日曜日はカレー曜日~その20・カツオのたたきカレー~
2014・5・4~愛媛・松山市~
遠い昔、出張で訪れた高知市のとある食堂で「カツオカレー」というメニューを見たことがあった。さすが、カツオの本場!その時はシンプルに「カツオのたたき」を食べたかったのでスルー。後日に食べようと思っていたにもかかわらず、結果的に時間がなくて食べられなかった。「くそ~、食っときゃよかった…」。以来、ずっと悔やむ日々?を送り、カレー店をのぞくたびにカツオカレーを探していたが、いまだに見つけられていない。
それなら、自分でつくっちゃえ!カツオの旬になったし、そろそろスーパーマーケットにも並び始めているだろうと物色したが、カツオのたたきしか売っていなかった。どうしようかなあ。まあ、生でもたたきでも同じでしょ!ということで、あぶって切っていないものを1本購入した。煮込むか?それとも煮込まずに後で上からカレールーをかけようか?数分ばかり迷ったが、カツオの出汁が染みているほうがうまいかもと思い、切って入れることに決定。タマネギとホウレンソウを炒め、水を入れた後に投入。ルーを入れた後、身が崩れないようにじっくり煮込んでできあがりだ。
花粉症で鼻が詰まっているのに、カツオの強烈なにおいが奥まで届いた。う~ん、食欲がわいてきた!ルーからもカツオの味を感じることができた。身はホクホクしているし、厚く切って正解。炭火で焼いていたからか、炭の味もしたが、これもたたきならでは。ホウレンソウともよく合っていた。カツオ好きなら、やみつきになりそうな味かもね。
子規がお出迎え
2014・5・3~愛媛・松山市~
陸の玄関口のひとつ、JR松山駅を出てすぐ、正岡子規の句が書かれた碑がある。「春や昔 十五万石の 城下哉」。明治28年(1895)、日清戦争の従軍記者として戦地に赴く直前に詠まれ、松山を表す象徴的な句として知られる。司馬遼太郎の「坂の上の雲」の第一章の章名にも使用されていることでも有名。ど真ん中に高くそびえる松山城。その周りに多くの人々が暮らしている。まさに典型的な城下町・松山。子規はストレートに表現している。
世間はゴールデンウイーク真っただ中。連休はまったく関係ない身としては、海外に飛んだり、さまざまな場所に旅行に行っている人がうらやましくてしかたない。まあ、人ごみの中をウロウロするのはあまり好きじゃないから、別にいいんだけどね。こんな時だからこそ、身近な場所をゆっくりと歩いて回れば、新たな発見があって、なかなかいい。松山を訪れた人にも、少し立ち止まって、子規の詠んだ句を見てもらったら、愛媛県人としてうれしい。
鯉といっしょにスイミング~!
2014・5・2~愛媛・松山市~
うらやましかった。ポカポカ陽気の通勤途中、西堀端のお堀をのぞいてみると、カメが気持ちよさそうに泳いでいた。ミシシッピアカミミガメだ。顔だけ外に出して、短い足をばたつかせて前進。周りにいる鯉といっしょに回遊していた。よく見ると、オッサンの顔をジーッとにらんでいる。「なんだコイツ、おいらの顔をじろじろ見やがって!さあ、早く行けよ!!」。そんなことを言われている気がした。
朝の天気予報では花粉の量が減っているなんて言っていたけど、体の弱いオッサンの鼻はまだまだグジュグジュ。マスクは絶対に外せない。一方で、自転車をこいでいると、少しだけ汗ばんでくるから、お堀を泳ぐカメと同じように水の中に飛び込みたいという衝動にも駆られる。う~ん、じれったい。会社もない、学校もない。ただ、の~んびりとスイスイ泳ぐ後ろ姿を、ただ指をくわえて見ていた。


