夕暮れ時の鳥
 2010・11・4~大阪・豊中市~
 真っ赤に染まった空がバックにあると、さらにカッコよさが増す。夕暮れ時に公園を歩いていると、遠くからカラスが飛んできた。まだ明かりがともっていない外套の上に着陸。カアカアと鳴くこともなく、静かに前を見つめていた。全身に真っ黒なマントをまとい、夕陽を浴びていた。おそらく、誰もが真っ先に嫌いな鳥に挙げるであろうカラス。僕的には好きな鳥ベスト10に入っている。もちろん、残飯とかを漁っている光景を見ると興ざめするが、普段の大きく羽を広げて優雅に飛ぶ姿や眼光鋭い目には強烈なインパクトを覚える。夕暮れと言えばカラス。鳴き声が時計代わりになっていた幼少時代をふと思い出した。さあ、ウチに帰ろうかな。
やっぱり、きれいどす。
 2010・11・2~京都・京都市~
 実際に目の前で見ると、異次元にいるような感覚にとらわれた。久しぶりに京都を訪れた。紅葉の名所はいくつもあるのだが、まだまだ本格的ではない。う~ん、どこに行こうか…。あれこれ考えて「祇園」という言葉が頭の中にふと浮かんだ。「舞妓はんか、見たことないな」。ということで、祇園へGO。昔の奥ゆかしき風情が残る建物の周辺で出勤時間を待った。すっかり日が暮れた午後5時すぎ。あちらこちらから、お目当ての舞妓はんが現れた。重たそうな着物にお白い。うわあ、きれいどすなあ…。やっぱり、写真で見るのと実物を見るのとでは全然、違いますなあ。約束の時間が近いからか、みんな速足で歩いていく。「写真、撮ってもいいですか?」。声を掛けながら追いかける。何人かには「急いどりますから…」と断られたが、何人目かで「歩きながらなら、いいどす…」と優しい声が。明かりが灯った提灯が雰囲気を醸し出してくれた。外国からの観光客も観光に来ていた。舞妓はんって、やっぱり有名なんだね。いつの日か、御座敷で舞妓はんと「お遊び」ができたらいいなあ…。
夕暮れの秋桜
 2010・10・27~大阪・吹田市~
 寒くなったなあ…。夕焼けを見ながら、つぶやいた。岩手から戻った後、関西でも急に冷え込んできた。北海道では初雪が降るなんてニュースも。紅葉はまだまだなのに、秋をスルーして冬が訪れた気分だ。終盤にさしかかったコスモスを見に万博記念公園へ。残念ながら、花びらが散りかけた状態だったが、十分に鑑賞できる。陽が落ちるのもすっかり早くなり、17時前には空が真っ赤に染まった。夕陽を浴びたコスモスを見ていると、なんとなく温かい気持ちになる。28日以降は天気が崩れ、台風も近づいているから、この日が最後の鑑賞かも。タイフーンが過ぎたころには、大好きな紅葉の季節がやってくる。楽しみだ~。


