MyStoryを書き綴っています。
これまでのStoryを見逃した方はぜひこちらも♡
↓ ↓ ↓
MyStory①粘り強さとチャレンジ精神を生んだ幼少期「噛みつかれないか否か」基準が形成された時
MyStory②「楽しみは自分で作る」が親のポリシーだと知った中学時代。受け継がれた自由軸の精神
MyStory③「魅力」と「美的」という言葉への恐怖からの闇。低迷高校時代からくすぶっていた憧れ
MyStory④マイケル・ジャクソンの優しさは本物だと知った夏。一期一会だからこそ一期永遠

大学で国際協力の道に憧れたが、
高学歴の人しか就けないという事前知識を得てぐらついた。
(弱い私
)
今思い返すと
「これ」といって深堀りたいテーマがなかった
といった方が正しいと思う。
現場で活躍する姿は思い描けるけれども、
専攻した国際政治もものすごく興味を持てたわけでもないまま過ぎてしまっていて、
大学院に行ってまでこれを深めたいと思えなかった。
専攻を変えるといっても、
勉強不足で、じゃあ他にどんな分野に興味があるか、というのを考えていなかった。
周りが始めるからという理由で就職活動も始まった。
いわゆる就職氷河期で
リクルートスーツを着て手あたり次第説明会に行って、
試験を受けたり面接を受ける。
いろんな話を聞いたり会社を見て回ったが、
要領の悪い私にはどんな企業に勤めたいという気持ちも薄く、
志望動機書を書くときも集団面接でも
相手が何が知りたいのかがあまりわからなかった。
自分の進路が開拓できない大学生ほぼ失格状態![]()
国際協力の道に進むには修士号、
就職するなら集団面接を突破して
数少ない座席を獲得しなければならない。
結局、自分の実力と経済力で行けそうだ、
という何とも安易な理由でニュージーランドの大学院を選び、
大学卒業式前に現地に行くも
そのあまりにも平和な環境で過ごした準備期間に
「このままでは本当にダメ人間になってしまう」
と危機感が募って入学を辞めてしまった![]()
![]()
(ダメダメやないの・・・そう、思考の方向が全部ちょっとネガティブだった)
完全なる言い訳を書くと、そこには現場感がなかった。
ものすごく美しい自然の中で
図書館で、
世界のドロドロしたことを勉強できるタイプではない
と自分で判断して辞めてしまった。
いや、本当は強い目的があれば
その時の「環境」というのは
学校の学習内容や講師陣を指すだろう。
だけど、私は妥協して決めて来たために、
心があまりにも乗らなかった。
なんとなくニュージーランドに来ているのに
入学前に辞めてしまったものだから
やることがなくどうしようか
とあてもなく考えている時に、
同じくタイから留学に来ていた子が声をかけてくれた。
「洋子は国際協力の分野に興味があるんでしょ。
でも今やることないんでしょ。
だったら、ぼくの父親がタイでNPOで働いてるから行ってみなよ」
と![]()
やることない!!!
でも、タイ?!
「一回自分で見た方がいいよ」
そう、私は世界の貧しい状況や苦しむ人たちをテレビで知っている程度だった。
自分で目で見て耳で聞いて肌で感じていなかった。
タイには大学生時代に友だちとツアーで行ったことはあったが、
特に強い印象もなく「まぁまぁ」な印象。
だけど、将来を思い描くときに「現場」にいる自分を思い描いていた私は、
「行かせてください!」と友達にお願いをした。
そして一度日本に帰り、
神戸にある世界保健機関(WHO)のインターンに応募しつつ、
タイに数週間Population & Community Development Association(PDA)というタイのNGOに
見学させてもらいに行った。
PDAは
タイで俳優をしたりビジネスでも成功し、
仏教国であるタイでお坊さんたちと一緒にキャンペーンをしてコンドームを広め
保健省の元副大臣をも務めた![]()
ミーチャイ・ヴィラバイダヤさんの創った
タイ人のためのタイのNGOで、
創設初期は人口爆発が起こっていたタイで家族計画を広め、
私がタイに行った2003年ごろは
世界的にHIVの感染が広まりAIDSも対処が限られていた時だったので、
夜の街や田舎でHIV予防を行っていた。
それに付随してマイクロファイナンス事業や
中絶を行える病院を運営(敬虔な仏教国タイでは正当な理由がない限り公には中絶はNG)していた。
博士号を持ち
王室ともつながりがあり
運営するレストランやリゾートホテルも大盛況で
いつも画期的な発想力で物事を解決していくミーチャイさん![]()
ハーバード大学でも教鞭をとり、
いつもダボス会議にも参加して世界を見ていた![]()
そんな世界的な活躍をし、タイの国内でもヒーロー的な方なのに、
外国からふらりと来た私や他の国からのインターン生に、
よくディナーに誘ってくれて
たくさんの話をしてくれた。
(若者たちに知識や考えを惜しまず出すという姿勢は、本当に成功者というのはケチじゃないなと思うし尊敬する)
ミーチャイさんにご興味ある方は、英語ですがこちら↓
NGOの運営は通常寄付や助成金が大半を占める。
PDAもたくさんの団体寄付や助成金を得ていたが、
自分たちでリゾートホテルやレストランを経営し、
その収益や世界からのお客様からの寄付で自活もしていた。
この自分でビジネスをして稼いでそれらを社会事業に充てるという考え方が、
当時の私には目からうろこだった。
自分たちのビジネスでの収益を活動費にするので、
単年度の寄付や助成金に頼るより
ずーっと長い先を見据えた長期計画を立てられるのだ、
とミーチャイさんは力を込めて説明してくれていた。
当時のタイ。
性産業がない、わけではない。
ドラッグユーザーがいない、わけではない。
それらを「ダメ」と言ってしまうのではなく、
「コンドームを正しく使いましょうね」
「針を回しちゃだめですよ」
と伝える。
・ダメというのは簡単。
・でもどうやってみんな生活していく?
・どうして彼らがいなくならないか、それは利用する人がいるってこと。
たくさんの視点を学んだ。
言うは易しだった。
NGOにはよく警察が調査に入ってきていた。
特に、中絶のできる病院には突撃調査が隊列を組んでよく入ってきた。
でも、ミーチャイさんの姿勢はいつも同じ。
子どもを産むことで苦しむ人たちがいる。
望まない妊娠の場合は、中絶できる権利があるはずだ。
自分で中絶しようとすると、母体の命も危なくなる。
正当な理由であれば中絶できるのだから。
体も心もケアが大切なのに、
他でそのケアができないなら私たちがやる。
中絶を待つ女性たちの待合場所は、
夜には美しいレストランとなる
キャベツ&コンドームレストランの中庭だった。
バンコクの騒音を忘れさせてくれるような
木々が茂った中庭は、
昼は貧しい人たちに癒しを与え、
夜は世界中のセレブたちに美味しい料理を驚きを与えていた。
1つの場所が2つ以上の価値を生む。
1つの活動が2つ以上の意味を持つ。
ミーチャイさんの頭はいつもしなやかで豊かだった。
私はバンコクの店やパタヤの店でのコンドーム配布イベントに参加した。
(キャベツ&コンドームレストランでコンドームを膨らませてコンドームの配布準備をする私たち)
ミーチャイさんは、保健以外にも
明らかに貧しいタイ東北の田舎に世界の教育を受けられる学校を、
と毎秒莫大な資金を稼ぐことのできる欧米IT起業家と一緒に建て
田舎の人々に教育の機会を増やしたり、
マイクロクレジットを実施して、
田舎の人たちが鶏を飼うなどのスモールビジネスを始められるようにしたり、
田舎に世界的なメーカーの工場を誘致して建てて仕事の機会を増やしたりしていた。
現状を受け入れ、問題点を直視し、
できることをできる範囲で実施し、
その可能性をどんどん広げていた。
数週間の見学を終えたが、
どうしてももっと学びたいと思ったので、
「長期インターンをさせてください!」とお願いし、
いったん帰国して
WHOでのインターンを3か月、
アフリカ1人バックパッカー旅行を経て再びタイに戻った。
(これらの経験も短文で書いてますが、めちゃくちゃ濃かった!またいつか書く機会がありましたら☆)
優秀なタイの人たちが、
自分の頭脳と時間を惜しまず本気でタイが良くなることを願って働いてた。
南部クラビー県に駐在して周辺地域で活動している
自分の母親より少し若いぐらいの女性の家に泊めてもらって、
マイクロクレジットの活動の手伝いをした。
現地の銀行と連携しながら、
住民たちがスモールビジネスをして自活できるように励ましたり
知識を共有したり、
時には村のお祭りで一緒にムエタイを観戦しながら
地域の人たちの笑顔を作っていた。
寝る間も惜しんであっちこっちへ出向いたり調整しては、
夜にレポートを書いて
また次の日四駆に乗り込んで田舎の村々に向かう彼女がとてもまぶしくて憧れた。
バンコクに戻ると、
ちょうど第15回国際エイズ会議が約9か月後に開催されるというので、
NGOの一角に事務局が開設されていた。
そして、WHOでもHIVに関する社会状況を調べることに携わっていた関係で、
HIV/AIDSに関する動向に非常に関心の高かった私は
その事務局に所属させてもらった。
この国際エイズ会議の事務局での経験もまた、
私の価値観を大きく広げる経験となった。
続きはまた次回☆おたのしみに~☆
日本から飛び出し、
いろんな価値観がある意味で壊れて拡大した私ですが、
だからこそ、
今この堅苦しい日本のいろんなことに違和感を持つことができ、
価値観を広げることの大切さを痛感しています。
息苦しさを感じていたり、どうやって人生を開拓しようかと悩んでいたり、
もっと自分の可能性を広げたい!と思う方は、
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