大阪府におけるホテル療養者の食事について2施設分の朝昼晩の食事例。食事はホテルごとに提供しており契約単価は一食当たり500円。大阪に限った問題ではありませんが野菜等の提供など栄養面についても議会において問題提起をして参ります。 pic.twitter.com/TL85Ksqie8
— 横山ひでゆき🌻大阪維新の会 (@yokoyama_hide) 2021年1月27日
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一年前のツイートです。
そこから議会にて質疑した内容が下記になります。
昨年の3/12の委員会での質疑応答です。
中略
次に、宿泊療養施設における食事提供について伺います。
食事代の単価設定についてちょっと話題になった次第なんですが、この大阪府では、新型コロナウイルスに感染した軽症者、無症状者を受け入れるために、昨年の四月からホテルを借り上げて宿泊療養施設として運営して、ピーク時は九施設で運営されていたとのことです。
本年一月に、宿泊療養施設の療養者と思われる方がSNS上で、国から一食当たり千五百円の手当がされているにもかかわらず、大阪では一食三百円に満たないような粗末な食事しか提供されないと発信しておられました。
写真と共にメニューが拡散されまして、ほかの自治体と比較され、府の食事は非常に粗末なものであるとの情報が大きく広がりました。
その後、テレビ等でもこの情報が取り上げられ、多くの府民におかれましては、府はホテル療養者に十分な食事を提供していないとの認識が広がることにつながっていきました。
このことについて実際はどうであったのかというのを伺いたいと思います。
まず、昨年四月に設定した食事代の単価について、これまでの経緯はどのようになっているのか、伺います。
◎危機管理室副理事(馬場正俊君)
お答えいたします。
本府におきましては、新型コロナウイルス感染者が増加をする中、昨年四月から軽症者を受け入れるための宿泊療養施設を開設しているところでございます。
宿泊療養施設におけます食事代につきましては、その当時、国において参考となる単価の目安などが示されていなかったことから、医療機関に入院した際の入院時食事療養費を参考に、一食当たり五百円と設定をいたしました。
国からは、その後四月三十日に緊急包括支援交付金におけます一食当たりの上限額を千五百円とすることが示されています。
なお、第二波の七月以降は、宿泊療養施設を確保する際の食事代の単価について、金額を設定せず、事業者からの見積書を徴収しておりまして、結果として一食当たり五百円から九百円となったところでございます。
◆(横山英幸君)
ありがとうございます。
府においては、昨年四月から軽症者等受入れの宿泊療養施設を開設しています。
当時は、国において参考となる単価の目安などがなかったことから、入院時食事療養費を参考に一食五百円ということで、その後、国から一食当たりの上限額を千五百円にするということが示された。これがまず経過だと認識しています。
国は、この交付金の上限として一食当たり千五百円、一日三食ですので一日当たり四千五百円に設定しておりますが、府は一食当たり五百円から九百円ということで、一日当たりにしますと千五百円から二千七百円というふうに低く設定されていることになります。むちゃな話なんですが、私のところにもたくさんの御意見が実は寄せられまして、もちろんないとは思うんですが、この差額を別の用途に流用しているのではないかというふうな話もありました。実際はどのようなことになっているんでしょうか。
◎危機管理室副理事(馬場正俊君)
お答えいたします。
交付金は、国の上限額ではなく、実際に食事にかかった費用を申請しておりますため、差額は発生しておりません。
◆(横山英幸君)
改めて御答弁で確認させていただきまして、一般の方からしたら、四千五百円のお金が府に出ていて、千五百円しか府は払ってないから、一人三千円を府が好き放題使っているというような、本当にそういう誤解もやっぱりあると思います。
もちろんそんなことはあり得ないんですけども、今改めて確認をさせていただきました。
近年、こういうSNS上の情報が、その後、週刊誌やワイドショーなどで取り上げられまして、府政に対する誤解が拡散するケースが散見されています。
行政に対する不信感は施策の実効力に影響してくるというふうに私は考えています。
住民さんが、住んでいる自治体を信用できなくなれば、その自治体のやることなすことに懐疑的になりまして、たとえいい政策であったとしても広がりを欠いていくことにつながります。
先ほどの御答弁によりますと、府においては、昨年の四月から軽症者を受け入れるための宿泊療養施設を開始しておりまして、国に先んじて入院時食事療養費を参考に、栄養バランスも考えながら五百円というふうに設定されております。
別にけちっているわけでもなくて、栄養バランス等を勘案して実現可能な価格設定を国に先駆けて行ってきたというふうに捉えております。
その後、四月三十日に、国から緊急包括支援交付金における一食当たりの上限額が千五百円となったということで、こういう誤解があるのであれば、正しく発信していくということについても、危機管理上こういったこともぜひ御配慮いただきたいというふうに考えております。
さて、これまで療養者から食事内容について不満の声や改善してほしいという声もあったというふうに思っております。そのような要望に対してどのように対応してきたのか、伺います。
◎危機管理室副理事(馬場正俊君)
お答えいたします。
食事内容につきましては、同じ食事を取っております常駐の看護師からの意見や療養者からの要望などを踏まえまして、その都度、宿泊療養施設に改善の要請を行ってきたところでございます。
また、発熱等の症状により宿泊療養施設が用意する通常の食事の摂取が困難な療養者に対しましては、おかゆや電解質を含む飲料を用意するなど、可能な範囲で療養者に寄り添った対応を実施してまいりました。
◆(横山英幸君)
私のところにも療養者のお声が寄せられておりました。その方は、入所時は微熱がありまして、食欲が全然なかった。
出された食事は全然粗末とかは感じなかったんですが、水以外のものが飲みたかったというふうなことはおっしゃられていました。今回、おかゆや電解質を含む飲料、これは商品名は言えないんですが、そういう飲料を提供するということは喜ばれた方もいらっしゃったかというふうに考えております。
もう一つ伺います。本年二月から宿泊療養施設の食事内容を充実したというふうに伺っています。その考え方について御答弁願います。
◎危機管理室副理事(馬場正俊君)
お答えいたします。
第三波では、新規陽性者数の急拡大に伴いまして病床が逼迫する中、高齢者の宿泊療養者が増加をいたしております。
そのため、これまでの一律の食事メニューに加えまして、高齢者向けの食事メニューを追加し、療養者が選択できることといたしました。
また、体調が優れない療養者でも比較的摂取しやすいゼリーや野菜ジュース、ヨーグルトなどの補助食品も併せて提供しております。
こうした食事に係る費用につきましては、健康医療部で実施をしております自宅療養者への配食サービスや近隣府県の食事提供費の状況を鑑みまして、一日当たり二千七百円を上限としたところでございます。
今後とも、こうした取組を継続し、療養者にしっかり寄り添った対応に努めてまいります。
◆(横山英幸君) ありがとうございます。
高齢者向けの食事メニューを追加して療養者が選択できるようにした。
また、体調が優れない療養者でも、ゼリーや野菜ジュース、補助食品、これを併せて提供。
そして、一日当たりの食事上限額を二千七百円と。近隣の市町村もこれぐらいやと私も確認しています。
二千七百円を上限にしたということで、随時改善されてきたことは分かりました。
療養者にとっては、一週間程度のこの療養期間中は外部の方とも隔離されまして、楽しみが食事であるという方もいらっしゃると思います。
重要なことは、入所者の方、ホテル療養者の方がどういったことを望んでおられるのか、その声をしっかり聞いていくことだというふうに思っております。
今後とも、体調不良者を含め療養者の声をよく聞いていただいて、御答弁にもありましたように、療養者にしっかり寄り添った対応に努めていただきたいというふうに考えております。
よろしくお願いいたします