頑張りたいと


思っています。


 今年1年は、良き年になりますように。