演奏後記:ささきひろ子リサイタルvol.2旅の始まり〜その①練習編 | 声楽家・ボイストレーナー 佐々木ひろ子

声楽家・ボイストレーナー 佐々木ひろ子

声楽家・ボイストレーナー・ヨガインストラクター
全日本合唱コンクール全国大会金賞団体のボイスコーチを担当。
声の指導実績は500人超。過去日本人では約30人しかいない世界青少年合唱団
world youth choir日本代表、2004年日本公演に唯一の日本人として出演。

さて、8月末のリサイタルのお話・・・

(みなさまのおかげで無事終了いたしました)


めっちゃ遅!!!なんですが、自分のために覚書です。ほんとノロマ(⸝⸝o̴̶̷᷄ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)


今回、リサイタル前の3か月、体調不良とのどの不調により
ほとんど練習できる時間もなく・・・
 

昨年に引き続き、いや、それ以上に、

共演いただいたみなさんには本当にお世話になりました。

すごく充実したリハーサルで。。。

とっても勉強になりました。

 

↑心強く叱咤激励してくれるリュート奏者 小出智子さん
そして、私の身長(170cm)より長身のリュートさん。
 
骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨
今回演奏した作品について少し書かせていただきますね。
 
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まずは、かの有名な、カッチーニのアマリッリ。

 

声楽を始めた人用教則本ともいえるイタリア古典歌曲集の一曲目に入っているので知る人も多い。

 

しかし、この曲集はパリゾッティによって編曲され全てロマン派風ピアノ伴奏で演奏されるのが常なんです。

なので、リサイタルでは、元々の楽譜で、バロック的様式を意識して、そしてリュート伴奏で演奏しました。

 

しかし高校大学時代に歌ったパリゾッティ版の呪縛が結構強くて、歌っている間もたまに、パリゾッティの首がニョキっとでるように、存在感をアピールしてくるので、ちょっと苦労しました。歌詞も装飾も違うんですから…

でも、パリゾッティさんは作曲家で古典研究家でもあり、17〜18世紀の既に埋もれてしまった無数のオペラやその他の声楽作品を集め、1914年にイタリアの音楽出版社リコルディ社から『古典イタリア・アリア集』したという功績があります。

…イタリア古典歌曲集、全ての曲に、「パリゾッティ編曲」て書けば良いのになーと、個人的に思ってます。

 

この曲集の中でも、私は前半の初期バロックの曲が高校時代からお気に入りだったので、今につながるものも多いんだけど、、、

 

 

さて次はこの女性二人。

下矢印下矢印下矢印下矢印

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リサイタルでは、イタリアの初期〜中期バロック音楽界において珍しい、女性作曲家二人の作品も取り上げました。

 

私生児として生まれ(とはいえお嬢様)生涯未婚で女手一つで4人の子を育てながら、社交界でも活躍、様々な芸術家のミューズでもあり、商魂たくましい恋多い女性という印象強いバルバラ ストロッツィ。(右)

 

そして、大作曲家の父を持つ箱入り娘のお嬢様姉妹の姉の方で、女性として初めてオペラを作った人物、かつ、外国で上演されたはじめてのオペラを作曲した、と言われるフランチェスカ カッチーニ。(左)

 

ストロッツィは晩年、高利貸しなどもしていたらしい。音楽や女性の魅力豊かな女性だったと思うし、すごく軽やかで賢くスマートな女性だったんだろうなと思う(そんな女性に憧れる)。

一方のフランチェスカは、お嬢様。結婚後は音楽の一線から身を引いたのかなと思っていたけど、年表などを見ると40歳過ぎまで作曲してるよう。でも、晩年は結構謎が多い。夫の死後に再婚したとか、してないとか資料によって解釈が違う。

ただでさえ珍しい当時の女性作曲家、人物について、結構楽譜はあれど残された資料も多くはないし、もっと深くリサーチしたいなという想いがむくむく出ながら、演奏しました。

フランチェスカの曲は、本当にほとんど歌われないので、聴いたことある方は会場に誰もいなかったのかしら?と思うのだけど

これが思ったより好評でした。

 

フランチェスカには妹がいて、セッティミア・カッチーニという名前でこれまたけっこう曲を書いていて、

出版してます。これがまたいい曲。

 

機会あれば姉妹の作品をたくさん歌いたいな~。

 

 

 

さてそして後半はピアノ伴奏で!

ということで寺嶋千紘さん!

 

 
今回も親子で私を癒してくれる、千紘さん・・・
でも、演奏はすごい!

 

 

 

 

見よ!このピアノ!!🔥


この前奏でアドレナリン出まくって、いつも踊りたくなってしまった私。

 

間宮芳生 日本民謡集より 松の舞

ピアノは寺嶋千紘さん

🎹リサイタル🎹の合わせ稽古のなかでの動画です。

 

この曲集がやりたくて、この曲がやりたくて、リサイタル開催して、寺嶋さんにピアノ弾いてもらってる気もしました(自主公演じゃなければやる機会皆無な曲である)

 

松の舞は、八戸の伝統芸能、春の訪れと豊作祈願のお祭りの伝統芸能「えんぶり」。その中で、どぶろくを飲んだ男がご機嫌に松の小枝を手にかざして踊ったのが始まりと言われてるのが、「松の舞」。

 

これ、不思議なことに、えんぶり踊りながら謡う方が上手くいくんだよなー!!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

松の舞(『えんぶり』より 青森県民謡(三戸郡階上村)『日本民謡集第3集』より

 

『「えんぶり」は、東北地方一円に行われている田植踊りの一種で、小正月(現在は新暦2月17日~18日頃)に、その年の豊作への祈願をこえて踊られる。

「えんぶり」の語源は朳(えんぶり)で、穀物をかきよせ、また土くれを砕く農具で、この朳を用いることを朳を摺るという。朳摺り初めの頭取の口上に「朳摺りの藤九郎は参りました」とあるので、この名がある。このことによっても、「えんぶり」が稲作に関連した芸能であることが知られる。「松の舞」は、この「えんぶり」の中で踊られる。』

『凍てつくような如月の早朝に、八戸の長者山に行くと、1組20名位の各グループが、豊年祭の旗を立てて、数十組も集っている。一同はまず長者山頂で「えんぶり」を摺り、町の三社に参拝し、これより輿を奉じて八戸の町をねり歩く。「えんぶり」には「どうさいえんぶり」と「長えんぶり」があり、それぞれ美しい烏帽子を冠り、粉雪の舞う市中を歩く行列をみて、私は心にしみとおるような北国の深い情緒を感じた。やがて一行は分かれて、市中の家々を門付けして、それぞれ篤志の家に落ち着いて、幕をはり、楽屋をしつらえて、「地狂言」や「手踊り」を夜おそくまで演じる。 踊りの囃子には、大小の太鼓、笛、銅抜子が用いられる。踊り手と聴衆がひとつになって演目に打興ずる様に、私は農耕民族の春をよろこぶ姿をみた』(間宮芳生『日本民謡集』改訂版 解説より)

 

ハァお正月のことなれや

門に門松 お立てやる

七五三と しめをばはりて

それをちゃんと 飾りて

松の舞とも 囃せな

松の舞は 見さいな 松の舞は 見さいな

 

一の枝には ぜにがなる

二の枝には かねがなる

三のあがり 四のめどり

目出度いところよなよなる松がな

松の舞とも 囃せな

松の舞は 見さいな 松の舞は 見さいな

 

ハオ 千秋萬秋

お福の とまり

他所えは やらぬ

これの だんなさま

ヨイ ヨイ ヨイトナ

 

~~~~~~~~~~~~

 

と、現代でいえばラップの曲でした。

 

 

(今のところ2020年8/21(金)19時@豊中市立文化芸術センターで、3回目リサイタル開催予定です)

 

 

 

 

さて、次回その②につづく!

ボイトレ、ヨガ、コーチング、いろいろやってます・・

 

 

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あしあとささきひろ子プロフィール 肉球 
声楽家、ボイストレーナー、ヨガインストラクターヨガ
過去日本人では約30人しかいない、ユネスコの親善大使である世界青少年合唱団world youth choir日本代表。2004年日本公演には唯一の日本人として出演。Asian youth choirも合わせると日本代表としての参加回数は最多。北京五輪にてジャッキーチェン等とも共演し、国内・海外でのテレビ・ラジオにも出演。韓国大統領官邸や、イスラエル外務大臣とのイベントなど25か国で演奏経験があり、17か国語の歌唱指導を行う。
現在は西日本を中心に、ヘンデル「メサイア」バッハ「教会カンタータ」などの宗教曲のソリスト等、バロック音楽・アンサンブル分野での演奏活動を行う。エリザベト音大付属エリザベトシンガーズ正団員。
また、音楽療法やアレクサンダーテクニークの知識・ヨガインストラクターの資格を生かし「心身の不必要な自動的な反応に気づけるようにし、それをやめていくテクニック」を取り入れたボイストレーニングを東京・関西・広島で行っており、声の指導実績は1000人超。淀川混声合唱団、女声合唱団エントアールのボイストレーナー。宮城教育大学生涯教育総合課程芸術文化専攻声楽卒業。仙台オペラ協会研究生修了。オランダはじめ国内外にてレッスン・マスタークラス受講。声楽を広瀬奈緒、高橋絵里、波多野睦美に、合唱指揮を松原千振に師事。http://ameblo.jp/yogasinger
猫・映画・コーヒー・現代芸術・海好き。

 

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