梅雨の合間の石手川公園
2014・6・13~愛媛・松山市~
雲の隙間から、まぶしいほどの陽光が差し込む。雨上がりの朝の石手川公園。いつもはほとんど土肌しか見えてないのに、石手川ダムからの水が流れ込み、水面がキラキラと輝いていた。川の向こう側の広場では、お年寄りがゲートボールを楽しんでいた。いい光景だなあ。のどかなあ。気持ちいい朝だなあ。
2カ月前は川沿いに桜が咲き乱れ、夜になれば、お酒や食事を飲みながら花見を楽しむ人々であふれていた。そんな日々がウソだったかのように、静かな時間が流れ、広場はシロツメグサで埋め尽くされている。桜が散ったいま、葉々はたくさんの太陽を浴びて、深い緑色に染まっている。お寝坊さんのオッサンだけど、たまには早起きして、ゆっくりと散歩してみようかな。
目立たない子規誕生の地
2014・6・12~愛媛・松山市~
こんなところにあったのか…。そう思うほど目立たない場所にあった。気分転換に通勤コースを変えて花園町商店街を走っていると、ふと石碑が目に入った。なんだろう?そう思って見てみると、なんと正岡子規の誕生地跡ではないか!全然、気づかなかった。だって、自転車置き場の間にあって、どちらかというと殺風景な囲いの中にあるんだもん。
知らなかったのは自分だけかな?と思いながら写真を撮っていると、学生らしき男性数人がそばを通った。「何を撮っているんだろう?」。そんな声が後ろから聞こえた後「おい、正岡子規って書いているぞ!」という叫び声が続いた。「ホンマや」。日本を代表する俳人の誕生の地なんだから、もっと立派なものであってほしい。そう思うのはオッサンだけだろうか…。
超複雑な線路
2014・6・11~愛媛・松山市~
よくよく考えたら、すごい線路だ。毎日のように通る伊予鉄・古町駅前の踏切から見た風景。自転車に乗った女性が、多くの荷物を抱えながら目の前の踏切を渡る。目の前の線路は、まるでヘビが妖艶に絡み合うように交じり合っている。いわゆる平面クロスだ。お隣の大手町駅前には、全国で唯一の線路が十字になっているダイヤモンド・クロスがあるが、ある意味ではこちらのほうが珍しいものなのかもしれない。
写真中央奥にあるのが郊外電車で、右端に写るのが路面電車。こうやって、同じ駅内の隣り合う番線に郊外電車と路面電車が並ぶのは、オッサンが知るかぎり、少なくとも愛媛ではこの古町駅だけだ。郊外電車が真っすぐ走り抜けた後、路面電車が斜めに走る線路に乗って右から左に抜けていった。当たり前のように見ている光景が、実はすごい珍しいものだった。鉄ちゃんではないが、ちょっぴりうれしくなった。


