沖縄生まれのアサガオ | フーテンの横チン

沖縄生まれのアサガオ


2014・6・23~愛媛・松山市~
 久しぶりに雲のすき間から青空が見えた朝、近所の庭先で、きれいな青いアサガオが咲いていた。アサガオっていう名前の語源は、早朝に開花し、昼前にはしぼんでしまう特徴を、朝の美人の顔にたとえた「朝の容花(かおばな)」というのを、小学校時代に図鑑を読んで学んだことを思い出した。早朝ではなかったけれど、全開に花びらが広がっていて、きれいだった。
 このアサガオは正確にはノアサガオという。別名、琉球アサガオ、オーシャンブルー。原産地は沖縄県だ。この日は「慰霊の日」。太平洋戦争末期の沖縄戦が終結した日から69年が経ち、沖縄の人々が慰霊碑の前で、犠牲になった20万人以上の戦没者を悼む姿をニュースで見た。悲しみと絶望の中にあった沖縄の地でも、この花は咲いていたのだろうか…。のどかな朝、ぼんやりとアサガオを見ながら、平和な時間を過ごせることの幸せをあらためて感じた。