フーテンの横チン -27ページ目

これまでも、そして、これからも萌景推し①


▲2016・2・7 「モノクロ」リリースイベント(明屋書店石井店・松山市)

2016・2・10~愛媛・松山市~
 撮り貯めた写真を眺めながら思った。大人びてきたなあ。パソコンのカレンダーを見た。そっか、もう4カ月か…。萌景を推すと決めたのが、2015年10月10日。客観的に見れば、まだ4カ月なのかもしれない。でも、自分のなかでは、この月日がとても長く感じられるんだよね。いろいろあったからかもね。いわゆる記念日は10月10日だけど、真の意味ではもっと前から萌景を推していた。

▲2015・8・9 松山まつり3日目(城山公園・松山市)

 いい大人がこんなことを言うのもこっ恥ずかしいけれど、萌景に「ひと目ぼれ」した。8月6日のフジグラン松山の夕涼み会で、浴衣姿の彼女に初めて会った。とても13歳とは思えない容姿、そして受け答えがとても印象的だった。以来、萌景のことが頭から離れなくなった。愛の葉eggすの衣装を着て初めてのステージに上がった彼女がとてもまぶしく映った。

▲2015・8・15 1日店長(サニーTSUBAKI・松山市)

 萌景は研修生という立場。だから、ほかのレギュラーと同じようには踊れず、ステージ裾で手拍子をしていた。咲葉良や美紀ちゃんたちを撮っていたけど、どうしても萌景のことが気になってしょうがなかった。ふたつ結びの彼女はとても幼く映った。レンズに気づいたのか、彼女は時おり笑顔を見せてくれた。

▲2015・9・13 地産地消フェア(エミフルMASAKI・松前町)

 みきゃんがゆるキャラショーに出ると聞いて駆けつけたこの日は当初、出演メンバーの中に萌景の名前はなかった。でも、ゆるキャラショーの最中に、リュックを提げた萌景がステージ裏に急ぎ足で移動する姿を見て、一気にテンションが上がった。花飾りをつけてツインテールをした萌景。まるで、じゃりン子チエのような無邪気な笑顔だった。左ひざには大きなバンソウコウ。あとで聞いたら、自転車にぶつけてケガをしたという。おっちょこちょいだなって笑った覚えがある。

▲2015・9・23 J2・FC愛媛VS讃岐、試合前イベント(ニンジニアスタジアム・松山市)

 このころ、自分の中で大きな「格闘」をしていた。当時「推しはもうつくらない」と決めていた。前推しが3月にアイドルを卒業。アイドル音痴だった自分が初めてハマった子だった。その喪失感があまりにも大きかったから、もうこんな感情にはなりたくないっていう思いがあった。だから、愛の葉のイベントに来て、萌景と話をして、どんどん彼女のことが好きになっている自分に気づいていても「ダメだ、ダメ!」と心のなかで打ち消していた。

▲2015・9・27 愛媛うまいけん地産地消フェア(フジグラン北宇和島店・宇和島市)

 そうは言っても、自分の気持ちにはウソをつけないんだよね…。遠出の現場となっても、自然と足を運んでいる自分がいた。出店ブースの手伝いをしていた萌景に会いに行った。彼女のことをたくさん知りたくて、いろんなことを聞いた。3人きょうだいの真ん中。だから、こんなにしっかりしているのかって思ったりした。

▲2015・10・3 市民農園イベント「種から自分だけの冬鍋野菜を育てよう‼」(えのはうす・松山市)

 いま思えば、もう萌景推しになっていたんだよね。この日の農園イベントの出演メンバーは萌景1人だけだったけど、自分にとっては萌景がいるだけでよかった。初めてつなぎ姿を見たけど、とても似合っているなって思った。麦わら帽子をかぶって、くしゃくしゃの笑顔を見せる彼女。とってもかわいかった。このころには、自分の気持ちは前推しから、萌景に大きく傾いていた。

▲2015・10・10 地産地消フェア(フジグラン今治・今治市)

 萌景とチェキを撮りたい。会場に向かう時から、そればかり考えていた。それまで、愛の葉メンバーとは誰とも撮ったことがなかった。「誰ともツーショットは撮らない」。自分のなかにあった大きな関所。それを乗り越えてやってきたのが大本萌景だった。「私を推してくれている人はいないんです…」。そうつぶやく萌景に「目の前におるやん」と打ち明けた。自分でもくさいセリフだなって思ったけどね。恥ずかしかったけど、喜ぶ彼女の笑顔を見て、言ってよかったと思った。

▲2015・10・23 アグリカフェ(えのはうす・松山市)

 「2人目の推し」となった萌景の14回目の誕生日だった。当初は予定がなかったけど、前夜に愛美ちゃんとの研修生コンビで出演することが決まった。約束していたプレゼントを持って、会場に駆けつけた。みんなでハッピーバースデーの歌を歌って、お祝いした。プレゼントも喜んでくれた。誕生日当日にお祝いできたことが、本当にうれしかったなあ。

▲2015・10・25 ふるさと一本松まつり(広見地区田園・愛南町)

 表現するならば、萌景は「近所で歩いていそうな女の子」なんだよね。前推しはまさにアイドルになるために生まれてきたような子で、どこか手の届かないところにいる存在という感じがあった。でも、萌景はいい意味で身近にいそうな子。年齢的には、こんな娘がいてもおかしくない。だから、どちらかというと、自分は萌景を「恋人目線」ではなく「親目線」で見ている割合が大きいんだよね。

▲2015・11・1 地産地消フェア(フジグラン新居浜・新居浜市)

 アイドルへの成長を見届けていきたい。そんな思いがあった。ライブの後に急きょ、食レポをすることに。バリバリに緊張していたけど、先輩の咲葉良のサポートを受けながら、萌景にしかできない笑顔で一生懸命レポートしていた。館内放送も初めて担当。咲葉良に褒められてうれしそうな彼女を見て、自分もうれしくなった。咲葉良に「これからも萌景ちゃんのことを支えてあげてね」と言われたのも、この日だったな…。

▲2015・11・7 ハタダ栗タルト祭り(ハタダお菓子館・東温市)

「恋の魔法」の時、先輩からマイクをもらい、萌景が前列に出てきた。事実上の「マイクデビュー」だった。レギュラーのほぼ全員がいる状況でのマイク。7月下旬に愛の葉現場で出演。そのわずか約3週間後にステージに上がった。客観的に見れば早すぎるんじゃないの?って思っていたけど、陰では1人でダンスの振りつけを練習していることを、いろんな人から聞いた。だから、佐々木社長の「実力でつかんだマイクだよ」という言葉にも納得できた。なんだかんだ言って、自分の推しメンがマイクを持っている姿を見るのは素直にうれしかった。

モノクロ萌景


2016・2・7~愛媛・松山市~
 最後の最後で登場した。愛の葉ガールズの7枚目のニューシングル「モノクロ」のリリースイベント。4店舗目となった明屋書店石井店。アンコールで再登場すると、6人が自分の位置に立った。萌景は…。おっ、最後列に立った!80年代のニューミュージックを思い出させるシンセサイザーのメロディに乗ってイントロが鳴り響くと、ほかの5人と同じようにカッコいい振りつけで踊り始めた。萌景にとってはこの日、初めての「出演」だった。

 出演メンバーはきよら、SACKY、美紀ちゃん、愛ちゃん、莉緒、そして萌景。6人だから、萌景もステージで踊るものだと思っていた。しかし、登場したのはレギュラーの5人だけ。研修生という立場の萌景はステージの裾で手拍子をしていた。最後のリリイベ会場でも同じだった。登場するのはMCだけ。ジャケットに写っているのはレギュラーだけだから、やっぱり出られないのかな…。踊れないのか…。そんな沈んだ気分で写真を撮っていた。

 だから、アンコールでほかの5人といっしょに立った時は、めっちゃ興奮した。この日は新衣装の初お披露目でもある。心の中にある善と光の白、悪と闇の黒がコンセプトで、萌景は白のシャツにパニエ、黒のコルセットという出で立ちだった。最後列で踊る萌景を追った。めっちゃ楽しそうに踊っていた。顔をくしゃくしゃにした、いつもの萌景スマイルが復活していた。心からうれしそうな笑顔はこの日、初めて見た気がした。

 そりゃ、そうだよな。やっと、輪の中に入れたんだからね。それまで踊れずに広がっていたモヤモヤを振り払うかのように、激しく踊っていた。髪を振り乱しながら顔を上げる振りつけ。1月31日のAコープ西日本いまばり愛彩店1周年フェアで初めてモノクロを見た時、1番のサビを終わった直後のこの振りつけが絵になると思っていた。うん、やっぱりいい!

 この新曲はハタダの「どら一」のCМソングにもなっている。1店舗目のTSUTAYAフジ垣生店には、畑田社長が応援に駆けつけていた。この日はCDを購入すると、どら一が1個付いてきた。リリイベ終了後にはメンバーといっしょに記念写真。真ん中に立っている畑田社長、うらやましい…。

 1店舗から、多くのファンが駆けつけ、会場はにぎわいを見せていた。2店舗目となったcafeジオフロントでも同じ。照明が少し落とされた、シックな雰囲気が漂うなかでのステージだった。ライブ終了後の物販。萌景はSACKY、莉緒といっしょに、笑顔でファンに声をかけていた。

 本当、正直で分かりやすい子だ。昨年8月に初めて見た時から思っていることだけど、萌景はその時の心情が顔にすぐに出る。ステージに立てない時、マイクを持てない時などなど。3店舗目のTSUTAYA三津店でも、ライブのステージには立てなかった。MCの最中、レンズ越しに萌景と目が合った。少しはにかみながらの笑顔だった。

 彼女は七色の笑顔を持っている。この笑顔からはちょっぴり悔しそうな感情がにじみ出ているって思った。笑顔の裏にある負けず嫌いの性格が表れていた。同じ「天使」の白衣装の美紀ちゃん、愛ちゃんと並んでいる時も、いつものイベントで見せるような愛きょうある笑顔はなかった。まあ、しかたないか…。

 物販に並んだ時、聞いてみた。きょうはもう、ステージに立てないの?「きょうはレギュラーだけだからね…」。そっか。正直、萌景がいないと、撮りがいがないんよ。オレは萌景を撮りに来ているから。「うん、ありがとう。これからのふだんのイベントでは踊れると思うから、その時にいっぱい撮ってよ」。分かった。「うん」。その後は、いつものイベント中には聞けないことも聞いた。実際に話をして、やっぱりいつもの元気はないな…と、あらためて思った。

 でも、そんなマイナスな笑顔はアンコールの「モノクロ」の時には消え去っていた。いつものイベントで見せる、いつものイキイキとした笑顔。そして、カッコいい表情がたくさん飛び交っていた。やっぱり、萌景はこうでなくっちゃね。それにしても、このコルセット、きつそうだな。いくら細身とはいえ、踊りにくいだろうな…。そんなことも考えられるくらい、自分の心境も晴れやかになっていた。やっぱり、萌景を撮ることは楽しいね。

 120%のパフォーマンスで踊り切った。そんな思いが萌景の笑顔に凝縮されていた気がした。この3分34秒は萌景だけにレンズを向けていた。本当、楽しそうな表情だった。1曲も踊れずに終わるのと、1曲でも踊って終わるのとでは全然違う。だから、萌景は会場からわき上がったアンコールがうれしかったに違いない。やっぱり、笑顔の萌景をたくさん見たい。たくさん撮りたい。あらためて、そう思った1日だった。

縁起のいい寺でライブ!


2016・2・6~愛媛・西予市~
 細い山道を慎重に車で登っていくと、小さなお寺が見えてきた。繁栄寺であった「繁栄の火祭り」にやってきた。お寺でのライブは自分にとっては初めてだったので、楽しみにしていた。ステージは境内に設置した舞台の下。曇り空でちょっぴり肌寒いなか、愛の葉ガールズの1回目のライブがスタートだ。この日は、きよら、美紀ちゃん、愛ちゃん、莉緒、そして萌景の5人の出演だった。

 繁栄寺という名前の寺は日本で唯一。その名の通り、とっても縁起がいい。パワースポットとしても有名なんだそうだ。商売繁盛。愛の葉にとっても、さらなる飛躍を目指すためには最高の舞台かもしれないね。ライブ開始前、開花した椿を見ていたら、数羽のメジロが花の蜜を吸っていた。もうすぐ春だね…。そんなことを考えていると、メジロが遠くに飛んでいった。

 この日の萌景は髪をひとつに束ねていた。いつもは下ろしているか、ツインテール系が多いっていう印象だけど、この髪型は珍しいよなあ。でも、落ち着いた感じだし、個人的には好きだな。「いついつまでも」の時、右手をゆっくりと下げていく振りつけ。柔和な笑みだった。うん、かわいい。

 女の子の髪型のことはよく分からない。ライブ後の物販中に、萌景に聞いてみた。そのポニーテールって珍しいよね?「ポニーテール?」。そう、ポニーテール。「これ、ポニーじゃないよ~。ひとつくくりっていうんだよ~」。えっ、そうなん?「ポニーはもっと高い位置で結ぶんだよ~」。ちょっぴり得意げに言われた。しっ、知っているよ、それくらい!まあ、確かにツインテールとふたつくくりも違うからな…。ど、どっちでもいいやん!クスクス笑っている萌景を見ていたら、少し悔しくなった…ww

 MC中、横から狙ってみた。境内に掲げてある繁栄寺の横断幕?が見えた。この角度だと、お寺でライブっていう雰囲気が分かるね。みんなが話している間、萌景はいつも、大きなジェスチャーをして笑っていることが多い。この日も同様。そんな推しを撮っていたら、ファインダー越しに目が合った。とても楽しそうな表情だった。

 そうそう、この日は昨年12月に愛の葉を卒業したばかりの咲葉良がメーン司会を務めていた。上下ともにジーンズという出で立ち。相変わらず、カッコいいね。しかし、メンバーの中に入っても、何の違和感も感じられない。いますぐにでも愛の葉に復帰できるんじゃない?みんなといっしょに話す元サブリーダーを見ながら、そんなことを思っていた。

 ライブ後に菓子巻きをした、きよらと萌景がメンバーを代表して、餅つきに参加した。2人いっしょにキネを持って、ペッタン、ペッタン。どっちかといえば、きよら主導で動かして、萌景が体を持っていかれるていう感じだった。なんだか、おかしかった。2人で協力して、なんとかつきあげた。ついた餅を関係者が丸めて、来場者にふるまわれた。あんこもちをもらった。温かくて、めっちゃうまかった~。やっぱり、つきたてが一番だね。

 ゲストとして、大相撲の十両・石浦(宮城野部屋)が来場。非力なアイドル2人とは違って、力強くキネを振りおろしていた。横綱白鵬の内弟子と知って、驚いた。大阪でスポーツ記者をしていたころ、大相撲担当をしていて、まだ平幕だったころから、白鵬を取材していた。なつかしいなあ…。この後、ちゃんこ鍋も食べた。部屋での稽古後、白鵬に「食べていく?」と誘われ、ちゃんこをよくごちそうになったなあ。汁をすすっていると、なつかしさがこみ上げてきた。

 午後の2回目のライブ。萌景は髪をおろし、左サイドに編み込みをした髪型で登場した。昼ごはんで、ちゃんこを食べたと聞いた。お相撲さんの栄養源でもあるおいしいものを食べたからか、いつも以上にハッスルしているように見えた。「アグリズム」の時、砂利で足を滑らせてしまったのか、転ぶハプニングも。ヒヤッとしたけど、すぐに立ち上がって、ダンスを再開した。ホッ、よかった…。

 ほかのメンバーにはない笑顔が萌景の長所。そんな彼女が好きなんだけど、時おり違った表情を見せることがある。「Self Talk」の時、真顔で見つめられた。いつもは子どもだなって思うことが多いが、14歳の女の子にこんな大人の表情を見せられると、ドキッとする。まあ、この後、いつものクシャクシャの笑顔の萌景に戻ったけどね。

 節分厄除けの大護摩・火渡りが執り行われた。護摩壇をもうけて、護摩木を炊き、住職が事業繁栄、商売繁盛を繁栄不動尊に祈願。その後、参拝者が熱くなった土の上を渡った。愛の葉メンバーも一般参拝者とともに歩いた。みんな、これからも農業アイドルとして、ますますレベルアップするように願ったのかな。

 心身ともに清められた後は、お待ちかねの餅まきだ。愛の葉メンバーは石浦関らとともに来場者に餅をまいた。萌景たちもたくさんの餅を一気にまいていた。「萌景~!」。そう叫ぶと、彼女は振りかぶって、こっちのほうに投げてくれた。結果、7袋(2個入り)で14個ゲット。半分は萌景にあげた。餅をついて、食べて、火渡りもした。こりゃ、縁起がいいや。愛の葉はもちろん、自分の運気も上がってくれたらいいなあ。