フーテンの横チン -226ページ目

身近にあるご神木?


2014・6・19~愛媛・松山市~
 ずっと気になってい大木がある。伊予鉄・古町駅近くにある阿沼美(あぬみ)神社の西側にあるチシャの木が花を咲かせていた。どう見ても高さ10メートル以上はある。道路を真上から覆い尽くすほどに横広に枝を広げている。その下を通過する車が、まるでラジコンカーのように見える。にわか雨が降った時には、木の下で雨宿りをしたこともある。
 あんまりじっくりと見たことがなかったので観察してみると、根元付近に小さなほこらがあった。何かの神が宿る木なのか?チシャの木のことを調べてみると、千葉県を北限に本州や四国、九州に分布していて、天然記念物や重要文化財に指定されているものが多くあるという。そんな貴重な大木が身近にあるなんて!もしかすると、パワースポットなのかもね。

雨上がりのアジサイ


2014・6・18~愛媛・松山市~
 前日から降り続けていた雨がすっかり上がった夕暮れ。さすがにスキップはしなかったが、傘をブラブラさせながらルンルン気分で帰り道を歩いていると、青いアジサイを見つけた。花や葉にはま~るい雨粒。時おり、涼しい風が吹いて、葉と雨粒を揺らした。薄い雲が広がってはいたけれど、遠くの西の空がほんのりとオレンジ色に染まっていた。
 しばらくぼんやりしていると、踏切の音が聞こえ、チンチン電車が通り過ぎていった。そして、学校帰りの女子高生2人がおしゃべりしながら、伊予鉄・古町駅のほうへ歩いていった。毎日のように見て、聞いて、触れている風景だけど、なんだかとても新鮮に感じた。青空が広がれば、また違った風景を見ることができるんだろうね。

2羽の白鳥のひな、天国へ


2014・6・17~愛媛・松山市~
 いつものように、西堀端の白鳥の親子を見ていこうと思ってのぞいてみると、なんだかおかしい。5羽いるはずのひなが3羽しかいない。なんで?まだ小屋にいるのかと思って中を見たが、いない…。なんで??どこかにはぐれているのかとも思ったが、やっぱりいない。市公園緑地課の名札をつけた女性がいたので事情を聞いてみると「昨日の朝、2羽のひなが亡くなったんです…」。えっ?その後、しばらく声が出なかった。そして、またつぶやいた。なんで???市内の動物病院で死亡が確認されたそうだが、死因は不明という。
 そういえば、前日16日に奇妙な光景を見ていたのを思い出した。隅っこにある餌箱付近で、1羽のひなが逆さまになって足をバタバタさせ、もう1羽のひなと親鳥が救出しようとしているかのような行動を取っていた。その時には、防護ネットに足か何かが引っかかっているのかなと思っていた。しばらくして元の体勢に戻ったので、ひと安心して会社に向かったんだけど、その後にグッタリして息を引き取ったのだと、後で聞いた。力尽きてしまったんだろうか…。
 5羽のひなが心配そうに、お父ちゃん、お母ちゃんにくっついて泳いでいる姿を観察するのが楽しみだった。そんなほのぼのとした光景はもう二度と見られないのか…。なんだかさみしい気持ちのまま、3羽のひなを見ていたら、エサやりのおじさんが船に乗って近づいてくるのを見つけた3羽のひなが「早くくれ~」とクチバシを開け閉めしているのを見て、ホッとした。確かに、2羽のひながいなくなったのは悲しいことだけど、その分、3羽のひなには元気に大きくなってほしい。心からそう願っている。