フーテンの横チン -221ページ目

過保護に育てられる白鳥の親子


2014・7・4~愛媛・松山市~
 西堀端の白鳥の親子が暮らす小屋の上には、黒いネットが数日前から設置されている。白鳥の親子を見守っていた市の管理係の人に聞くと「熱射病を防ぐための遮光ネットだよ。これから暑くなるからねえ」という。この日朝は、お父ちゃんと3羽のひなは小屋の中で眠ったままだったが、お母ちゃんは小屋周辺を気持ちよさそうに泳いでいた。快適なんだろうね。
 まあ、大切に育てようとする思いは分かるが、過保護じゃないかなあ。過去にこのお堀で生まれたひなが真夏の陽光を浴びすぎて死んでしまったという話を聞いたことはある。今年生まれたひなも2羽が原因不明のまま命を落とした。以降、警備員が朝から晩まで周辺を見回っている状態。おまけに遮光ネットの設置。この光景、個人的な意見だが、違和感だらけだ。
 ひなたちは生まれて約2週間後に「飛んで逃げないように」と、飛行に一番大切な風切り羽を切られている。その話を聞いた時、なんて残酷なことをするんだと思った。飛んでいかないように?逃げないように?熱射病にならないように遮光ネット?そんな考えは人間のエゴにすぎない。まるで、お堀に動物園をつくっているように思えてならない。飛べない鳥なんて、鳥じゃない。巣立っていくなら、それはそれでいいじゃないか。飛べるなら、自分たちで日陰に移動して休憩もできるんだからね。この考え、間違っていますか?

伊予観光大使・バリィさん


2014・7・3~愛媛・松山市~
 JR松山駅の改札前。高松や宇和島方面から訪れた観光客やサラリーマン、高校生らは、かわいいバリィさん人形に出迎えられる。「ようこそ 愛媛県へ」ゆるキャラグランプリ2012でグランプリを獲得したことは、いまさら言うまでもない。いまだでも「愛媛=みかん」という方程式があるが、バリィさんのおかげで愛媛への印象度が少しずつ変わってきている。また、県外の人には難しい読み方である今治が「いまばり」だと知ってもらえているはずだ。
 人形の下の方をよく見ると「伊予観光大使」というプレートがあった。へえ、そうなんだ。最近では松山市出身のお笑いタレント・友近や新居浜市出身の声優・水樹奈々も務めており、過去には大洲市出身の漫画家・松本零士も役目を果たしている。バリィさんは2012年に就任し、53人目だそうだ。いや、正確にはゆるキャラで初の大使。ホント、愛媛代表と言っていい。すごいなあ。会ってみたいなあ。

噴水を避ける白鳥のひな


2014・7・2~愛媛・松山市~
 西堀端の白鳥の親子。前日1日に、それまで張られていた緑色のネットが外され、行動範囲が南北方面に約2倍に広がった。そのため、北方向にある噴水のほうまで泳げるようになったのだが、3羽のひなは怖がっているのか、いっこうに近づこうとせず、岩にくっついている藻みたいなものをずっとつついていた。
 インターバルを置いて、噴水が定期的に上がる。そのたびに、お父ちゃん、お母ちゃんは水浴びをしたそうな顔でジッと見ていたが、子どもたちが興味を示さないため、じれったそうに行ったり来たりしていた。夕方にもう一度見てみると、小屋の上には黒い遮光ネットが張られていた。でも、しゃく熱の陽光が差し込むような真夏になったら、ひなたちも水浴びをしたくなるのかな?