先週の報道特集の内容が偏っていると感じたためBPOあて意見を申し入れました。

 

 

【申し入れ意見】

 

当該番組中、「大阪 コロナ死者増加の背景は」という見出しのもと、人口比に対する死者数や保健所数(270万人に一か所)などを殊更に取り上げ、視聴者の不安を煽る内容となっている。

 

コロナの死者数については陽性者数に対する死亡率や他にも高齢化率など多面的な検証をすべきであり一面的な数字を取り上げ徒に不安を煽る報道は厳に慎まれるべきである。

 

また保健所が270万人に1箇所しかないのは事実であるものの、過去の保健所再編に伴うものであり他の政令市も同様である。保健所業務のひっ迫も大阪に限らず他の自治体も抱えている深刻な課題である。

 

病床再編についても地域医療構想に伴う病床機能の再編であり急性期病床から回復期病床への転換を目指すもの。コロナ対応病床は医療現場のご協力のもと並行して確保が進んでいる。

 

現在、府では保健所体制強化や高齢者施設対応、病床確保など総合的に対策を進めているところであり、特定の事実だけを抜き出し視聴者の不安を煽る内容を放送することは厳に慎まれたい。

 

以上

 

 

府はよくやっていると褒められたいわけではない

 

以前、本件については別途記事に書きました。

 

 

 

 

 

新規陽性者数に占める死亡率でいうと高くない

保健所を減らしたのは維新府政以前だ

病床再編であり一方的な削減ではない

「だから府はコロナ対応頑張っている」

 

と主張したいわけではありません。ここ本当に重要です。

 

病床のひっ迫状況やお亡くなりになった方々の現状など、大変厳しいものがあります。

なんとか全員を安全に救いたい、議会も行政もそれを願い全力で対応を続けています。

 

上記の記事でも再三記載しましたが、保健所体制強化や病床確保、高齢者施設対応、相談窓口増設など、医療現場や対応してくれている現場の声を最大限伺いながら施策を進めています。

 

それでも十分ではなく病床ひっ迫やお亡くなりになられる方がでていることは事実であり、2年間も政治に関わった者として十分に対応できていないことは心からお詫び申し上げます。支援金もしかり、経済的にも多くの方々にしんどい思いをさせてしまってます。議会人として本当に申し訳ありません。

 

ただ、一部メディアに対しては、特定の数値だけを抽出し府の対応が破綻している、大阪はだめだといった徒に不安を煽ることは厳に慎んで頂きたいという思いです。

 

問題について指摘されることは重要ですが、課題認識があるのであれば他の自治体との多面的で精緻な比較や事業制度の趣旨、自治体の人口動態や経済動態、医療資源などから多面的な分析がなされることを願います。

 

 

なお保健所再編の推移や病床再編(急性期病床→回復期病床)、第5波での対応などについては上記リンクのブログ記事にて記載しております。

 

【参 考】

第六波における都道府県別死亡率(対新規陽生者数)




大阪府地域医療構想(急性期病床から回復期病床へ)

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/2502/00213231/gaiyou.pdf

 

 

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https://twitter.com/yokoyama_hide/status/1354518289116844034?s=21

 

 ↑ 

一年前のツイートです。

そこから議会にて質疑した内容が下記になります。

昨年の3/12の委員会での質疑応答です。





中略


次に、宿泊療養施設における食事提供について伺います。 

食事代の単価設定についてちょっと話題になった次第なんですが、この大阪府では、新型コロナウイルスに感染した軽症者、無症状者を受け入れるために、昨年の四月からホテルを借り上げて宿泊療養施設として運営して、ピーク時は九施設で運営されていたとのことです。 

本年一月に、宿泊療養施設の療養者と思われる方がSNS上で、国から一食当たり千五百円の手当がされているにもかかわらず、大阪では一食三百円に満たないような粗末な食事しか提供されないと発信しておられました。

写真と共にメニューが拡散されまして、ほかの自治体と比較され、府の食事は非常に粗末なものであるとの情報が大きく広がりました。

その後、テレビ等でもこの情報が取り上げられ、多くの府民におかれましては、府はホテル療養者に十分な食事を提供していないとの認識が広がることにつながっていきました。 

このことについて実際はどうであったのかというのを伺いたいと思います。

まず、昨年四月に設定した食事代の単価について、これまでの経緯はどのようになっているのか、伺います。


◎危機管理室副理事(馬場正俊君) 

お答えいたします。 

本府におきましては、新型コロナウイルス感染者が増加をする中、昨年四月から軽症者を受け入れるための宿泊療養施設を開設しているところでございます。 

宿泊療養施設におけます食事代につきましては、その当時、国において参考となる単価の目安などが示されていなかったことから、医療機関に入院した際の入院時食事療養費を参考に、一食当たり五百円と設定をいたしました。 

国からは、その後四月三十日に緊急包括支援交付金におけます一食当たりの上限額を千五百円とすることが示されています。 

なお、第二波の七月以降は、宿泊療養施設を確保する際の食事代の単価について、金額を設定せず、事業者からの見積書を徴収しておりまして、結果として一食当たり五百円から九百円となったところでございます。


◆(横山英幸君) 

ありがとうございます。 

府においては、昨年四月から軽症者等受入れの宿泊療養施設を開設しています。

当時は、国において参考となる単価の目安などがなかったことから、入院時食事療養費を参考に一食五百円ということで、その後、国から一食当たりの上限額を千五百円にするということが示された。これがまず経過だと認識しています。 

国は、この交付金の上限として一食当たり千五百円、一日三食ですので一日当たり四千五百円に設定しておりますが、府は一食当たり五百円から九百円ということで、一日当たりにしますと千五百円から二千七百円というふうに低く設定されていることになります。むちゃな話なんですが、私のところにもたくさんの御意見が実は寄せられまして、もちろんないとは思うんですが、この差額を別の用途に流用しているのではないかというふうな話もありました。実際はどのようなことになっているんでしょうか。


◎危機管理室副理事(馬場正俊君) 

お答えいたします。 

交付金は、国の上限額ではなく、実際に食事にかかった費用を申請しておりますため、差額は発生しておりません。


◆(横山英幸君) 

改めて御答弁で確認させていただきまして、一般の方からしたら、四千五百円のお金が府に出ていて、千五百円しか府は払ってないから、一人三千円を府が好き放題使っているというような、本当にそういう誤解もやっぱりあると思います。

もちろんそんなことはあり得ないんですけども、今改めて確認をさせていただきました。 

近年、こういうSNS上の情報が、その後、週刊誌やワイドショーなどで取り上げられまして、府政に対する誤解が拡散するケースが散見されています。

行政に対する不信感は施策の実効力に影響してくるというふうに私は考えています。

住民さんが、住んでいる自治体を信用できなくなれば、その自治体のやることなすことに懐疑的になりまして、たとえいい政策であったとしても広がりを欠いていくことにつながります。 

先ほどの御答弁によりますと、府においては、昨年の四月から軽症者を受け入れるための宿泊療養施設を開始しておりまして、国に先んじて入院時食事療養費を参考に、栄養バランスも考えながら五百円というふうに設定されております。

別にけちっているわけでもなくて、栄養バランス等を勘案して実現可能な価格設定を国に先駆けて行ってきたというふうに捉えております。 

その後、四月三十日に、国から緊急包括支援交付金における一食当たりの上限額が千五百円となったということで、こういう誤解があるのであれば、正しく発信していくということについても、危機管理上こういったこともぜひ御配慮いただきたいというふうに考えております。 

さて、これまで療養者から食事内容について不満の声や改善してほしいという声もあったというふうに思っております。そのような要望に対してどのように対応してきたのか、伺います。


◎危機管理室副理事(馬場正俊君) 

お答えいたします。 

食事内容につきましては、同じ食事を取っております常駐の看護師からの意見や療養者からの要望などを踏まえまして、その都度、宿泊療養施設に改善の要請を行ってきたところでございます。 

また、発熱等の症状により宿泊療養施設が用意する通常の食事の摂取が困難な療養者に対しましては、おかゆや電解質を含む飲料を用意するなど、可能な範囲で療養者に寄り添った対応を実施してまいりました。


◆(横山英幸君) 

私のところにも療養者のお声が寄せられておりました。その方は、入所時は微熱がありまして、食欲が全然なかった。

出された食事は全然粗末とかは感じなかったんですが、水以外のものが飲みたかったというふうなことはおっしゃられていました。今回、おかゆや電解質を含む飲料、これは商品名は言えないんですが、そういう飲料を提供するということは喜ばれた方もいらっしゃったかというふうに考えております。 

もう一つ伺います。本年二月から宿泊療養施設の食事内容を充実したというふうに伺っています。その考え方について御答弁願います。


◎危機管理室副理事(馬場正俊君) 

お答えいたします。 

第三波では、新規陽性者数の急拡大に伴いまして病床が逼迫する中、高齢者の宿泊療養者が増加をいたしております。

そのため、これまでの一律の食事メニューに加えまして、高齢者向けの食事メニューを追加し、療養者が選択できることといたしました。

また、体調が優れない療養者でも比較的摂取しやすいゼリーや野菜ジュース、ヨーグルトなどの補助食品も併せて提供しております。 

こうした食事に係る費用につきましては、健康医療部で実施をしております自宅療養者への配食サービスや近隣府県の食事提供費の状況を鑑みまして、一日当たり二千七百円を上限としたところでございます。 

今後とも、こうした取組を継続し、療養者にしっかり寄り添った対応に努めてまいります。


◆(横山英幸君) ありがとうございます。 

高齢者向けの食事メニューを追加して療養者が選択できるようにした。

また、体調が優れない療養者でも、ゼリーや野菜ジュース、補助食品、これを併せて提供。

そして、一日当たりの食事上限額を二千七百円と。近隣の市町村もこれぐらいやと私も確認しています。

二千七百円を上限にしたということで、随時改善されてきたことは分かりました。 

療養者にとっては、一週間程度のこの療養期間中は外部の方とも隔離されまして、楽しみが食事であるという方もいらっしゃると思います。

重要なことは、入所者の方、ホテル療養者の方がどういったことを望んでおられるのか、その声をしっかり聞いていくことだというふうに思っております。

今後とも、体調不良者を含め療養者の声をよく聞いていただいて、御答弁にもありましたように、療養者にしっかり寄り添った対応に努めていただきたいというふうに考えております。

よろしくお願いいたします