2014年の無病息災を願って…。
2014・1・7~愛媛・松山市~
物心がついてから、たぶん初めて食べた。人日の節句。柄にもなく、朝から七草がゆのことを考えていた。いつも昼ごはんの弁当を買うスーパーマーケットで、七草のパックが売られているのを発見。帰りに買うことを決めた。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ…。まるで呪文のような七草の名前だし、スズナ(かぶ)とスズシロ(大根)以外はおそらく見たこともない…。だから、こういったパック詰めは、初心者にはめちゃくちゃありがたい。
では、どうやってつくるのか?どのタイミングで七草を入れたらいいのか?娘を持つ母親でもある会社の同僚に聞くのが一番いい。「ほうれんそうのおひたしをつくる時と同じように、最初にゆがいておくのよ」。なるほど、なるほど。さすがは主婦!!教わった通り、スズナとスズシロは薄く切ってから、熱湯でサッとゆがいた。炊飯ジャーでつくったおかゆをカツオだしと塩で味付けして、細かく切った七草を投入。少しだけ蒸らして、はいできあがり!!
この青野菜感がなんとも言えないくらいいい。ちょっぴり蒸らしすぎて、水分が飛んじゃったけど、まあいいか。やっぱり、かつおだしを入れて正解だった。自己評価では少し甘めで80点かな。
おかずは会社の同僚のおみやげの焼きサバ。オススメ通り、ショウガじょうゆをかけて、いただきました。まいう~。お酒はほとんど飲まないし、胃や肝臓は疲れていないけど、たまにはこんな日本の伝統行事に倣うのもいいなって思った。そう言えば、今年は数えで前厄。何事もなく、平穏に過ごせますように…。
21年の現役生活にピリオド
2014・1・6~愛媛・松山市~
わが相棒が前日5日、静かに長い選手生活を終えた。21年以上の年月をともにしてきたフライパンさんだ。大学生活を始める前の1993年3月、オカンにディック(古っ!!)で買ってもらってから、ずっと食生活を支えてくれた、よきパートナーだ。最後につくってくれたのは、ちりめんじゃこカレーライスだった。
見ての通り、体はキズだらけだ。原因は分かっている。昨年、お好み焼きをつくって、このフライパンの上でコテで切ってしまった。あちゃ~、キズがついてもうた…。それでも、相棒は痛む体にムチ打って働いてくれた。それ以来、フライパンの表面がはがれ始め、キズの上で卵を焼こうものなら、必ず焦げてしまう始末…。昨年末、苦渋の決断だったが、引退勧告をした。
中学校の家庭科の時間につくったサバのムニエルを女の先生に絶賛されてから、料理にハマった。大学生になり、1人暮らしを始めてから、相棒はなくてはならない存在になった。カノジョにサバのムニエルをつくってあげると「私のよりおいしい…」と言われ、しばらく口をきいてくれなかったのも、いまではいい思い出。どんなに古くなっても、買い替えるなんて感情はさらさらなく、最後の最後までフルスイングしてくれた。どんなに感謝しても、しきれない。
我が家には、20年戦士がまだまだ存在する。炊飯ジャーはまだまだ、おいしいごはんを炊いてくれるし、14型アナログテレビとビデオデッキは「夏子の酒」」など、懐かしいドラマを再生してくれる。洗濯機はガタガタと音を立てることもなく、汚れた衣服を元に戻してくれる。新しくて性能が良ければ、いいってもんじゃない。愛着という感情は、どんなものにも勝る。
とりあえずは棚の中にしまったが、いつ戻ってきてくれてもいいと思っている。大仁田厚だって、都はるみだって、引退撤回して帰ってきてくれた。その日まで、ゆっくり体を休めてください。お疲れさまでした!!
日曜日はカレー曜日~その4・ちりめんじゃことホウレンソウのカレー~
2014・1・5~愛媛・松山市~
おいしいのか、まずいのか。正直、半信半疑だったが、予想以上にうまかった。田舎から持ち帰った、ちりめんじゃこ。普通に考えれば、カレーライスなどの洋食には合いそうもない。でも、食べてみなきゃ分からない。今年初めてのチャレンジ料理は「和洋折衷」だ。
炒めすぎたら、ちりめんのうまみが逃げると思ったので、卵とからめて半熟で。じゃがいもと玉ねぎ、ほうれんそうを炒め、ここでかつおだしを投入。しっかり煮込んで、オムカレー風に盛り付けた。
ちりめんじゃことほうれんそうは合うだろうなと思っていたが、カレールーともマッチするんだな、これが!いつもの辛口ではなかったが、かつおだしが効いていて、なんだか和食を食べている気分にもなった。2014年、初めての発見だった。奥さん、これは試してみる価値ありですよ。





