杜の都
 2010・10・19~宮城・仙台市~
 数年ぶりに訪れた杜の都は芸術の街でもあった。仙台市街の並木道「定禅寺通り」を歩いた。冬の訪れを思い起こさせる肌寒さを感じながら、ケヤキの木々の下をゆっくりとくぐった。全国的に暖かかったせいか、紅葉はまだまだだったが、まさに「緑のアーケード」状態。並木道の下には写真の「夏の思い出」など、イタリア人彫刻家によってつくられた銅像数体が飾られていた。なぜ女性の裸体像なんだろう??という疑問も残ったが、特別ないやらしさは感じさせない。紅葉が本格化すれば、葉々は黄に色づき、12月には木々に電飾が施され、光のページェントになるそう。東北を代表する文化・芸術の街であることを実感した数時間。また訪れたいと思った。
心を幸せにしてくれる花
2010・10・16~滋賀・近江八幡市~
 視界を覆い尽くすようなコスモス畑があると聞き、カメラを持って飛び出した。JR近江八幡駅から20分ほど歩くと、目の前にピンク色の花々が現れた。思わず「ワオ~!!」と絶叫するほどの規模だったのだ。ウワサ以上の花畑を見たのは生まれて初めて。県道沿いの休耕田5・5ヘクタールを利用して植えられた約300万本のコスモスが満開。いくつもの畑に、ピンクや赤、白の花々が見渡すかぎりに広がっていた。どこから、どのアングルから撮ればいいのか迷ってしまう。こんなぜいたくはめったにない。休日だから家族連れも多く、コスモスを眺め、ほのかな花の香りをかぎ、幸せそうな笑顔を浮かべていた。不況続きで、いい話がほとんどない昨今。たまには花を見て、疲れた心を癒されるのもいいもんだね。
パーフェクトは難しい…。
 2010・10・13~大阪・大阪市~
 まさに根気、集中力との勝負だった。大阪といえばミナミ。ミナミといえば道頓堀。ということで、かの有名なグリコのマークの看板を観に行った。日が暮れて、看板のネオンが点灯。グリコの周辺には、アサヒビール、雪印などの有名会社の看板もあった。当然のことだが、看板一つひとつの電球がそれぞれ、点灯したり消えたりしている。つまり、その場にある看板がバラバラに点灯し、一斉にフル点灯していないのだ。確かに、ネットとかで掲載されている写真でも、フル点灯しているものを見たことがなかったなあ…。でも、どこかでフル点灯するはず。「それなら、その瞬間をカメラに収めてやろうじゃないか!!」。久々にネチネチ魂??が点火した。対象はグリコ、アサヒビール、雪印、ピップ、日商エステム、カゼに改源、CHINTAI、太陽楼、スーパー玉出の計9つの看板。意気込んで撮影を始めてはみたものの、予想以上の苦戦が待っていた。
最大の難点は雪印の看板で、約2分おきにしかフル点灯しない。さらに、カゼに改源の雷様が薬??をなかなか発射しない。統一性がまったくなく、8個がフル点灯しても、残り1つが中途半端…。そんなことの繰り返し。三脚を持っていっていなかったから、腕も痛くなってきた。失敗続きで、気がつけば2時間経過…。フル点灯する可能性はあるのか??もういいや…。あきらめかけていた、その時だ。雪印がフル点灯すると同時に、カゼに改源の雷様が薬を発射した。その瞬間が上のカット。その時間、0・5秒もない。やった!!思わずガッツポーズした。しかし…。よ~く見てみると、グリコの緑の芝生の部分が横に1本、点灯していなかった…。くっ、悔しい…。パーフェクトの写真は難しい…。そう簡単には撮らせてくれない…。出直しだ。


