本件、某メディアにおいてホテル療養所に支払われている食費の中抜きという報道がなされました。

 

少し整理してお伝えします。

 

約1年前にホテル療養所の食事がSNS上に拡散され、ホテルにおける食事提供の在り方が議論されました。


その際、国支給の補助金(1500円×3食×療養人数分)の差額を大阪府や維新の会が流用しているとのデマがあったため同時に確認を行って参りました。

 

1年前のツイート↓

 

当時の議事録について↓

 


ホテル療養における食費については1食あたり900円、一日3食で2700円としてホテル側と単価契約をしています。

 

ホテル療養施設との契約は食費も含めて必要な項目の単価契約を行っていますが、食費として一人一日2700円として提供してもらうよう契約しているところです。

 

食事はそれぞれのホテル施設において発注し、提供されており、同じ食事を取っている常駐の看護師からの意見や療養者からの要望などを踏まえ、その都度、宿泊療養施設に改善の要請を行ってきたところです。

 

また、発熱等の症状により宿泊療養施設が用意する通常の食事の摂取が困難な療養者に対しては、おかゆや電解質を含む飲料を用意するなど、可能な範囲で療養者に寄り添った対応を実施してきた次第です。

 

本年に入り、新たに一部の食事メニューにおいて問題が指摘されたところ、昨日一部メディアにおいてホテル側の中抜き(食費に加えて食事提供にかかる経費も上記2700円に含み精算)といった報道がなされました。

 

まだ事実について明確に確認できてはおりませんが、まずホテルの食事費用(2700円/1人)において食事提供等にかかる経費も含まれて精算されていたとすれば、府議としてチェックができていなかったといわざるを得ません。

 

まずはその点について謝罪申し上げます。誠に申し訳ございません。

 

大阪府としては132700円の食事が各宿泊施設において提供されているとの契約の上で引き続き本事業を進めて参りますが、宿泊施設側には食事提供の必要経費等は充てず、あくまで2,700円相当の食事を提供するよう協議していくとのこと。


昨日、早速吉村知事から上記指示が府に入っておりますが、議会人としてもしっかりチェックして参ります。

 

なお施設名などは公表できないため個別の状況まで十分に把握できておりません。


今後、もし個別に食事についてご意見ございましたら、別途施設名含めてご連絡賜れば幸いです。

 

そのうえで、重ねて申し上げますが、冒頭に述べたような、

 

「大阪府」や「大阪維新の会」が国支給の補助金(1500円×3食×療養人数)と実費との差額を流用・中抜きしている、というデマに対しては改めて否定しておきます。

 

チェックが十分にできていなかった点については重ねてお詫び申し上げた上で、こういった記事が出されるとあたかも大阪府が悪意をもって差額を流用しているかのような印象を受けます。

 

一部の施設において適切に対応できていなかったとしても、それが大阪府全体に結び付けるような極一部のメディアには強い疑問を抱かざるをえません。別の記事にも記載しましたが、「大阪府ないし維新の会はよくやっている」と褒められたくて言っているわけではありません。

 

 

 

特定の数字や特定の情報だけを抜き出し、すべて自治体の責任と結び付け報道することに強い違和感を感じる次第です。

 

一部の情報だけでは問題の真の解決に繋がりません。

各種数値における精緻な分析・比較本件においても他の自治体の施設にはこういった事態(食費に食事提供費用が含まれている事案)は発生していないのかなど、適切な情報提供を願います。

 

最後に重ねて、特定の宿泊施設において食費に食事提供費用等が加えて精算されていたことに関しチェックができていなかったことについてお詫び申し上げますとともに、改善に向けて議会としてチェックして参ります。


また「大阪府や維新の中抜き」については改めて否定いたしておきます。