【新書】「情報を見せる」技術

中川 佳子
「情報を見せる」技術
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内容(「BOOK」データベースより)
「図解」を超えた企画書、プレゼン、ウェブのノウハウ。
内容(「MARC」データベースより)
ビジュアル的に魅力がなければ相手にされないのが、現代社会である。レイアウトや色使い、書体の種類・大きさの選び方について、こうすればセンスよく見えるという基本ノウハウを提示する。
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タイトルから想像したのと違って、スピリチュアルな本でした。パワポやレイアウトに関するテクニック満載を期待していたんですが…まあ参考にはなりましたが!
もうちょっと中身をチェックしてから買おう…
でもセンスはもってうまれた資質ではなくて、努力して磨けるんだ!という著者の前向きさと地道さは感心しました。
技術じゃなくて心構えの本と言えるでしょうね。

明神下 神田川本店

まず店構えからして、ん?一見民家(しかもものすごい伝統の旧家)っぽいので、気づかないで通り過ぎてしまうかも。
そして店に入ると、打ち水がしてある広い石の玄関で、やさしそうな下足番のおじいさんが取次ぎをしてくれます。
きれいな仲居さんがきて、個室に案内。のっけから江戸時代か?と勘違いしちゃいそうな、ものすごい演出です。
鰻は結構あっさりしていて、よく言えば上品、ともすると特徴が薄い感もあるのですが、このお店の圧倒的な雰囲気から来る効果で、おいしくいただけます。

接待、デート、サシでの話し合いなど、そういう「演出」が重要な会合には、もってこいじゃないでしょうか。
大勢で行くと長居しちゃいそうな感じですね。
エビスビール、白焼、重、と堪能しまくりでお値段も跳ね上がりまくりの満貫越えです。経費落とせるときにしとくべきだった!
サービス料15%がかかるところがさりげなく商売上手だな~

【小説】ねじの回転


恩田 陸
ねじの回転―February moment
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出版社 / 著者からの内容紹介
過去を変えることはできるのか。
人類を悲惨な運命から救うため、時間遡行装置による歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。歴史を修正すべき安藤大尉には別の思惑が…。渾身の歴史SF長編!(解説・田中啓文)
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ファンタジスタ恩田陸が、ニ・ニ六事件を題材に、IFモノ(もし~が~だったら?)の要素や、未来の人類と1930年代の日本を憂う青年将校達との邂逅を描くファンタジーSF。
冒頭、思わせぶりなモノローグがいくつかあったかと思うと、物語はいきなり昭和11年2月26日、雪の積もる帝都中枢の三宅坂を首謀者の一人である安藤輝三が「二度目の」行軍をしているところから始まります。
これから起こる史実と、安藤が何やらアヤシイ「尋常ならざる」企みのなかに組み込まれていそうなことから、いやが応にも緊張感が高まります。
時間操作の技術を扱いきれなかったために自分たちの時代に壊滅的なダメージを食らい、過去の歴史に介入することでその修正を試みる未来の「国連スタッフ」たち。
そしてその「国連スタッフ」の介入を受け、更には歴史そのものに振り回されながらも己の信念を貫き通そうとする青年将校ら。
そこに謎のハッカー?が物語の節々で絡んで、歴史の修正内容に狂いが生じていく。
こんなはずではなかった!この歴史を創ろうとしているのは誰だ?
ミステリアスな要素も多分に含んでいてあきさせません。
時間操作とハプニングを繰り返しつつ、物語が徐々にカタルシスに向かって、最後には、途中でちりばめられたエピソードが紡がれていき感慨深いラストへ。
こういうタイムパラドックス系はどうしてもこじつけが目立ってしまいますが、いさぎよくその辺の「SF的な講釈」は一切外しているため、逆に飛躍や矛盾は気にせずにあくまで登場人物らの行動に集中できます。
ハードSFファンはご不満でしょうね。歴史ファンにはオススメ。
BGM->Tommy heavenly6"Tommy heavenly6"2005

Amazonマイページ
最近、Amazonマイページにハマってます。
過去買った商品と関連性のありそうな商品がピックアップされ紹介される機能はもともとありましたが、それがさらに進化して、ユーザ側から「教え込む」ことができるようになりました。
先ずAmazonが勝手に判断した「これも興味アリですよね?」リストが出てくるのですが、それを「もう持ってるよ!」とか「興味ありません」とか答えていくと、リストがそれにあわせて刻々と変化していき、自分好みの商品カタログが出来るというシロモノ。
これは凄い。なんだか自分好みのリストに育てていく感覚が心地よくて、出てくるリストに、答え続けてはリロードしてリストの変化を確かめる…という行為を気がつくと10分以上続けていました。
たまに「そんなのスキじゃねーよ!」っていうお茶目なものが出てきたり、「お!確かによさそうだね。ワカってんじゃん」みたいなこともあって、だんだん愛着が沸いてきます。
こういった買い手、受け手の心をくすぐる機能を、さらっと実現しているところが、Amazonの凄いところです。
システム屋の目で見ると、データ量が多いといった問題がありそうで、実現の難易度は高いと思うのですが。
でも、このアイデアっていろんなモノに応用可能ですよね。
このマイページのパクリアイデアを思いついたのですが、この仕組みってまたまたビジネスモデル特許とっているのかしら?
ユーザの行動からデータ同士を関連付けて知識データベースともいうべきものをつくりあげていく…
自分的にはGoogleの「どうだ。すごいだろ。Googleで出てこないサイトは無いのと一緒だぜ」的な態度よりも、このAmazonの「どうぞ。当店の仕組みを存分にご活用いただきお客様同士でも盛り上がってください」といった「消費者本位」な「黒子的商売人」態度がスキです。
まあ異質で目的も違う両者を比べること自体ナンセンスとは分かっているのですが…ついついインターネット界の旗手同士、ついつい比較したくなります。
ちょっとした調べ物はWikipedia。じっくり勉強はAmazonで本探し。ニュースはニュースクリップ系blogのRSSで…意外とGoogle、一昔前に比べて使用頻度激減。
たまに使っても、ゴミが多くて、検索リストをいちいちクリックしては落胆の繰り返し。キーワードの指定の仕方が良くないんじゃないかな~ってコトなのかも知れないけど、それってなんだか違うんじゃないの?
私はAmazon>=Google。あまりにもGoogle賛美が多いこの世の中にちょっと食傷気味なこのごろなのです。
そのうちGoogle批判は検索結果から外されたりして…なんて妄想危惧を抱いてみる人、クリック! | 他の記事も読む!
過去買った商品と関連性のありそうな商品がピックアップされ紹介される機能はもともとありましたが、それがさらに進化して、ユーザ側から「教え込む」ことができるようになりました。
先ずAmazonが勝手に判断した「これも興味アリですよね?」リストが出てくるのですが、それを「もう持ってるよ!」とか「興味ありません」とか答えていくと、リストがそれにあわせて刻々と変化していき、自分好みの商品カタログが出来るというシロモノ。
これは凄い。なんだか自分好みのリストに育てていく感覚が心地よくて、出てくるリストに、答え続けてはリロードしてリストの変化を確かめる…という行為を気がつくと10分以上続けていました。
たまに「そんなのスキじゃねーよ!」っていうお茶目なものが出てきたり、「お!確かによさそうだね。ワカってんじゃん」みたいなこともあって、だんだん愛着が沸いてきます。
こういった買い手、受け手の心をくすぐる機能を、さらっと実現しているところが、Amazonの凄いところです。
システム屋の目で見ると、データ量が多いといった問題がありそうで、実現の難易度は高いと思うのですが。
でも、このアイデアっていろんなモノに応用可能ですよね。
このマイページのパクリアイデアを思いついたのですが、この仕組みってまたまたビジネスモデル特許とっているのかしら?
ユーザの行動からデータ同士を関連付けて知識データベースともいうべきものをつくりあげていく…
自分的にはGoogleの「どうだ。すごいだろ。Googleで出てこないサイトは無いのと一緒だぜ」的な態度よりも、このAmazonの「どうぞ。当店の仕組みを存分にご活用いただきお客様同士でも盛り上がってください」といった「消費者本位」な「黒子的商売人」態度がスキです。
まあ異質で目的も違う両者を比べること自体ナンセンスとは分かっているのですが…ついついインターネット界の旗手同士、ついつい比較したくなります。
ちょっとした調べ物はWikipedia。じっくり勉強はAmazonで本探し。ニュースはニュースクリップ系blogのRSSで…意外とGoogle、一昔前に比べて使用頻度激減。
たまに使っても、ゴミが多くて、検索リストをいちいちクリックしては落胆の繰り返し。キーワードの指定の仕方が良くないんじゃないかな~ってコトなのかも知れないけど、それってなんだか違うんじゃないの?
私はAmazon>=Google。あまりにもGoogle賛美が多いこの世の中にちょっと食傷気味なこのごろなのです。

【読み物】aとtheの物語

aとtheの物語
最近、駅ナカの本屋さんが増えましたよね。
昼間の移動って当然仕事中なので、中途半端に時間に追われていることが多くて、ちょっと駅の本屋に立ち寄ってみても、いつもと違って長居することが出来ません。
そんな時に、ちょっと平積みで気になるタイトルがあると、衝動買いしてしまいます。
この本も、そんな衝動買いのうちの1つ。
英語を学ぶ日本人の殆どが悩む、aとtheの使い方を、これでもかこれでもかという程しつこく語っている本です。
シンプルだけどいろんな例文が出ているのでそこは良い。
悪い点は、日本語の解説がビミョーに破天荒で分かりにくいところ。くだけた口語体で、ぽんぽん飛ぶし。
物語というタイトル通り、教科書とか論文のような理論を期待してはいけません。あくまで物語なのです。
で、この本の主題は結局、「aとtheの使い方は文脈(context)で決まる」ということでした。
ちょっと感心したのは、文脈の響きの良し悪しでtheがついたりとれたりするってこと。論理的に見えて結構情緒的なのね。英語って。
