2羽の白鳥のひな、天国へ
2014・6・17~愛媛・松山市~
いつものように、西堀端の白鳥の親子を見ていこうと思ってのぞいてみると、なんだかおかしい。5羽いるはずのひなが3羽しかいない。なんで?まだ小屋にいるのかと思って中を見たが、いない…。なんで??どこかにはぐれているのかとも思ったが、やっぱりいない。市公園緑地課の名札をつけた女性がいたので事情を聞いてみると「昨日の朝、2羽のひなが亡くなったんです…」。えっ?その後、しばらく声が出なかった。そして、またつぶやいた。なんで???市内の動物病院で死亡が確認されたそうだが、死因は不明という。
そういえば、前日16日に奇妙な光景を見ていたのを思い出した。隅っこにある餌箱付近で、1羽のひなが逆さまになって足をバタバタさせ、もう1羽のひなと親鳥が救出しようとしているかのような行動を取っていた。その時には、防護ネットに足か何かが引っかかっているのかなと思っていた。しばらくして元の体勢に戻ったので、ひと安心して会社に向かったんだけど、その後にグッタリして息を引き取ったのだと、後で聞いた。力尽きてしまったんだろうか…。
5羽のひなが心配そうに、お父ちゃん、お母ちゃんにくっついて泳いでいる姿を観察するのが楽しみだった。そんなほのぼのとした光景はもう二度と見られないのか…。なんだかさみしい気持ちのまま、3羽のひなを見ていたら、エサやりのおじさんが船に乗って近づいてくるのを見つけた3羽のひなが「早くくれ~」とクチバシを開け閉めしているのを見て、ホッとした。確かに、2羽のひながいなくなったのは悲しいことだけど、その分、3羽のひなには元気に大きくなってほしい。心からそう願っている。
