フーテンの横チン -224ページ目

朝寝坊の白鳥の親子


2014・6・25~愛媛・松山市~
 やっぱり、鳥も人間と同じ生きものなんだなあ。いつも午前8時半前後に通勤途中に見る白鳥の親子。最近、小屋の中にいることが多い。それも、寝ている確率が高く、この日もお母ちゃんの周りで3羽のひながオネムだった。まあ、少しずつ暑くなっていいるから、日の当たらない日陰の小屋の中で休んでいるだけかもしれないが…。寝ている姿もかわいい。
 しばらく観察していると、1羽のひながムクッと顔を上げ、くちばしを広げて大きなあくびをした!ハハハ、眠そうな顔だ。みんながまだ寝ているのを確かめると、また首を縮めて寝てしまった。あれっ、お父ちゃんはどこだ?探してみると、単独でお堀をお散歩していた。梅雨が明けたら、真夏が始まる。熱射病にならないように気をつけてねえ。

赤穂浪士の墓


2014・6・24~愛媛・松山市~
 いつも目の前を通り、気になりながらもスルーしていた興聖寺に立ち寄った。あの忠臣蔵で有名な赤穂浪士の大高源吾と木村岡右衛門の墓があるのだ。このお寺を初めて見た時、松山藩と赤穂浪士が結びつかなかったんだけど、元禄1215年(1702)に吉良上野介討ち入り後、松山松平家が大高、木村両氏を合わせた10人を預かったと知った。将軍・綱吉の決断で浪士の処分が決まり、松山藩で預かった全員が切腹。大高、木村両氏を介錯した徒歩目付の宮原久太夫(きゅうだゆう)が2人の遺髪を持ち帰り、興聖寺にねんごろに葬ったそうだ。
 興聖寺では毎年12月14日、松山義士祭が開催され、2人を供養すると同時に、義士の心、武士の心を後世に伝承している。現代に生きる侍といえば、サッカーW杯に出場している日本代表。現在、1分け1敗で勝ち点1。決勝トーナメント進出には絶対に勝たなければならないコロンビア戦は日本時間25日早朝にキックオフを迎える。まあ、無理やり結びつけた感は否めないけど、23選手には四十七士と同じ一丸の心を持ってぶつかってほしい。

沖縄生まれのアサガオ


2014・6・23~愛媛・松山市~
 久しぶりに雲のすき間から青空が見えた朝、近所の庭先で、きれいな青いアサガオが咲いていた。アサガオっていう名前の語源は、早朝に開花し、昼前にはしぼんでしまう特徴を、朝の美人の顔にたとえた「朝の容花(かおばな)」というのを、小学校時代に図鑑を読んで学んだことを思い出した。早朝ではなかったけれど、全開に花びらが広がっていて、きれいだった。
 このアサガオは正確にはノアサガオという。別名、琉球アサガオ、オーシャンブルー。原産地は沖縄県だ。この日は「慰霊の日」。太平洋戦争末期の沖縄戦が終結した日から69年が経ち、沖縄の人々が慰霊碑の前で、犠牲になった20万人以上の戦没者を悼む姿をニュースで見た。悲しみと絶望の中にあった沖縄の地でも、この花は咲いていたのだろうか…。のどかな朝、ぼんやりとアサガオを見ながら、平和な時間を過ごせることの幸せをあらためて感じた。