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大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

お久しぶりです。
ついに2015年度のセンター試験が終わりましたね。

さてそこで、『センター試験直後の勉強法』に関して少し書いていこうと思います。

何よりも重要なのは『切り替え』です。

今までは「センター試験用の勉強」、すなわち、
「決して難しくはないが、取りこぼしのないように、基礎的な項目を着実に解けるようにしていく勉強」をメインに行っていったのではないかと思います。

そして何よりも「マーク式」のテストの勉強をしてきたわけです。

そこでまずすべきことは『二次試験にしかない科目・分野を徹底的にやっていくこと』です。

理由は単純で、センター試験と二次試験では、どうしてもレベル的にも分野的にも異なる部分があるからです。

僕は英語を教えていますが、英語はまだ良い方だと思うんですよね。

確かに「英作文」という分野は全くセンター試験では勉強しない分野でしょうから、自分が想像するよりもはるかに「鈍っている」と思います。

ただ、中心をなしている「読解」に関しては、全くやっていないわけではありませんから、理系教科などと比較するとマシな方ではないかなと思います。

よって、僕は例えば理系の子に対しては、
「とにかくセンター試験には必要なかった分野・レベルの理数系科目の勉強を、センター試験が終わったら数日間徹底してやって!」
とよく言っています。

そして英語をやることがあるなら、まずは「英作文(和文英訳)」から徹底してやっていこう、と話しています。

まずは『自分の持っていた本来の二次力を復活させること』に力点を置いて、最初の1週間過ごしてほしく思います。
以前『リスニングを継続する方法①』と題して
『まずは自分に対するご褒美を決めよう』という話を書きました。
 
それからずいぶん経ってしまいましたが、
続きとして第二弾を書いてみようと思います。
 
今回のテーマは『習慣化するための仕組みを作る』です。


 
さて、まず復習からです。
『自分に対するご褒美を決めよう』というのは、
「そうでもしないとやる気って起こらないでしょ?」
っていうところから来ています。
 
もちろん英語が大好きでたまらない!
みたいな人もいるかもしれませんが、
そういった人は基本的には稀なはずです。
 
例えば入試のためにリスニングを鍛えないといけない。
会社での昇進のためにリスニングを鍛えないといけない。
などのように、
「何かやらざるを得ない理由がある」から
取り組む必要がある人がほとんどだと思います。
 
でも人間不思議なもんで、
そういった比較的マイナスの理由から始めたものでも
少しずつ進めていき、
実際にできるようになってくると調子付いてくるものです。
 
気付けば「僕英語好きです!」みたいに
最初とは正反対のことを言っていることも珍しくありません(笑)
 
理想は最初からやるべきことに対して興味を持っていること。
 
でも、現実にはそんな甘いものばかりではありません。
実際にはマイナスからのスタートだっていくらでもありえます。
 
そういった状況下では、
『何よりもまず少しできるようにすること』
が大事になってくるように思います。
 
『人間は知的好奇心に溢れた生命体』
というのが僕が根本的に思っている理念です。
 
だからこそ、
一度知的好奇心を持てば、それが探究心に変わり、
それがさらなる高みへと自らを持ち上げるための
原動力になると信じています。
 
ということで、
『何よりもまず少しできるようにすること』
をまずの最優先にするべきだと思います。
 
よってそのために、
少々邪心かもしれませんけど、
『自分にとってのご褒美を準備すること』が大事だと思います。
 
それが前回『自分に対するご褒美を決めよう』
という話を書いた要因です。
 
さて、話は変わって今回の話です。
 
それは…
『確実に練習を行うタイミングを決めよう』ということです。 
 
例えば「毎日必ず10分リスニングを続けよう!」
といった場合。
 
うん、これで確実にできるのは数日でしょう(笑)
 
ものにもよりますが、
基本的には習慣化するのに3週間ほどはかかります。
 
すなわち、かなり強い精神力でもって
3週間は続けないと習慣化しないわけです。
 
そんなに強い精神力を持った人って
そんなにたくさんいるんですか!?
 
少なくとも僕は持っていません(笑)
 
それがよく言われる三日坊主へとつながってしまう
最大の要因ではないかなと思っています。
 
だったら、まずは『習慣化するための仕組みを作る』
ということもかなり重要になってくるように思います。
 
その1つの手段として
『確実に練習を行うタイミングを決める』
ということが大事だと思っています。
 
別にどんなタイミングでも大丈夫です。
 
もし朝早く起きるのが得意な人は、
「朝起きて最初にするのが’リスニング」
って決めてやってもいいと思います。
 
もし朝シャワーを浴びる人なら、
「シャワーから出てきたら何より先にリスニング」
って決めてやってもいいと思います。
 
もちろん夜だってかまいません。
「夜ご飯を食べたらまずリスニング」
でもいいと思います。
 
すなわち、重要なことは『習慣化するための仕組みを作る』
ってことなんですよね。
 
そして理想はもちろん前回挙げた、
『リスニングが終わったらご褒美を自分に与える』
ってのをしっかり実施していくということですね。
 
ここまでくれば『ご褒美+習慣化』
という強い武器を手に入れることができます。
 
もちろんこれは習慣化するまでの期間だけでもいいと思います。
 
いやもっと言えば、「リスニングって楽しいよね!」
と思えるまででいいかもしれません。
 
どんなことでも同じですけど、
始めることも終えることもさほど難しくないと思います。
 
何より難しいのは『続けること』。
 
であれば、そのための準備をしっかりすることが
何より大事なんじゃないかな?と僕は思います。
今日は四国中心に台風の影響で天候が悪いですね。
そういった地域にお住みの方はどうぞご注意下さい。


 
今日は結果的に塾はお休みになりましたが、生徒との面談も別枠で予定されており、その面談のみ実施してきました。

 
現高2で東大志望の子もいますし、同じく高2で京大医学部志望の子もいます。
もちろん他にもいろんな志望な子がいるのですが、上記の子を含めて何人かと面談してきました。
 

中には僕の高校の後輩もいたのですが、本当に僕の出身高は、担任がどういった思考の人間かでずいぶん指導方針も変わります。

 
最近はずいぶんキ○タツなんて先生が有名になってしまいましたが、決してこの先生の方法論が灘高の一般的な方法論ではありません。
 

どうやら今年の高2生の担当の先生も受験とは遠い世界での指導となっているようで、生徒はそれはそれで不安になっていました。
 

今年はずいぶん灘の子がいるな~なんて思っていたのですが、どうやらそういった先生の関係もあるようです。

 
まぁ今年に関しては、なんとか僕の方で適切な調整をして、その子たちが最善の方向へ進むように指導していきたいなと思います。
 

さてそんな中、僕がよく生徒に進めることがあります。
 

それは…『全教科関係なく1つのノートに書き込んで勉強していく』ということです。

 
ちゃんと理由はあって、同じノートに書き込んでいくによって、自分が勉強した総量が目に見えてわかるからです。

 
もちろん、字の大きさもありますし、同じページ内に書き込む量の違いもあります。

 
ただ、そういった細かな違いは別にして、自分がある一定期間に着実に進んだ痕跡を残すことによって、勉強と言いながらも、どこかゲーム感覚で日に日に先に進んでいく。

 
そしてまとまった日が過ぎればノートを使った分量もたまってくる。
 

それが『よくわからない自信』を生み出します。


そうです。この自信はよくわからないんです。
 

だって本当に力がついたかなんてすぐにはわかりません。

 
でもね、そういった『これだけやったんだから、力がついているに違いない!』なんていう、根拠のあまりない自信が自分自身を押し上げてくれる要因になると僕は思っています。


だって学力は目に見えなんてしません。でも使ってきたノートは確実に見えます。
 

そして何よりも、自分で文字を書き込んでいかなければ先に進んでいきません。
 

だからこそ同じノートを使ってことが『よくわからない自信』につながるんです。
 

だらだらしてしまいがちな休み期間は、自分に『よくわからない自信』を持たせながら進むことで、本当の学力と自信を手に入れられるんではないかな?と思います。