子規も休んだ憩いの地
2014・6・28~愛媛・松山市~
伊予鉄・平井駅に到着すると、大きな石碑を見つけた。気になって見てみると、子規が詠んだ句が刻まれていた。「巡礼の 夢を冷やすや 松の露」。1891年(明治24)に東温市川内町の唐岬(からかい)、白猪(しらい)の2つの滝を友人2人と見物に出かけた時の句で、平井町の老松として知られた兜松の下で休憩中に詠んだそうだ。紀行文「山路の秋」の中に「途中畑中村にて老松の下にいこふ」としてこの句がある。
かつて、平井駅から東150メートル行ったところに兜松があり、おへんろさんや金刀比羅参りの旅人がひと休みしていたそうだが、1919年(大正8)に枯れてしまったそうだ。少しでも子規と同じ気分を味わえると思ったのに…。残念。まあ、いいや。自販機でお茶を買って、梅雨の合間の青空を眺めながら、ひと休みした。えっ、句を詠む才能はありませんので、あしからず…。