子規も休んだ憩いの地
2014・6・28~愛媛・松山市~
伊予鉄・平井駅に到着すると、大きな石碑を見つけた。気になって見てみると、子規が詠んだ句が刻まれていた。「巡礼の 夢を冷やすや 松の露」。1891年(明治24)に東温市川内町の唐岬(からかい)、白猪(しらい)の2つの滝を友人2人と見物に出かけた時の句で、平井町の老松として知られた兜松の下で休憩中に詠んだそうだ。紀行文「山路の秋」の中に「途中畑中村にて老松の下にいこふ」としてこの句がある。
かつて、平井駅から東150メートル行ったところに兜松があり、おへんろさんや金刀比羅参りの旅人がひと休みしていたそうだが、1919年(大正8)に枯れてしまったそうだ。少しでも子規と同じ気分を味わえると思ったのに…。残念。まあ、いいや。自販機でお茶を買って、梅雨の合間の青空を眺めながら、ひと休みした。えっ、句を詠む才能はありませんので、あしからず…。
坊っちゃんを出迎えるマドンナ
2014・6・27~愛媛・松山市~
沖縄は梅雨明け宣言したっていうのに、松山はホント曇り空ばかり…。気分が晴れない日々が続いているけど、夕暮れに一瞬だけ青空が見えた。伊予鉄・松山市駅前を歩いていると、ちょうどホームに入ってきた坊っちゃんを、マドンナが温かく出迎えていた。いや、正確に言うと、坊っちゃん列車を、時計台のマドンナが出迎えていた。こういう構図になるように、マドンナの絵が描かれているんだろうか。そうだとしたら、設計者さん、粋な計らいだねえ。
話は変わるが、高校時代に読んだ夏目漱石の「坊っちゃん」をつい先日、本棚から取り出して読み返してみたんだけど、坊っちゃんとマドンナって、実は恋人の関係ではないんだよね。英語教師のうらなりの恋人だったマドンナを教頭の赤シャツが横取りして、坊っちゃんが憤慨するといった内容だった。だが、いつのまにか、あらすじが記憶の中から消えていて、坊っちゃんとマドンナが知らないうちに恋人関係のように勘違いしてしまっていた。こういうパターンって、ほかにもありそうだな…。
正義の味方のゴミ箱
2014・6・26~愛媛・松山市~
こんなゴミ箱なら、子どもも楽しく分別できる。JR松山駅のホームには、人気アニメ・アンパンマンのキャラクターが描かれたゴミ箱がある。駅員さんの帽子をかぶったアンパンマンがビンでチーズがカン、ばいきんまんとドキンちゃんがその他。オレンジとグリーンとカラフルですごい目立つ。まあ、殺風景なゴミ箱よりはいいよね。おばあちゃんといっしょにいた女の子がオレンジジュースの缶をチーズのところにしっかりと入れていた。
そういえば、予讃線ではアンパンマン列車が走っているんだった。特急・宇和海にはアンパンマンに出てくるかわいいキャラクターがたくさん描かれている。実際に乗ったこともあるけど、ちゃんと写真に撮ったことがないなあ。鉄ちゃんではないが、正義の味方のアンパンマンが守っている列車なら、シャッターの押しがいがある。見かけた時はバンバン撮りましょうかね。


