カンチブレーキを鋳造で自作 その0.5(データ取りなのか、ただの失敗の蓄積か) | 休業日報

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地味な自転車や機械、軽トラの事。

現在、新規にカンチブレーキを開発するメーカーは皆無に等しい。


だから古いカンチブレーキを収集している。


性能を発揮させる事の難しさ、メンテナンス性の悪さから自然淘汰されたと言われてしまえばその通りです。


だが、私は諦めない。


他人が作ってくれないなら自分で作ればいい。


ああ、でもその前に天気が良いのでお散歩します。


雪も無く爽快に走り出して数分、ブレーキフィーリングがゴリゴリし始める。





いつもの事だがついてない。


まあメカニカルアドバンテージ優先のセッティング、SHIMANOのM-65T、古いリムとくれば当然アルミ片がザックザク(笑)


ガレージに戻り、前後ブレーキシューをホジホジしてからお散歩再開。





テキトーに埠頭周りを散策。


気温も3度と快適。





国際水産・海洋総合研究センターでひと息。


一般開放もしている様子なので何かイベントがある時にでもまた来てみようかな。





3時間ほどのポタリングを終え、カンチブレーキの鋳造試験を開始。





テキトーなスキレット

テキトーなステンレストレー

テキトーなガスバーナーx2

テキトーな霧吹き

テキトーなふるい

テキトーな真鍮パイプ(内径8ミリ)

テキトーな砂

テキトーなアルミ屑

テキトーな耐熱手袋

テキトーな防水防寒手袋

テキトーな作業者


コレで片面の砂型を作りアルミを流し込むと言う暴挙。


いつも通りの実質ゼロ円試験ですが、まあどうにかなるでしょう(笑)


本当はこういった物ならNCで削り出した方が絶対に楽なんですがね。


金さえあれば自分で図面引けば加工屋さんに丸投げできますから。


でもそれじゃあ、物作りの1番楽しい所を他人に奪われてしまう。





SUNTOURのカンチブレーキをマスターとして砂型を作る。


砂の粒子が粗いかなあと思いつつも時間が無いので決行。


(失敗その1、砂の粒子が粗すぎぽい)


崩れやすいのでちょっとだけ湿り気を持たせトレーに詰め込む。





砂を詰めたトレーにカンチブレーキを押し込む。


(失敗その2、トレーの縁が底面に対して直角じゃないので砂やパーツを押し込むと逃げる)





砂型をストーブで温めて水分を飛ばし気持ち固める。


(失敗その3、そもそもその程度じゃあ固まらない)





アルミの溶融部分は両手が塞がっていたので流し込みまで画像無し。


(失敗その4、手抜きで七輪などを使わなかった為になかなかアルミ屑が溶けなくてアルミの流し込み量にもムラがある)





粒子が粗い為か、砂型から抜いたアームの表面が粗い。


ちなみにVブレーキのナット止めシューが使える様にしたいので砂型に加工したのだが左右非対称に・・・。


(失敗その5、精度悪過ぎ)





それでもザックリと表面と邪魔な部分を削ると使えそうな形状になってきた。


(失敗その6、削るのめんどくせえ)


ギロチンシュー仕様にしてこの出来た部品を使い実験を継続するか、型用の砂から見直して再挑戦か。


鋳造と加工の経験値アップの為には失敗しても続ける事が大事だしなあ。





悩みどころではありますが、とりあえず加工を継続してまずはワンセット完成させて実用強度が出るか確認したくもある。





時間の関係で今回はここまで。


次の試験がいつになるかはアレなんですが、このシリーズは必ず続きます。


終わるまでは終わらないよ。