海の中のイケメン
2010・3・25~東京・小笠原~
視界にとらえると、どうしても追いかけてしまう。ザトウクジラを待っている間、サンゴの上で休憩しているアオウミガメを発見。写真を撮ろうとするギャルを避けようと後ろにUターンしたところを狙った。胸びれを高々と上げたところは、いつ見てもカッコいいし、ホレボレする。マンタと並んで、アオウミガメは大好きな生きもののひとつ。だから、カメの聖地・シパダンは、拙者にとっては、まさに最高のダイビングポイントでもある。ここ小笠原では、3~4月に伝統のウミガメ漁がおこなわれているため、ガイドさんいわく「最近、カメの数が減っているんですよね」。う~ん、カメ好きには残念なお話…。いま話題のクロマグロもそうだが、人間も海の中の生きものも、地球上で生きていくために、バランスの取れた捕獲を考えることが必要。もちろん、小笠原では捕獲数がきっちりと決められている。ダイビングというすばらしいレジャーが遠い未来にもあるためにも、美しい海を残さなければ…。青々とした海を見ながら、そう思った。
珍しい群れ
2010・3・24、東京・小笠原~
ひとまず、父島に別れを告げて、早朝にフェリーで南へ50キロ離れた母島へ渡った。「四本岩」の水深15メートルぐらいの狭い水路の奥をのぞくと、イソマグロの群れがグルグル回っていた。1メートル足らずで少し小ぶりなのだが、3メートル以内に近づける。こんなに接近できるなんて、世界中のポイントを探しても、そうはない。この日は17匹だったが、ガイドさんに聞くと「すごい時には50匹以上はいますよ」とのこと。水温は23度で、例年よりも水温が温かくなるのが早いそう。水温が冷たい時のほうが、大きな群れを見ることができるそうだ。やっぱり、小笠原はすごい!!ザトウクジラ狙いの1本目のダイブでは、体に振動がビンビン伝わってくるくらいの大きな鳴き声が聞こえていた。近い、近い、近い!!!父島ではなかった感覚だった。残念ながら見ることはできなかったが、大物遭遇のチャンスは大きそう。待望の瞬間は刻一刻と近づいている。そう思えるぐらい、期待は膨らんできた。
With Dolphin.
2010・3・23~東京・小笠原~
やっぱり速かった。父島でのダイビング3日目。1本目のダイビングポイントに行く途中で突然、船が止まった。なんだ、なんだ、故障か??すると、ガイドさんが「シュノーケル着けてください。飛び込みますよ~」。なんで??「イルカちゃんです」。遠くを見ると、ミナミハンドウイルカの群れがいるじゃないか!!予期せぬ大物の登場に、ダイビング前からテンション急上昇。カメラを持って、いざ海へ。4頭いた。親子だろうか。イルカの進行方向を予測して泳いだ。さあ、潜ろうと思ったが、体が沈まない…。そうだった。よ~く考えれば、シュノーケリングはド素人に近かったんだよね。しかたなく、水面近くからカメラだけ下に向けて撮ったのが上の1枚。さすが、ガイドさんだ。気持ちよさそうにイルカさんたちを下から見上げているじゃないですか。うらやましい。そんなことを考えているうちに、群れはサ~ッと遠くに消えていった。たった30秒の夢の時間。今度はしっかりとスキンダイブの練習をして、いい写真を撮りたいな。


