日本で唯一のダイヤモンド・クロス
2014・1・4~愛媛・松山市~
松山に住んでいる人なら、上の写真を見ても、なんとも思わないかもしれない。でも、他の都道府県の人、特に鉄道マニアからすれば、垂涎(すいぜん)の光景らしい。田舎から戻って、ふと思いついて伊予鉄大手町駅にやってきた。いわゆる、チンチン電車と、高浜-横河原線が交差する場所。通称・ダイヤモンド・クロス。日本で唯一、軌道線(路面電車)と鉄道線(郊外電車)が路上で平面交差しているのだ。
正確には、ダイヤモンド・クロッシング(Diamond・Crossing)。直角で交わるのが珍しいらしい。学生時代には当たり前のように電車に乗り、いまでは会社までの道中にあるので、横目で見るぐらい。年末に会社の先輩にいきなりクイズで出され、そういえば写真に収めたことがなかったなあと思って、カメラを手に訪れた。なるほど、道路をまたいで向こう側に、いかにも鉄ちゃんらしき風ぼうの人がチラホラ。子連れで来ているお父さんもいた。
ファインダー越しに見て思った。これはすごい光景かもしれない。向かい合わせで待つチンチン電車の間を、1本の郊外電車が駆け抜けていく。調べたところ、チンチン電車同士では、高知の土佐電気鉄道にダイヤモンド・クロスがある。でも「軌道×軌道」「鉄道×鉄道」はあっても「軌道×鉄道」はここだけらしい。鉄ちゃんではないが、当たり前を当たり前として見過ごしていたことが、なんだか悔しい。
気づいたら、坊っちゃん電車もダイヤモンド・クロスを通過していた。これぞ、松山ならではだ。愛媛県に住んでいる方々はもちろん、旅行で来られる方々、写真を撮らなくても、見る価値は十分にありますよ!!観光スケジュールに入れてくださいね。
やっと会えた!!
2014・1・3~愛媛・宇和島市~
おじさんになって、初めて顔を見られた。弟の子どもに会いにいった。昨年3月に生まれた男の子なのだが、なんだかんだあって全然会えていなかった。やっとだ。ウキウキ気分だ。写真では何度も顔を見ていたが、実際に会うと、めっちゃかわいい。目がクリクリしていて、奥さん似だな。モノにつかまって歩くことができるようになっていて、そのヨチヨチした姿を見て、おじさんはまたニヤケ顔になった。
でも…。抱っこさせてもらうと、少しずつ目に涙が…。ああ、泣いてもうた…。そりゃ、そうだよな。初めて会ったおっちゃんが、獣みたいな色黒の顔をしているんだもん。いきなり、抱っこされたら、怖いよね。写真を撮ってもらう時、少しだけおとなしくなってくれたけど…。
帰り間際、玄関でもう一度、抱かせてもらった。ゆりかごみたいにユラユラしたら、気持ちよかったのか、泣かずに目を見つめてくれた。ホッ、よかった、よかった…。今度、会える時は歩いているかな?おっちゃんも、楽しみにしているよ。
高校時代にタイムスリップ
2014・1・2~愛媛・宇和島市~
21年の歳月が流れても、変わらないものはあった。母校・宇和島南高の第44期卒業生同窓会があった。久しぶりに、懐かしい同級生と再会。酒を酌み交わしながらの楽しいひと時を過ごした。全然、変わっていないヤツもいれば、おなかが出ていたり、頭がさみしくなった男子も。美人だった子がさらに美人になっていたり、すっかりお母さんの顔になっていたり…。卒業してから全然、会っていなかった面々がほとんどだったが、見かけとは正反対に、気分は18歳に戻っていた。
実は、同窓会に行くのがちょっぴり不安だった。高校時代はどちらかと言えば、おとなしい性格で人見知り。気の合う男子と話したりすることしかできなかった(気がする)。ましてや、女子とはほとんど話したことがなかった。だから、20年以上も経って、どう話しかけたらいいのか、ずっと考えていた。でも、そんなつまらない心配は杞憂に終わった。
久しぶりにドキドキしながら、女子に思い切って「お久しぶりです!」すると「横山君、全然変わっていないね」。「やっと、顔が年齢に追いついたから」。そんな、とりとめもないやり取りで、気持ちは軽くなった。いま、どこにいるの?仕事は何しているの?子どもはいくつなの?…。たぶん、初めて話した子もいた。それでも、普通に話せたのは、お互いがそれぞれの場所で、いろんな経験を重ねてきたからなんだろうな。あっという間に、時間は過ぎていった。
何か忘れている気がする…。ほろ酔いの状態で、そんなことを頭の片隅で考えながら、会が終わりに近づいたころ、やっと思い出した。写真を撮るのを忘れていた!!せっかくの再会の場で、1枚もないなんてさみしい。最後に、3年8組で集まってパシャリ。セピア色になりつつあったものが確かにカラーに甦って、心の1ページとして焼きついた。こんな楽しい時間をつくってくれた同級生に感謝したい。ありがとう!!そして、また近いうちに会いたいな。





