子規がお出迎え | フーテンの横チン

子規がお出迎え


2014・5・3~愛媛・松山市~
 陸の玄関口のひとつ、JR松山駅を出てすぐ、正岡子規の句が書かれた碑がある。「春や昔 十五万石の 城下哉」。明治28年(1895)、日清戦争の従軍記者として戦地に赴く直前に詠まれ、松山を表す象徴的な句として知られる。司馬遼太郎の「坂の上の雲」の第一章の章名にも使用されていることでも有名。ど真ん中に高くそびえる松山城。その周りに多くの人々が暮らしている。まさに典型的な城下町・松山。子規はストレートに表現している。
 世間はゴールデンウイーク真っただ中。連休はまったく関係ない身としては、海外に飛んだり、さまざまな場所に旅行に行っている人がうらやましくてしかたない。まあ、人ごみの中をウロウロするのはあまり好きじゃないから、別にいいんだけどね。こんな時だからこそ、身近な場所をゆっくりと歩いて回れば、新たな発見があって、なかなかいい。松山を訪れた人にも、少し立ち止まって、子規の詠んだ句を見てもらったら、愛媛県人としてうれしい。